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鬼平犯科帳 '69 第二十二話

血  闘

Photo_18監督: 船床定男  原作: 池波正太郎  脚本: 小川英

出演: 松本幸四郎 [八代目] (長谷川平蔵) 竜崎勝 (酒井祐助) 市川五百蔵 (竹内孫四郎) 池田駿介 (山田市太郎) 北村陽一郎 (山崎国之進)

ゲスト: 富士真奈美 (おまさ/おきく) 山本耕一 (吉間の仁三郎) 天本英世 (三井伝七郎) 中庸介 (竜野又蔵) 鶴賀二郎 (升屋の手代・利兵衛) 西村惇二 (船頭・由松) 山田禅二 (茶店の主人) 肥土尚弘 (矢助) 尾崎孝二 (浪人) 渡辺貞夫 (浪人) 柿木香二 (浪人) 巌金四郎 (鶴の忠助) 笠井ひろ (升屋の女中およね)

Photo_19【ものがたり】 天明八年の春、浅間山大噴火、大火、大飢饉とうち続く天明の凶事もようやく収まり、平穏な日々が続いていた。市中見回りの途中、行きつけの門前にある茶店へ立ち寄る平蔵と竹内。茶屋には先に来てきた女が甘酒を飲んでいた。相手も平蔵に気づき、ハッとした様子であった。平蔵らも甘酒を注文し、ふと横を見るとすでに女の姿は消えていた。まさかその女が“おまさ”であり、今ではPhoto_20盗人の引き込みをしているとは思わなかった。二十年ほど前、本所界隈で放蕩無頼をしていた若き日の長谷川平蔵。その頃、継母との折り合いが悪く、土地のごろつき共を従えて酒と喧嘩に明け暮れており、「盗人酒場」という妙な屋号の店に入り浸っていた。以前は盗人であった鶴(たすがね)の忠助とその娘、幼きおまさであった。

Photo_21 おまさは、盗人“吉間(よしま)の仁三郎(山本耕一)の引き込みとして、油問屋“升屋”に住み込んでいた。請け人になってくれた升屋の手代“利兵衛”(鶴賀二郎)は事ある毎に“おきく”と纏わり付いてくる。升屋は店の中に塀を建て、その中に金蔵や土蔵があった。盗人一味はこの金蔵の錠前の鍵の在処をおまさに探らせ、押し込み当夜は店に招き入れるための引き込みを受け持っていたのである。だPhoto_22が、しつこく纏わり付く利兵衛を誘い出すと、仁三郎らは利兵衛を脅すのではなく斬殺してしまい、「どうせ今度のおつとめは皆殺しだ」と盗人の浪人者の一人“竜野又蔵”(中庸介)が言った。おまさは嫌気がさして、昔馴染みの平蔵に訴え出たのであった。

Photo_23 平蔵は“吉間の仁三郎”まったく聞かぬ名だと言うとおまさは「熊谷の惣十という親分をご存知ですか。その右腕と言われ、表には決して出なかった盗人なんです」と言う。押し込み先、その日取り、盗賊の名前、人数など皆目分からない、仁三郎とはそれほど用心深い男なのであった。平蔵はそれを知る手立てはただ一つ、おまさにこれまで通り、盗人の仲間でいてもらいたい、と頼むのであった。

Photo_24 盗人仲間の吉間の仁三郎は、以前父親の鶴の忠助が盗人稼業から足を洗う際、橋渡しをし、「盗人宿を商い、その時だけ手を貸す」という条件で、殺されずにやってこられたのであり、おまさは言わばその恩義から断り切れずに盗人の道に入ったのであった。だが、その父も他界し、これまでは人を殺める事なくやってきたのだが“畜生ばたらき”と知って縁を切る気になったのだ。

Photo_25Photo_26 火盗改メとの繋ぎは、門前の茶店と手筈を決めたのだが、その日に限って誰も出張って来なかった。狂人が刃物を振るっている、という事件に役宅の者が出払っていたのであった。茶店の主人が清水門外の火盗改メ役所へ注進するのを尾けていた吉間の仁三郎の手下・矢助は、おまさが密偵だと気づき、墓地で繋ぎを待つおまさは拐かされ、盗人仲間の浪人たちが待つ、荒れ屋敷に連れ込まれるのであった。

Photo_27Jpg_2 拐かされたおまさであったが、平蔵らに見せた“飾りを付けた縫い針”が現場の墓地に落ちていたのに気づいた平蔵は、落ちている針を頼りに、おまさが拐かされ押し込められている朽ちた屋敷跡を発見する。近くを流れる川岸にいた船頭の由松に、「急ぎ、火盗改メの役宅へこの居所を知らせ、応援に来るように……」と託すが、由松は途中で暴れ馬に蹴られてしまい連絡に手間取ってしまった。

Photo_28 火盗改メ役宅へ知らせてから三刻余り経つ、あまりに時間が掛かりすぎる。もやはこれ以上は待てぬ、と平蔵は単身一味の巣へ乗り込んだ。腕の立つ浪人者・三井伝七(天本英世)と吉間の仁三郎が立ち話をしている。「あの女、なかなかの物だ。体が持つかな」と言い、「何、構やしませんよ」と言う仁三郎。歯噛みをする平蔵は、おまさが軟禁されているとみられる部屋へ入って行くと、汚されてしまっPhoto_29た“おまさ”が俯せになっており、横で矢助が酒を飲んでいる。次のおまさのお相手が来たのかと振り向く矢助を斃し、おまさを畳を剥がしその下へ匿う。浪人一人を刺し殺すと、凄まじい声に一味の者が集まって来た。盗人一味の三井伝七郎の一太刀を受け、最早これまで……と思われた矢先、間一髪火盗改メの応援が到着し、一味をことごとく打ち倒した。

Photo_30【中村吉右衛門編】船頭の由松が注進に向かうが、相模の彦十(江戸家猫八)である。おまさが登場するのは、同じ「決闘」が初回であった。オリジナルでは、おまさが茶店で休んでいるところへ平蔵と竹内がやって来るPhoto_31が、吉右衛門版では、茶店で平蔵らが休んでいる前をおまさが目礼して素通りする、と多少違っている。

【中村吉右衛門版】梶芽衣子(おまさ) 磯辺勉 (吉間の仁三郎) 岩尾正隆 (三井伝七郎) 唐沢民賢 (堀場陣内)

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