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2010年6月

「メモリー・キーパーの娘 / THE MEMORY KEEPER'S DAUGHTER」

2008_22008年(91分)/アメリカ(TVM)/ハートフル・ドラマ

お薦め度: ★★★★☆

監督: ミック・ジャクソン

原作: キム・エドワーズ『メモリー・キーパーの娘』(日本放送出版協会刊)

出演: ダーモット・マローニー (デイヴィッド)  エミリー・ワトソン (キャロライン)  グレッチェン・モル (ノラ)  ヒュー・トンプソン  オーウェン・パッティソン  エマ・コルバート

 この作品は、偶然に観た映画でしたが、とても心温まる作品です。おしいかな、TV映画として製作されたため、ちょっとスケールが小さい気がしますね。「ミス・ポター」「ウォーター・ホース」「奇跡の海」「孤独な嘘」「プロポジション -血の誓約-」「ボクサー」などに出演していたエミリー・ワトソンの好演が光ります。

0f9d0cc1aeb4e4b49fd73f9f290e014f【解説】 全米ベストセラー小説を映画化、妻の生んだ双子の赤ん坊のうち一人をある理由で内密に手放してしまった医師の苦悩と、周囲の人々の行く末を描いたヒューマン・ドラマ。

66d4ca8c17cfe9ac90792985e67f05da【ものがたり】 裕福な医師の家庭に生まれながら、双子の兄ポールは何不自由なく育ち、ジュリアード音楽院を卒業してプロのギターリストとなる。ダウン症で生まれた妹フィービーは、母親に抱かれる事もなくそのまま施設に入れようとされた。嬰児を託された看護婦のキャロラインは、あまりにもひどい施設の実態に、自分の子として育てる決意をする。死産として処理され、遺体のないまま葬式を出した夫妻を遠くから見ていたキャロラインは、姿を消す。

E865a2f83ec17557e0c8989e5ce1dc3c 妻からのプレゼントされたカメラで、女の子の写真を無数に撮るデイヴィッドは、やがて写真展を出すまでの腕前になっていた。自宅の一室を改造した暗室に、キャロラインから送られてくる娘の写真や手紙を隠していた。ある日、デイヴィッドは動脈瘤破裂であっけなく死んでしまった。暗室を整理していた妻と息子は、秘密にしていた写真と手紙を発見し、キャロラインに会いに行く。そこには心優しく成長した娘と再会した実母と兄、育ての母とが、それまでのわだかまりを捨て、素直に向き合っていた……。

Photogal1_large ミス・ポターに出演していたエミリー・ワトソンが好演し、ダウン症の子を持つ親たちが教育委員会に詰め寄るシーンも良く描けている。

 この映画のキーポイントは、“写真”です。医師デイヴィッドは、幼い妹を心臓病で亡くしたトラウマを引きずって生きてきたのだが、やっと生まれた子供を自分で取り上げる。一人目は元気な男の子。もう一人、女の児も取り上げたが、一目でダウン症と分かり看護婦キャロラインにすぐ施設に預けるよう頼み、妻には死産だったと告げる。施設に着いたキャロラインは、拘束帯でベッドに縛られる患者や、髪の毛をハサミで切られる女の子を目の当たりにし、そのまま赤ん坊を抱いて立ち去った……。

312047c8 吹雪のなか、ガス欠で困っていた時に偶然通りかかった長距離トラックの運転手に自宅まで乗せてもらえた。翌朝、男はメモを残し立ち去った。

 悲しむ妻のため、遺体のないまま葬儀は営まれた。デイヴィッドのもとに成長した娘フィービーの写真が送られて来る……。以後も送り先の特定しない写真が送られ、妻には秘密に隠し持っていたのだった。

86510314c2df3c1de2b31287d4d7e202 数年後、突然死したデイヴィッドの遺品を整理していて、偶然隠していた写真を見つけた母と息子は、フィービーのもとへ行く……。

 25年間の物語を綴った映画ですが、TVドラマと91分という枠のなかで細かな描写が描ききれなかったのが、残念です。

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「リリイ、はちみつ色の秘密 / THE SECRET LIFE OF BEES」

20082008年/110分/アメリカ(FOX)/ハートフル・ドラマ

監督: ジーナ・プリンス=バイスウッド  

原作: スー・モンク・キッド『リリィ、はちみつ色の夏』(世界文化社刊)

出演: クイーン・ラティファ (オーガスト・ボートライト)  ダコタ・ファニング (リリィ・オーウェンズ)  ジェニファー・ハドソン (ロザリン)  アリシア・キーズ (ジューン・ボートライト)  ソフィー・オコネドー (メイ・ボートライト)  ポール・ベタニー (T・レイ・オーウェンズ)  ヒラリー・バートン (デボラ・オーウェンズ)  ネイト・パーカー (ニール)  トリスタン・ワイルズ (ザック・テイラー)  ションドレラ・エイヴリー (グレタ)

 久々にご紹介する作品は、クイーン・ラティファ、ダコタ・ファニング主演の心温まるドラマです。

D0117645_12453358【解説】 スー・モンク・キッドの全米ベストセラー『リリィ、はちみつ色の夏』を、ダコタ・ファニング、クイーン・ラティファ主演で映画化した感動ヒューマン・ドラマ。差別が色濃く残る60年代のアメリカ南部を舞台に、幼少期の悲劇が原因で家族の愛を知らずに育った14歳の白人少女リリィが、ひょんなことからめぐり会った養蜂家の黒人三姉妹との交流を通じて成長していくひと夏の物語を優しい眼差しで綴る。共演はジェニファー・ハドソン、アリシア・キーズ、ソフィー・オコネドー。監督はジーナ・プリンス=バイスウッド。

Chn12_rpt4427_bees_02【ものがたり】 1964年、アメリカ南部サウスカロライナ州。4歳の時に誤って母を銃で撃ち殺してしまい、以来罪の意識を抱えたまま生きてきた少女リリィ。冷酷な父との生活に疲れ果てていたリリィは、14歳となった夏の日、黒人家政婦のロザリンが白人から暴力を受けたのをきっかけに、彼女を連れて家を飛び出し、亡き母の本当の心を探る旅に出る。母の遺品を頼りに、ヒッチハイクでティブロンという町に向かうリリィとロザリン。やがてその町で養蜂業を営むボートライト家の黒人三姉妹、オーガスト、ジューン、メイとめぐり会い、ロザリンと共に彼女たちに優しく迎え入れられるリリィだったが……。

20081023083336 アメリカで公民権が発布され、黒人も投票権が与えられた。子守りのロザリン(ジェニファー・ハドソン)もリリイ(ダコタ・ファニング)を伴って登録に向かうのだが、途中白人の男たちに囲まれ、「今日は、やけに黒人が多いな。まさか投票権の登録に行く訳じゃないな」「黒人は自分の名前すら書けやしないさ」と侮辱され、怒りが爆発してしまったロザリンは男たちに殴られてしまった。

2008 母のことを父親に侮辱されたリリイは、病院に治療・監禁されているロザリーを連れ出し、父親T・レイ(ポール・ベタニー)の元を離れ、母の写真の裏に記された町“ティブロン”を目指す。その町の店先に並ぶ「黒い聖母のはちみつ」に惹かれ、養蜂家のオーガスト・ボートライト(クイーン・ラティファ)を訪れた。リリイは蜜蜂の飼育助手、ロザリンは三女のメイ(ソフィー・オコネドー)と家の雑用係としてボートライト家に置いてもらうことになった。

_2 自分は誰にも愛されていない、と思い込んでいたリリイは、ボートライト家の人々、そこに集う人たちとのふれあいによって、母の深い愛をも見出す……。

_4_2【あとがき】メイの純真な心と、周囲を和ます笑顔が素敵です。“嘆きの壁”と名付けられ、悩みを書いた紙切れを挟んでいる場所へ、輝きを取り戻したリリイが“日記”を挟みます。今までの自分に訣別するかのように……。

 この作品に出演している、クイーン・ラティファは、「シカゴ」「TAXI in NY」「ヘアスプレー」「ラスト・ホリデイ」など

ダコタ・ファニングは、「アイ・アム・サム」「アップ・タウン・ガールズ」「宇宙戦争」「コール」「「シャーロットのおくりもの」「ハイ・アンド・シーク」「マイ・ボディガード」「夢駆ける馬ドリーマー」など

ジェニファー・ハドソンは、「ドリーム・ガールズ」

ソフィー・オコネドーは、「ホテル・ルワンダ」「イーオン・フラックス」「ジャッカル」「TSUNAMI/津波」「アレックス・ライダー」など

ポール・ベタニーは、「アイアンマン」「ウィンブルドン」「ダヴィンチ・コード」「ビューティフル・マインド」「ファイヤーウォール」「炎の英雄」など、数々の作品に出演しています。

 また、次女ジューン役のアリシア・キースは、美人歌手として有名です。

 良い俳優さんは、良い作品にも恵まれていますね。

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