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2009年4月

「GHOST -ニューヨークの幻-」

1990new 1990(平成2)年・アメリカ(ロマンス)・127分
お薦め度: ★★★★★ weep
監督: ジェリー・ザッカー

出演: パトリック スウェイジ  デミ・ムーア  ウーピー・ゴールドバーグ  リック・アビルス  トニー・ゴールドウィン  スーザン・ブレスロウ

 この作品、おそらく知らない人はいないでしょうね。ラブ・ロマンスの傑作です。主題歌の「アンチェインド・メロディ」(歌: ライチャス・ブラザース)も大ヒットしました。

 DVDを整理していたら、偶然目に付きましたので久しぶりに鑑賞してみました。やっぱり良いですね。デミ・ムーアがとってもチャーミングでした……。

Bitmap8_3【解説】 サスペンスとロマンスがほどよくブレンドされ日本でも大ヒットした作品。D・ムーアも本作でブレイクしました。幽霊となっても愛する人を守ろうとする男の姿を描くファンタジックなラブ・ストーリー。エグゼクティヴ・プロデューサーはスティーヴン・チャールズ・ジャフィ、製作はリサ・ウェインスタイン、監督は「殺したい女」のジェリー・ザッカー、脚本はブルース・ジョエル・ルービン、撮影はアダム・グリーンバーグ、音楽はモーリス・ジャールが担当。出演はパトリック・スウェイジ、デミ・ムーアほか。

Bitmap0_2Bitmap2【ものがたり】 銀行員のサム・ウィート(パトリック・スウェイジ)は恋人のモリー・ジャンセン(デミ・ムーア)と一緒に幸福な共同生活を始める。しかしモリーがサムにプロポーズした晩、2人を暴漢が襲い、モリーを守ろうとしたサムは撃ち殺されてしまう。地上を離れたサムの魂は天国へ行くことを拒否し、モリーをいつまでも見守ることを選ぶが、彼女に声をかけることさえ出来ないのだった。ある日、サムは自分を殺した男を目撃し、その男がウィリー・ロペス(リック・アビルス)という名であることを知るが、それを伝える術もなく途方に暮れていた時に、霊媒師オダ・メイ・ブラウン(ウーピー・ゴールドバーグ)に出会う。オダ・メイは詐欺まがいの行為で客の金を巻き上げるような女だったが……。

Bitmap1Bitmap7 姿は見えないものの、サムの言葉だけは分かる彼女を、半ば強制的に説得し、モリーとの伝令役を引き受けてもらう。最初は半信半疑だったモリーだが、彼女がサムと自分にしか分からないはずの思い出を話すので信用し、そのことをサムの親友のカール・ブルーナー(トニー・ゴールドウィン)に相談した。

Bitmap4Bitmap6 ウィリーのアパートに向かうカールの後をつけたサムは、そこでカールが、不当な金を銀行を経由させることで正当な金に見 せかける“マネー・ロンダリング”に関わっている事をサムに気づかれたと思い、ウィリーと共謀して自分を殺したことを知る。

Bitmap9Bitmap10_2 400万ドルもの口座を操作出来るパスワードを記した手帳を手に入れようと、カールはサムを襲わせ、モリーが“思い出に”と持っていたサムの手帳を執拗に狙い、そのメモを手に入れるのだった。だが、サムがオダ・メイの手によってカールが横取りした秘密口座を解約したことで、サムが生きているのではないか?と疑い始めたカールは、ウィリーと共にモリーに襲いかかるが、サムとオダ・メイによって救われ、カールはガラス窓に突っ込み死ぬ。モリーを助けるという使命も終わり、サムはモリーに愛を告げ天国に昇っていった。

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「会社物語 / Memorie's of You」

1988new 1988(昭和63)年・松竹(ドラマ)・99分
お薦め度: ★★★★★ confident
監督: 市川準
出演: ハナ肇(課長、花岡始) 谷啓(課長、谷山啓) 植木等(東京商事警備員、上木原等) 犬塚弘(課長、犬山弘) 安田伸(課長、安井伸) 桜井センリ(課長、桜田千里) 石橋エータロー(脱サラ、ミュージシャン、石橋二郎) 西山由美(OL、由美) 木野花(OL、木村台子) あめくみちこ(OL) 小川菜摘(OL) 伊東四朗(小林常務) イッセー尾形(ベンチに座っている不思議なセールスマン) 四禮正明(早川一夫) すまけい(野口部長) 鈴木理江子(花岡玉枝)  馬渕晴子(由里の母) ジャイアント馬場(リンリンのタレント) 村松友視(バーの男、村松友視)  余貴美子ほか。

Photo_19 今回ご紹介する作品は、昭和の終わりに制作された「会社物語 / Memorie's of  You」。クレイジーキャッツのメンバー全員が揃った最後の作品です。この後、一人、二人とお亡くなりになりました。ジャイアント馬場もチョイ役(台詞なし)で出演しています。
Photo_9 「ハナ肇とクレイジーキャッツ」というと、ドタバタ喜劇を連想してしまいますが、この作品はちょっと違います。定年を間近に控えた、初老の男達の“夢とロマンと儚さ”を散りばめた逸作に仕上がっています。共演も、伊東四朗、すまけい、イッセー尾形、木野花、あめくみちこらの芸達者が華を添えております……。

Photo_2【解説】 定年を間近に控えたサラリーマンが、若い頃に情熱を傾けたジャズのコンサートを最後に開こうとする姿を描く。脚本・監督は「BU・SU」の市川準、共同脚本は鈴木聡、撮影は小野進がそれぞれ担当。この映画でハナ肇はブルーリボン賞主演男優賞、毎日映画コンクール男優主演賞を受賞し、日本アカデミー賞優秀主演男優賞のノミネートを受けた。また、Photo_20 ハナ肇とクレージーキャッツのメンバー7人が全員出演した最後の作品である。バンド仲間と有楽町のガード下の居酒屋で飲んだ後、千鳥足で帰路につく途中「今の日本は俺たちが作ったんだぞー」と叫ぶ植木等の姿が、現実社会の定年間際のサラリーマンと、芸能界でのクレージーキャッツの功績を重ね合わせているかのよう。

Photo_12【ものがたり】 花岡始(ハナ肇)は57歳。東京の商事会社で34年間真面目にコツコツと働き続けた万年課長だが、間もなく定年を迎えようとしていた。いまや仕事もさほど忙しくなく、若い部下達もあまり相手にしてくれない。家に帰れば家族間のトラブルが、ストレスの種。そんな花岡にとって唯一の心の安らぎは、愛らしく気立てのよい新入社員の職場の華、由美(西山由美)だけだった。彼女には若いエリートの恋人がいたが、プレイボーイの彼氏は常務の娘とも交際していた。

Photo_11 わざわざ花岡のために由美は、たった二人だけの送別会を開いてくれたのだが、部長たちの麻雀に誘われ、断れきれずに時が過ぎて行き、気が気ではない。やっとの事で由美に指定された喫茶店に到着。若者達が踊るディスコへ行き、楽しい時間はあっという間に終わり、由美のアパート近くまでタクシーで送って行くが、お土産に買った花を忘れたため、花岡は届けに戻ったところ、偶然にも由美と彼氏とのツーショットを目撃してしまい、ショックを受けてしまった。

Photo_6Photo_5 退職が近づいたある日、同僚(桜井センリ)がジャズ・バンド結成の話を持ってきた。若い頃に情熱を傾けたジャズ、有志を集めてコンサートをやろうというのだ。犬山(犬塚弘)、安井(安田伸)、桜田(桜井センリ)、谷山(谷啓)、上木原(植木等)とメンバーも揃い、会社の帰りにはメンバーとガード下の居酒屋やスナックなどで楽しくジャズの話題に 花を咲かせていく。花岡は練習に精を出して再び生活に張り合いを取り戻した。Photo_7Photo_8 そして12月25日にコンサートが始まったが、その時、花岡の家庭では息子がバットを振り回して暴れていたのだった。家からの電話で、花岡は演奏の途中で急遽家庭に戻り、息子を止めようとしてケガをしてしまう。しかし花岡は再び会社に戻って、コンサートを成功させる。演奏が終わり、汗みどろの花岡は満足感のなかで、「ありがとう……、みんなありがとう……」とつぶやくのだった。

Photo_10 退職の当日に花岡は、娘のように親しみを感じていた部下の由美を二股にかけて振り、出世のために常務の娘と結婚することになった生意気な若いエリートサラリーマンを横断歩道でぶっ飛ばし、新しい人生へと出発するのだった。

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 【花の女子社員達】

 現在は、「ダウンタウン」の浜田氏の奥さんになった小川菜摘も……。

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「やじきた道中 -てれすこ-」

2007new 2007(平成19)年・松竹(時代劇/コメディ)・108分
お薦め度: ★★★★☆ happy01
監督: 平山秀幸

出演: 中村勘三郎 (弥次郎兵衛)  柄本明 (喜多八)  小泉今日子 (お喜乃)  ラサール石井 (梅八)  笑福亭松之助 (与兵衛)  淡路恵子 (おきん)  間寛平 (奉行)  松重豊 (地廻りの太十)  山本浩司 (地廻りの甚八)  吉川晃司 (沓脱清十郎)  鈴木蘭々 (清十郎の妻・菊)  星野亜希 (花魁・おちみ)  藤山直美 (お仙)  國村隼 (代貸)  笹野高史 (お喜乃の父・杢兵衛)  波乃久里子(遊郭「島崎」の女将) 麿赤児(遊郭「島崎」の客) ベンガル(漁師) 六平直政(宿泊客)  左右田一平(庄屋) 南方英二(かわら版屋)

Photo_2  今回は、時代劇。それも落語仕立てのコメディです。物語中、「三枚起請(さんまいきしょう)」、「狸賽(たぬさい)」といった古典落語のおいしいところが、散りばめられています。古いところですと、「幕末太陽傳」(1957)が、「居残り佐平次」という、友達と連れだって品川の遊郭に遊びに行き、金を払わず佐平次だけは居続けて、その店を手伝ううちに人気者になってしまう……、というコメディがありました。主演はフランキー堺、共演に石原裕次郎、小林旭、二谷英明、金子信雄、左幸子、南田洋子、芦川いずみら。

Photo_3【解説】 「東海道中膝栗毛」でお馴染みの、弥次さん、喜多さんの物語に、落語の人気演目「てれすこ」を取り入れた人情喜劇。花魁・お喜乃の手玉に取られた弥次さんが、喜多さんと三人でお喜乃の在所、沼津まで下る珍道中記。監督は、『愛を乞うひと』『OUT』の平山秀行。『しゃべれどもしゃべれども』でも、落語を素材にしていたが、「落語を取り入れた正統派の時代劇、王道の映画を作りたかった」とインタビューで語っている。主演は中村勘三郎、柄本明の芸達者な弥次・喜多コンビに、花魁役の小泉今日子。『転々』『空中庭園』などで、役者としての本領を発揮し始めた小泉今日子だが、本作の花魁では、べらんめぇ調を見事に使う(もしかして、これが素?)女優として見事に開花。勘三郎、柄本の二人に引けをとらない演技を見せている。

Photo_5Photo_7【あらすじ】 時は太平、江戸の街。かわら版屋(南方英二)が、大阪で“てれすこ”と呼ばれる不思議な生物が捕獲され、人々の話題を集めている、と人々を前にしていた。その頃、品川の遊郭「島崎」では、元は売れっ子花魁のお喜乃が、新粉細工職人の弥次さん(中村勘三郎)に、本物そっくりの小指を粉で作らせて、Photo_6「想いの深さを表す切り指」と偽り、 幇間の梅八(ラサール石井)から馴染み客に渡してもらい、“晴れて年季が明けたら、お前さまと一緒になります”という起請文を付け、馴染み客(麿赤児)らから金をせしめていた。そんな中、お喜乃は弥次郎兵衛に“沼津にいる病気の父に会いたい”と偽って、遊郭を脚抜けし、一緒に逃げて欲しいと涙ながらに頼むのであった……。

Photo_11Photo_13 【ものがたり】 天下太平の江戸時代。大阪の淀川で、心中しようと舟を出していた大店の女主人おきん(淡路恵子)と使用人の与兵衛(笑福亭松之助)の老人二人。あわや心中、という時に俄に渦を巻きだした水面……。びっくり仰天した二人は、心中どころではなくなってしまった。その頃、奇妙奇Photo_14 天烈な生き物が捕獲され、人々の話題を集めていた。奉行所では奇妙な生き 物を知っている者には報奨金として十両を与えられる、ということになり、心中者の片割れの与兵衛は金に目が眩み、奉行(間寛平)に向かい、“その生き物は「てれすこ」という物でございます”と、いい加減なことを言ったため、以後その奇妙な生き物は“てれすこ”という名が付けられた。

Photo_25Photo_26 その頃、江戸・品川の遊郭“島崎”では、元は売れっ子花魁・お喜乃(小泉今日子)が、新粉細工職人の弥次郎兵衛(中村勘三郎)に作らせた、偽の切り指を愛の証と、偽り客に贈って金をせしめていた。お喜乃はある日、弥次さんが自分に気があるのを良いことに、遊郭から連れ出してくれと無理難題を押しつける。丁度その時、部屋の外では弥次さんの幼なじみで売れない歌舞伎役者の喜多さんが、舞台での大失態を苦に首を吊ろうとしていた。

_3 喜多八は、「赤穂浪士」の序盤、“松の廊下”のくだりを演じていたとき、あやまって自分の長袴の裾を踏んでしまい、吉良上野介に斬り付けるところを、刺してしまった。観客は総立ちになって、滅茶苦茶な芝居にブーイングの嵐となってしまい、喜多八は最早、芝居役者として立ち行かなくなってしまった事を悲観しての覚悟の自殺であったのだが、そこはコメディ……、お約束の“綱が切れてしまい”ということで、助かってしまうのだ。喜多八は、もう一度上方で芝居をやり直すのだ、と決心する。

_9 思わぬ形で再会した弥次さんと喜多さんは、お喜乃の脚抜けを手助けすると、一緒に連れて行ってくれと頼む喜多八に“道中、絶対に酒は飲むなよ”と念を押し、承知する喜多八も連れ、追っ手を逃れて西へ西へと奇妙な3人旅に繰り出すのだった……。

Photo_16_2 宿泊した木賃宿で喜多八とお喜乃が風呂へ行き、人の良い弥次郎兵衛は、一人で部屋で飲んでいた。隣り合わせた浪人、沓脱清十郎(吉川晃司)とその内儀の菊(鈴木蘭々)と知り合うが、清十郎から酒を所望され、飲みかけの徳利を渡すと、どくろに酒を掛けるのだった。死んだ妻の回向だと、意気に感じた弥次郎兵衛は、なけなしの銭を清十郎に渡すのだっが、弥 次さんが隣の部屋に消えると、押し入れの中から死んだはずの菊が現 れ、“江戸の奴らを騙すのは訳ない”とほくそ笑んでいた。Photo_18その頃、風呂へ行ったはずの喜多八とお喜乃は、“てれすこ”の話題で宿泊客がごった返す板の間で、勧められた酒を飲み始めていた。宿泊客(六平直政)から勧められた酒を、始めは断っていたのだが、お喜乃に“だらしがないねぇ、酒くらい飲めなくてどうすんだよ!”と活を入れられ、とうとう禁酒を破って飲んでしまい、大騒ぎ……。怪我人は出す、調度品はぶっ壊す、ととんでもない事になってしまった。

_7_5 空きっ腹を抱えて三人の旅は続き、村の子供たちに捕獲されていた子狸を、子供らと弥次郎兵衛は“狸汁”にしようと河原で支度を始める。可哀想に思った喜多八とお喜乃は子狸を逃がしてやる。恩義を感じた子狸は、母狸から、“受けた恩は返さなければ、人間と同じだ”と言われと言い、喜多八たちの前に、人間の子供の格好をして恩返しに現れる。このあたりが、古典落語の「狸賽」なのである。博打場へ行き、賽子(さいころ)に化けた子狸を使って、大金を手に入れた。

 この博打場を仕切る親分(國村隼)、遊郭「島崎」の女将(波乃久里子)、遊郭の自身番太十(松重豊)、甚八(山本浩司)らが彩りを添えている。

Photo_19 お喜乃は、弥次郎兵衛に“本当は、父親は患っていない。子供の頃に売られてしまい、父親を憎んでいる”のだと打ち明ける。弥次郎兵衛も遊女のお喜乃に、数年前にコレラによって妻と一人息子を同時に失ってしまったことを語り出す。お喜乃は一人だけで沼津行きを決意し、二人を残し旅立つが、遊郭から追ってきた太十、甚八の二人に見つかってしまい、あわや囚われの身にという時に江戸から同じように追ってきた「島崎」の馴染み客らにも取り巻かれてしまった。だが、咄嗟の機転で馴染み客らを丸め込み、追っ手の二人を追い返してしまう。

Photo_20Photo_21 沼津の実家に先着したお喜乃は、折からの父親杢兵衛(笹野高史)の婚礼に出くわす。弥次郎兵衛と喜多八も後を追うが、お喜乃を連れ戻そうと追っている遊郭の自身番太十と甚八と間違た庄屋(左右田一平)や杢兵衛らは、“可哀想にお喜乃は、昨日底なし沼にはまって死んでしまいました”と嘘を言う。お喜乃の死骸が上がらないというので、悲しんだ弥次郎兵衛と喜多八は、その沼に出向き投網を打っていると、二つの骸骨がかかった。昨日死んだにしては怪しいと思いながらも廃寺で供養をする二人は、奥の扉から出てきたお喜乃に、驚くやら嬉しいやら……。

Photo_22Photo_23 一段落ついたところで、お喜乃を残し弥次郎兵衛と喜多八は沼津を後にする。途中の茶店で「“てれすこ”有ります」の旗を見つけた二人は、“てれすこ”を食べてみることにする。店の中から出てきた女将お仙(藤山直美)に注文し、弥次郎兵衛が食べ始める。“う~ん、乙な味だねぇ”と舌鼓をうっている……。弥次郎兵衛は、死んだはずの女房と息子が居る長屋で、目が覚める。やがて、その二人の姿は消えてしまった。ちょっと、ホロリとさせる場面である。そこで、弥次郎兵衛は正気に返ったが、首から上だけ出して土中に埋められている。“土の中に埋めれば、毒が抜ける”といわれた喜多八は、無事生還した弥次郎兵衛を見て、すっかり嬉しくなってしまった。目の前には喜多八が泣いていたのである。

 珍道中も、はや大詰め。弥次郎兵衛と喜多八にお喜乃が加わってハッピー・エンドとなり、また江戸へ戻っていくのであった……。

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「ウィットネス・プロテクション -証人保護- / WITNESS PROTECTION」

2000new 2000(平成12)年・アメリカ(サスペンス)・101分
お薦め度: ★★★★☆ coldsweats02
監督: リチャード・ピアース
原案: ダニエル・テリオー ロバート・サバーグ
出演: トム・サイズモア(ボビー・バットン)  フォレスト・ウィッテカー(スティーブン・ベック)  メアリー・エリザベス・マストラントニオ(シンディ・バットン)  ショーン・ハトシー (ショーン・バットン)  スカイ・マッコール・バートシアク (スージー・バットン)  ウィリアム・サドラー (シャープ)  ジム・メッツラー  グレッグ・ピッツ

 今回ご紹介する作品は、マフィアからの“血の報復”から保護するため、アメリカ連邦局による証人保護プログラムを題材にしたサスペンス作品です。日本では馴染みのない証人保護法ですが、アメリカでは毎週三組程度の家族や個人が、この保護法に守られながら身分を変えて全米各地へ移り住んでいるそうです。 米国TV放映作品ですので、スケール的には小さいものになっていますが、出演者は豪華です。物語の大部分は“証人保護センター”内にある模擬訓練室で、別人として生きていくシミュレーションを通して、贅沢三昧に馴れきった家族が無一文からやり直し、次第に本当の家族愛に目覚めていく……、というストーリーです。

_2 【解説】 国家のために証言台に立つことになった男が、ある危険な陰謀に巻き込まれていく姿を描いたサスペンス。出演は「プライベート・ライアン」「ブラックホーク・ダウン」のトム・サイズモア、「ラストキング・オブ・スコットランド」でアカデミー賞を受賞したフォレスト・ウィッテカー、「ハスラー2」「アビス」のメアリー・エリザベス・マストラントニオ。映画「ダイハード2」TV「ロズウェル/星の恋人たち」のウィリアム・サドラー。「ジョンQ」のショーン・ハトシー、その他。HBOのTVムービー。監督のリチャード・ピアースは『カントリー』(1984)、『ノー・マーシイ/非情の罠』(1986)と注目すべき作品を続けて作った。

PhotoPhoto_2【あらすじ】  犯罪組織の深く関わるボビー、組織への裏切りを疑われ家族ともども狙われることに。身の危険を感じた彼は、証言を条件に政府に保護される“証人保護プログラム”を選択するが……。一家で、ほとんど着の身着のまま収容された施設は、これから別の人生を歩むための訓練プログラムだったが。もともとドップリと闇社会に生きるボビー、名を変え、住む場所も変えられ、一転する生活ぶりを考えただけでも戸惑い荒れてしまう。もちろん彼の家族も、今まで隠しとおして来た彼の素顔がわかるにつれ、その絆は脆くも崩れ去ろうとしていた……。

Photo_3Photo_4【ものがたり】  マフィアの経理の仕事をしていたボビー(トム・サイズモア)は仲間から裏切りに合い、ボスから命を狙われることになる。深夜、寝室のベッドに拳銃を持った殺し屋が現れた。ボビーは殺し屋を追い返したが、その際に幼い娘のスージー(スカイ・マッコール・バートシアク)をさらわれそうになる。身の危険に怯える家族を連れ、その夜のうちに逃げ出し、隠れながらの安モーテル生活を強いられる。ボビーには妻のシンディ(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)と二人の子供がいるのだが、彼は家族の安全のため、法廷で証言をする際などに政府から安全を保障される「証人保護プログラム(ウィットネス・プロテクション・プログラム)」に入ることを決意する。周囲の人間には新Photo_5 Photo_6 しい住居も連絡先も分からないので、あたかも痕跡を残さず消えてしまったかのようにボビー達はいなくなってしまう。「証人保護プログラム」に入ることで、ボビーと彼の家族は新しい肩書きを手に入れる。つまり名前を変え、住み慣れた街も離れて、肉親や親友、彼らの過去を知っている人間との関係を経ち、別の人間として生きてくこととなるのだ。しかしこの「証人保護プログラム」は政府から安全を保障される代わりに、過去の自分と決別するということ。ボビーと彼の家族は今までの生活をすべて捨てることで苦悩を味わうのだが、頼れるのは自分たち家族だけである。変化や難局を乗り切って、今まで仮面をかぶっていた家族は、本当の絆を持った家族になっていくのだ。

Photo_7【証人保護を題材にした作品】 F/X (1986)  グッドフェローズ (1990)  バード・オン・ワイヤー (1990)  天使にラブ・ソングを… (1992)  依頼人 (1994)  イレイザー (1996)  フェイク (1997)  陰謀のセオリー(同上) マーキュリー・ライジング( 1998)  ウィットネス・プロテクション -証人保護- (2001)  チャーリーズ・エンジェル -フルスロットル-(2003) など。

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「HERO / 英雄」

Hero_3new 2002(平成14)年・香港(アクション・歴史劇)・99分
お薦め度: ★★★★★ wink
監督: チャン・イーモウ
出演: ジェット・リー (無名(ウーミン)) トニー・レオン (残剣(ツァンジェン)) マギー・チャン (飛雪(フェイシエ)) チャン・ツィイー (如月(ルーユエ)) ドニー・イェン (長空(チャンコン)) チェン・ダオミン (秦王(チンワン))

 今回ご紹介する「HERO / 英雄」は、チャン・ツィイーを初めて見た映画でした。それからチャン・ツィイーのデビュー作品から「SAYURI」まで、しっかりチェックしたものでした……。

【解説】 「紅いコーリャン」「初恋のきた道」のチャン・イーモウ監督がアジアを代表するスタッフ・キャストを集め、壮大なスケールで描く一大歴史スペクタクル巨編。秦の始皇帝の命を狙う、当代きっての3人の刺客をすべて討ち取った……という一人の男の語る驚愕の物語が華麗な歴史絵巻の中に展開する。

Yingxiong2002 【あらすじ】 紀元前200年、戦乱の世の中国。ある日、のちに始皇帝と呼ばれることになる秦王(チェン・ダオミン)のもとに、無名(ジェット・リー)と名乗る一人の男が拝謁する。男は、最強と恐れられた趙国3人の刺客をすべて殺したという。その証拠にそれぞれの名が刻まれた一本の槍と二本の剣を携えていた。無名は、十歩の距離まで近づけば如何なる相手も一撃で仕留める剣技“十歩必殺”を極め、3人の刺客を討ち倒したという。暗殺者たちから身を守るため百歩以内に誰も近づけようとしない秦王だったが、無名の功績を認め特別に三十歩の距離まで近づくことを許し、早速3人の刺客たちを討ち取った経緯を語るよう促すのだった……。

Hero_004【ものがたり】 無名(ウーミン)という若者は、秦で一番小さな村の官吏であった。その無名は、10年の歳月をかけ、剣技“十歩一殺”を磨いてきた。それは、十歩の距離まで近づけばどんな相手でも一撃のもとに倒すことのできる剣術だった。その技によって、秦王(チンワン)を狙う刺客三人のそれぞれの武器(槍と剣)を持参した。無名は、秦王に、特別に三十歩の距離まで近づくことを許された。無名が秦王への拝謁を許されたのは、その功績によるものだった。そして、秦王は、3人の刺客を討ち取った経緯を話すように促すのだった。

PhotoHero_2   一人目の刺客、長空(ドニ-・イェン)を討ったのは、雨の滴る棋館であった。雨音と琴の音が響く中、武術の達人同士による一騎打ち。それは壮絶であり、静謐な戦いだった。そして、秦王は、無名はあと十歩近づくことを許すのだが、この長空を討った功績だった。秦王は「残りの二人、残剣(トニー・レオン)と飛雪(マギー・チャン)は、どうやって討ったのか?」と問い、無名は答える。「あの二人は恋人同士でした。私はそれを利用しました……」無名は、愛と嫉妬と死の物語を語る。そして、二人を討ったことを説明する。飛雪はHero2002 Movie_hero01 かつて一度だけ長空と過ちを犯したこと、残剣の弟子で侍女の如月(チャン・ツィー)が残剣を慕っている事を利用したのだと……。秦王は、さらに十歩、近づくことを許した。そのとき、秦王の口から言葉がもれる。それは、意外な言葉だった。「お前は嘘をついている。あの二人にかつて私は相まみえている。彼らは嫉妬で身を滅ぼすような人間ではない。それに……お前は本当は何者なのだ。田舎の官吏などではないな?」

100210_3  その言葉を聞いた無名。顔色ひとつ変えることなく語り始めたのは、これまで語ったのとはまったく別の物語だった。真実はどの物語の中にあるのか? 秦王の思惑は? 無名は一人語りを続ける。秦王と無名を隔てる距離。わずか十歩。無名がすべてを語り終わった。その時、明らかになる驚愕の真実とは……。

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