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2008年7月

「かもめ食堂」

20052005年・日本(ドラマ)・102分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01
監督: 荻上直子
出演: 小林聡美  片桐はいり  もたいまさこ  ヤルッコ・ニエミ  タリア・マルクス マルック・ペルトラ

 群ようこが本作のために書き下ろした小説を、『バーバー吉野』の荻上直子監督が映画化した人間讃歌。凛としたたたずまいの中に優しさをのぞかせる食堂の店主役には、テレビドラマ「やっぱり猫が好き!」などで活躍する小林聡美。共演は『過去のない男』のマルック・ペルトラや『すいか』で共演した片桐はいり、『ALWAYS三丁目の奇跡』のもたいまさこ。この個性的な面々がフィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、のんびりゆったりとした交流を繰り広げていく様子を見るだけで幸せな気分になれる。

2006  2003年に『バーバー吉野』でデビューした新鋭・荻上監督の最新作。『バーバー吉野』と続く『恋は五・七・五!』に流れていた、監督独特の心地よい空気感は本作でも健在。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこと、唯一無二の存在感を発揮する女優を迎え、何とも不思議で暖かな作品が誕生した。原作は人気作家、群ようこが初めて映画のために書き下ろした。日本から最も近いヨーロッパの国、フィンランドの小さな食堂で過ぎていく緩やかな時間は、とても贅沢な気分を味わわせてくれるはず。また、食堂を訪れる客のひとりとして、フィンランドの名匠アキ・カウリスマキの『過去のない男』の主演俳優、マルック・ペルトラが出演している。

_6 _4  「バーバー吉野」の荻上直子監督が全編フィンランドロケで撮り上げたハートフルなコメディ・ドラマ。フィンランドのヘルシンキを舞台に3人の日本人女性と地元の人々とのちょっと奇妙で心温まる交流をゆるやかな時間の流れの中で綴る。主演はTVドラマ「すいか」でも共演している小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ。フィンランドのヘルシンキに“かめも食堂”という小さな食堂をオープンした日本人女性サチエ。しかし、やって来たお客は日本のアニメ好きなおたく青年だけ。それでもめげずに淡々と営業を続けるサチエは、やがて訳ありな2人の日本人女性と出会うのだった。

Photo 3  サチエ(小林聡美)はヘルシンキで“かもめ食堂”を始めたものの客はゼロ。ある日彼女は最初の客で日本かぶれの青年トンミ(ヤルッコ・ニエミ)に「ガッチャマン」の歌詞を教えてくれと言われるが、出だししか思い出せないでいる。一日中、その事が頭から離れないでいた時、彼女は偶然本屋で「ムーミン谷……」を読み耽っているミドリ(片桐はいり)と出会い、アニメ・ソング「ガッチャマン」の歌詞を教えてもらったのがきっかけで、一緒に住むようになる。店は暇だったが、特に目的があってフィンランドまで来たわけではなかったミドリは、「店を手伝わせてくれませんか? もちろん、給料なんていりませんから……」と、それから二人はメイン・メニューの“おにぎり”のニュー・バージョンを試行錯誤するのだが……。

_5Photo_4  最初のお客、日本オタクの青年トンミは「かもめ食堂」の終生コーヒー無料の特典を与えられた。店を手伝うようになるミドリ。店のウィンドウ越しに、いつも覗いてばかりのおばさん3人組。おいしいコービーの作り方を伝授して帰っていく、おじさん。店の前で、睨みつけては黙って去っていくおばさん。「私の荷物、見つからないでしょうか?」と携帯電話を使っている日本人女性。でも、いつしか店にはちらほらお客の姿が……。みんな箸の使い方が上手です。

 ヘルシンキの市場や林、海など……。自然がいっぱいです! のんびり、ゆったりとした時間を過ごせます。

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「許されざる者 / UNFORGIVEN」

19921992年・アメリカ(西部劇)・131分 new
お薦め度: ★★★★★ weep
監督: クリント・イーストウッド
出演: Clint Eastwood クリント・イーストウッド(Bill Munny)  Gene Hackman ジーン・ハックマン(Little Bill Daggett)  Morgan Freeman モーガン・フリーマン(Ned Logan)  Richard Harris リチャード・ハリス(English Bob) Jaimz Woolvett ジェームス・ウールヴェット(The Schofield Kid)  Saul Rubinek ソウル・ルビネック(WW Beauchamp)  Frances Fisher フランセス・フィッシャー(Strawberry Alice)  Anna Thomson アンナ・トムソン(Delilah Fitzgerald)  Shane Meier シェーン・メイヤー(Will Munny)

 銃を捨て密かに暮らしていた初老のガンマンが、貧困から抜け出そうと償金稼ぎのために再び銃を取る姿を描く西部劇。1992年度アカデミー賞最優秀作品賞、監督賞、助演男優賞(モーガン・フリーマン)、編集賞受賞作。監督・製作・主演は「ルーキー」のクリント・イーストウッド。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ホワイトハンター ブラックハート」のデイヴィッド・ヴァルデス。脚本は「ブレードランナー」のデイヴィッド・ウェップ・ピープルス、撮影は「バード」のジャック・N・グリーン。音楽はレニー・ニーハウスが担当。共演は本作でオスカーを受賞した「ミシシッピー・バーニング」などのジーン・ハックマン、「虚栄のかがり火」などのモーガン・フリーマン、「ジャガーノート」などのリチャード・ハリス、「ピンク・キャデラック」などのフランセス・フィッシャーなど。

_13  荒事からは足を洗っていたウィリアム・マニーの元へ若いガンマンが訪れる。娼婦に傷を負わせ賞金を掛けられたカウボーイ二人を追うため仲間を集めていたのだった。マニーのかつての相棒ネッドを加えた3人は追跡行に出かけるが、その頃、町の実力者で保安官のビルは疎ましい賞金稼ぎを袋叩きにしているところだった。やがてビルの異常ともいえるリンチが囚われたネッドにも及んだ……。

_4  1880年、ワイオミング。酒浸りで札付きの悪党、かつて列車強盗や殺人、女・子供でも動くものなら何でも殺した!という“悪名”を轟かせていたウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)は、今では銃を捨て2人の子供と農場を営みながら細々と暮らしていた。しかし家畜は疫病で順調に育たず、真人間に変えてくれた美しく優しい妻も天然痘によって3年前に29歳の若さで病死してしまい、貧しく苦しい生活を強いられていた。そんなマニーの元にスコフィールド・キッド(ジェームス・ウールヴェット)という若いガンマンが叔父のツテを辿って訪ねてくる。彼は娼婦フィッツジェラルド(アンナ・トムソン)にナイフで斬りつけ、重傷を負わせた2人のカウボーイを葬り、1千ドルの賞金を得ようと考えていた。一緒に組もうと誘われたマ_5_6ニーは11年ぶりに銃を手にするが、試射した弾丸は的に当たらず、乗馬しても振り落とされるという始末で、前途多難なものを感じさせる……
。マニーのかつての相棒ネッド・ローガン(モーガン・フリーマン)が同行することになり、3人は町へ向かった。その頃、保安官のリトル・ビル・ダゲット(ジーン・ハックマン)は強引なやり方で町を牛耳っていた。賞金稼ぎや流れ者を嫌うダゲット保安官は、町に立ち寄った伝説的殺し屋と言われたイングリッシュ・ボブ(リチャード・ハリス)と同行していた小説家ボーチャンプ(サウル・ルビネック)を暴力的に町から追放しようとしていた。

Photo  マニーら一行が町に到着すると、さっそく酒場の二階へ二人は娼婦を買いに行くが、体調が悪く一人酒場に残ったマニーをダゲットは“銃を携行しているだろう”と職権を振りかざし、激しく蹴りつけて重症を負わせる。そんなマニーを献身的に看護したのは傷つけられた娼婦のフィ_10 ッツジェラルドだった。回復したマニーはローガンとキッドに合流し、追っていたカウボーイを発見して1人を射殺するが、ローガンはもう人を撃てないと悟り、マニーらに別れを告げて一人去って行く……。カウボーイたちの小屋を見つけ、残るひとりを仕留めたキッドは、マニーに初めて人を撃_11 ったと告白し、自分には“賞金稼ぎ”などには向いていないと覚悟する。その頃、町では故郷に帰ったはずのローガンが途中で捕まり、ダゲットの激しい拷問の末、落命していた。賞金を受け取る際に金を届けた娼婦からその話を聞いたマニーはキッドから、もはや用のなくなった拳銃を受け取り、子供たちやローガンの妻とキッドの4人で賞金を分けるように言い残して町へと向かった。_12 _9 酒場の前には「これが賞金稼ぎの末路だ」と書かれた粗末な棺に、ローガンの死体が放置されているのを見たマニーは報復のため、店主を射殺した。目の前での惨劇に、為す術もなかった保安官のダゲットは「丸腰の男を撃つなんて、最低な奴だ」と言い捨てるが、マニーは「ローガンを店の飾りに使うなら、それなりの覚悟がいるんだ」とやり返す。

_8_7  たった一人でダゲットら保安官と対決し、ことごとく打ち倒してローガンの形見となったライフルで、彼にとどめを刺す。降りしきる雨の中、物陰に潜み隠れている男たちに「ローガンを埋葬し、娼婦たちを人間らしく扱え!」と告げ、子供たちの待つ家へマニーは帰っていくのだった。

 この作品、素晴らしいキャスティングですね。大好きな俳優さんたちが沢山出て来ます。主演のクリント・イーストウッドは寡黙で、終始笑顔は見せず、かといって怒りを表面に表す訳でもない。イーストウッドは、このテの役が多いですね。モーガン・フリーマンもキッチリ主役を立て、静かに死んでいく役柄を全うしています。非情な保安官役のジーン・ハックマンも笑顔の奥に潜む冷血な感じまで良く伝わって来ます。

 ……で、保安官のダゲット役をロッド・スタイガーやジョン・ボイト、スコフィールド・キッド役をクリスチャン・スレイターやケヴィン・ベーコン、娼婦の姐御株アリス役をアン・バンクロフト、小説家ボーチャンプ役をボブ・ホプキンスにそれぞれ替えてみても良いなぁ!って思っています。(笑)

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コラム 【その1】 1992年(平成4年)

 「コラム」ってガラじゃないんですけど、1992年(平成4年)制作作品に興味を持ちまして、「今まで観てきた作品中、何だか好きな映画だったり、心に残っていたり、感動したり」という作品が一番多い、大豊作の年だったんじゃないかなぁ? ということで、洋画・邦画を取り混ぜてご紹介することにいたしましょう……。

 あくまで、私個人が感じた事柄ですので、コメントなども偏りがちになりますが、「そんな見方もあるんだなぁ……」といった程度に感じて頂けると幸いです。

Photo Photo_2 ウディ・アレンの影と霧 (話題作が多い、ウディ・アレン監督・主演作品) エイリアン3(お馴染み、シガニー・ウィーバー主演のSF物の第3作) エイセス 大空の誓い*(ルイス・ゴセット・Jr.主演による戦闘機バトル・アクション) 1492 コロンブス happy01アメリカン・ハート(ジェフ・ブリッジス主演、父・息子の愛を描いた秀作) 嵐の中で輝いて 愛という名の疑惑 クロノス 病は気から 病院へ行こう2(第1作は、薬師丸ひろ子主演で白衣の似合う可愛い女医さんでしたね) ミンボーの女*(監督の伊丹十三が暴漢に襲われ、大怪我をした。奥さんの宮本信子主演による“民事介入暴力”を題材とし、暴力団相手に一歩も引かない熱血弁護士を演じました) シコふんじゃった。(本木雅弘、清水美砂主演。私の好きな田口浩正、横暴な相撲部Photo_3Photo_4のOB役で六平直政も出演していまし た) 七人のおたく (ウッチャン、ナンチャン主演。江口洋介、山口智子、武田真治に加え、ヤクザはこの人しか、中尾彬です) ありふれた愛に関する調査(奥田瑛二主演。関川夏央の『「名探偵」に名前はいらない』を映画化したハードボイルド作品) 三国志 第一部・英雄たちの夜明け(水滸伝、三国志にハマっていました) 墨東綺譚(1992)  ザ・中学教師 (長塚京三主演。熱血教師による社会派ドラマ) 悪友(ごろつき) (家田荘子原作「悪友」の映画化作品。池田政典、大森嘉之主演のチンピラ・ドタバタコメディ。網浜直子も出てました) 橋のない川(1992)(住井すゑ原作の映画化作Photo_5Photo_6品。名作でした)  ゴジラVSモスラ (昔は、モスラと一緒にザ・ピーナッツも飛んでいました) 紅の豚(宮崎駿による豚が空を飛ぶ、奇想天外なアニメ) happy01青春デンデケデケデケ*(芦原すなお原作、直木賞「青春デンデケデケデケ」を大林宣彦が監督。昭和35年、香川県観音寺のいなか町でザ・ベンチャーズにハマった高校生4人のエレキ・バンド騒動記) 格闘飛龍・方世玉(実在した中国カンフーの達人のアクション・ヒーロー物) happy01トライアル-審判-(アンソニー・ホプキンス主演、カフカの不条理な世界を見事に映像化した異色のミステリー作品) 小さな旅人 北京好日 嵐が丘(1992) happy01酔拳2(ジャッキー・チェン主演のカンフー映画で  一番好きな作品で_2_1992す。母親役のアニタ・ムPhoto_8イが個人的には好きです) クライングゲーム 美しき獲物 愛人 ラマン  サム・サフィ  ワン・フルムーン  チンギス・ハーン  スプリット・セカンド(ルトガー・ハウアー主演。超能力刑事が活躍するバイオレンス・アクション) ロズウェル 愛の拘束  ルームメイト  happy01リバー・ランズ・スルー・イット (ノーマン・マクリーンの原作を俳優ロバート・レッドフォードが監督。ブラット・ピット主演、牧師の父を持つ二人の兄弟の確執と絆を、優雅なスタイルを持つフライ・フィッシングを通して描く。R・ レッドフォードは監督三作目) ラスト・オブ・モヒカン  happy01許されざる者(1992) (大好きな俳優さん1992達、クリント・イーストウPhoto_9ッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリスらが出演する、引退した元賞金稼ぎの男たちと悪徳保安官との復讐劇。監督はクリント・イーストウッド。この作品と「ミリオンダラー・ベイビー(2004)」でアカデミー賞を受賞した) happy01ロレンツォのオイル 命の詩(ニック・ノルティ、スーザン・サランドン主演。不治の病、“副賢白ジストロフィー”に侵された息子を救うために奮闘する夫婦の実話。監督 ジョージ・ミラー) happy01恋に落ちたら・・・(主演ロバート・デ・ニーロ、ユマ・サーマン。ロバート・デ・ニーロが臆病者の刑事を演じたところが少し異色といえるPhoto_10が、何でもこなしてしまう所Photo_11がデ・ニーロの魅力。監督はジョン・マクノートン) happy01靴をなくした天使 *(お気に入りの一本。ダスティン・ホフマン、ジーナ・デイヴィス、アンディ・ガルシア、ジョーン・キューザックら、大好きな俳優さん大集合。虚像渦巻くマスコミの世界を舞台に描く“ヒーロー”狂想曲。監督はスティーヴン・フリアーズ) クリスマス・キャロル(1992)  happy01ミスター・ベースボール (トム・セレック、高倉健、高梨亜矢、“何がアンボンで裁かれたか”の塩谷俊。「スリーメン&ベビー」などのT・セレックと日本の“健さん” が競演した。メジャー・リーグから中日ドラゴンズへトレードされた選手と監督の葛藤を描いた作品。監督はフレッド・スケピシ) 飛べないPhoto_12アヒ マルコムX  happy011992_2摩天楼を夢みて (アル・パチーノ、ジャック・レモン、アレック・ボールドウィン、エド・ハリス、アラン・アーキン、ケヴィン・スペイシーと、錚々たるメンバーです。作家で監督でもあるD・マメットのピューリッツァ賞戯曲を彼自身が脚本化し、J・フォーリーが演出・監督した。NYの不動産セールスマンたちの凌ぎあいを、練り上げられた台詞と劇構成でみせていく、素晴らしい作品です) ジャイアント・ベビー  happy01天使にラブ・ソングを・・・ (ウーピー・ゴールドバーグ、ハーヴェイ・カイテル、マギー・スミスらによる、殺人事件を目撃し、修道院に匿われたクラブ・シンガーが巻き起こす騒動を描くコメディ。シスターたちを自らアレンジした曲で、立派な聖歌 コーラス隊に仕上げる……、ご存じのコメディ・シリーズ第1作) happy01沈黙の戦艦 (スティーブン・セガーPhoto_13ル、トミー・リー・ジョーンPhoto_14ズ、パトリック・オニールらが出演。USSミズーリが武装テロリスト集団に乗っ取られた。乗り合わせた元特殊部隊で今はコックのS・セガールが孤軍奮闘、武装テロ集団に命がけの戦いを挑んでいく……。監督はアンドリュー・デイヴィス) BODY ボディ(マドンナ主演による、次々に結婚した金持ちの老人が不審な死を遂げる、怖~いサスペンス) happy01セント・オブ・ウーマン 夢の香り (アル・パチーノ、クリス・オドネル、ガブリエル・アンウォーらが出演。気難しく人間嫌いな全盲の退役軍人と、心優しいエリート寄宿学校の苦学生との年齢差を越えた友情を描き出した感動作。A・パチPhoto_15Photo_16ーノは七度目のノミネートにして遂にアカデミー主演賞受賞。G・アンウォーとタンゴを踊るシーンは素敵です。監督はマーティン・ブレスト) happy01いとこのビニー(ジョー・ペシ、マリサ・トメイ、“カラテ・キッド”のラルフ・マッチオら。M・トメイはアカデミー助演賞を受賞した。J・ペシ+M・トメイのプッツンぶりが凄いです) happy01ア・フュー・グッドメン (トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン、 デミ・ムーア、ケビン・ベーコン、キーファー・サザーランド、J・T・ウォルシュ、キューバ・グッティング・Jrらが出演、凄いキャスティングですね。アーロン・ソーキンの舞台劇をオールスター・キャストで映画化。監督は「ミザリー」のロブ・ライナー。米海兵隊基地で起きた殺人事件と、その弁護を担当する法務総監の若きメPhoto_17 Photo_18 ンバーたちの苦悩を描く) エディ・マーフィのホワイトハウス狂騒曲  リーサル・ウェポン3 coldsweats02ゆりかごを揺らす手(アナベラ・シオラ、レベッカ・デモーネイ、マット・マッコイ、アーニー・ハドソン、ジュリアン・ムーアらが出演。夫の自殺が原因で、子供を流産した女性が、ベビーシッターとして幸せな家庭に忍び込み復讐劇を繰り広げるサスペンス。監督は「窓ベッドルームの女」のカーティス・ハンソン) 夢を生きた男 ザ・ベーブ happy01ボディガード(1992) (ケヴィン・コスナー、ホイットニー・ヒューストンによる、アクション+ラブ・ロマンス。人気絶頂の歌手に脅迫状が……、ボディ・ガードとなった男は、依頼主の女性と息子を必死で守Photo_19 1992_3り抜く。監督はミック・ジャクソン) happy01プリティ・リーグ(トム・ハンクス、ジーナ・デイビス、マドンナらが出演。元メジャー・リーグの打撃王が膝の故障から引退、第二次大戦中で兵役のためメジャー・リーグの維持が出来なくなり、女子アメリカン・リーグを作る。その監督を任されたアル中の監督と選手との交流を描く。監督はペニー・マーシャル) coldsweats02不法侵入(カート・ラッセル、レイ・リオッタ、マデリーン・ストウら。異常性格者の警官に窮地に陥れられる夫婦の姿を描くサスペンス・ドラマ。監督は「告発の行方」のジョナサン・カプラン) ホーム・アローン2 花嫁のパパ  happy01パトリオット・ゲーム(ハリソン・フォード、アン・アーチャー主演。トム・クランシーのベストセラー『愛国者のゲーム』を映画化した“ジャック・ライアン”シリーズ第2弾。弟を殺されたテロリストは私怨のためにライアン一家を狙い始める……。監督はフィリップ・ノイス) ビリー・バスゲイト  バットマン リターンズ  happy01二十日鼠と人間(ジョン・マルコビッチ、ゲイリー・シニーPhoto_20 Photo_21 ズ、 レイ・ウォルストンら出演。気鋭ゲイリー・シニーズが同名小説を元に映画化した人間ドラマ。大恐慌時代のカルフォルニアで、小柄で頭の切れるジョージと、巨漢だが知恵遅れのレニーの2人の男が織りなす、ハートフル・ドラマ) 永遠に美しく…  ハウスシッター 結婚願望 ドラキュラ(1992)  ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の七日間  ザ・スタンド  happy01氷の微笑(シャロン・ストーン、マイケル・ダグラス主演。アイスピック殺人事件の捜査線上に浮び上がった女性作家。事件を捜査する刑事は次第に容疑者の妖しい魅力のとりこになっていく。当時、シャロン・ストーンの妖し い美しさとエロティックさが話題に……) Photo_22刑事ジョー ママにお手Photo_23上げ  happy01キスへのプレリュード(アレック・ボールドウィン、メグ・ライアン、ネッド・ビーティ、パティ・デューク、キャシー・ベイツら。ブロードウェイのロングラン舞台劇を映画化。結婚式のパーティで、迷い込んだ見知らぬ老人が花嫁に祝福のキスしたことから二人の人格が入れ替わってしまい……。監督はノーマン・ルネ) カフス! (クリスチャン・スレイター、ミラ・ジョヴォヴィッチ、アシュレイ・ジャドらが出演。製作・監督・脚本は「スタンド・バイ・ミー」のライター・コンビ、エバンスとギデオン。中身は薄いが、C・スレイターとM・ジョヴォヴィッチが若さと勢いだけで演じた)

 ふぅ、疲れたぁ……。これだけ長いと、「コラム」じゃないですよねぇ。(蒼)

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「ワイルド・ホッグス -団塊ボーイズ- / WILD HOGS」

20072007年・アメリカ(コメディ)・100分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01
監督: ウォルト・ベッカー
出演: ティム・アレン ジョン・トラヴォルタ ウィリアム・H・メイシー マーティン・ローレンス レイ・リオッタ他

 学生時代からの仲良し中年男4人組は、仕事や家族とのストレスにうんざりしていた。「たまには、自由な気分を味わいたい!」と、そんな時に仲間の1人が「気ままな、宛てのない西海岸までの“ロング・ツーリング”に行こうじゃないか」と提案したので、他の3人も早速、気ままなバイク旅行に繰り出した。

 ウディ(ジョン・トラボルタ)、ダグ(マーティン・ローレンス)、ダドリー(ウィリアム・H・メイシー)、ボビー(ティム・アレン)の中年男たち。しかし、もともとバイクに乗り慣れていない彼らは(特に、ウィリアム・H・メイシーの運動オンチ振りは堪りません!(笑))予想以上のトラブルに見舞われる。挙句の果てに、その素人丸出しのバイカーぶりが災いし、バイクギャング集団 "デル・フエゴス" の反感を買ってしまう……。

_24  ジョン・トラボルタ演じるウッディー(Woody)の実生活は、実にどん底だった。スーパーモデルの妻からは離婚を迫られ、仕事にも失敗して、住んでいる豪邸も何もかも失うハメに。

_3  ティム・アレン演じる歯科医のダグ(Doug)は、仕事も順調で、美人の奥さんと一人息子との家族に囲まれて一見幸せそうに見えるハズなんだけれど、実は子供とのコミニュケーションは殆ど無し、健康上の理由で食事制限を強いられ、ストレスも限界に……。

_14  マーティン・ローレンス演じるボビー(Bobby)は、自分のやりたい仕事を自宅で(作家として執筆中なのだが……)しているけれど、それがいっこうにお金にならず、嫌みタラタラ。口うるさい奥さんや姑からも、無理やりトイレの修理屋をやらされ、こちらもストレス爆発気味。

_26_2  ウィリアム H・メイシー演じるダドリー(Dudley)。仲間の中で唯一の独身、コンピューターオタクで(コンピューター・プログラマ)女性には縁がない。というか、女性は好きなんだけれど、シャイ&間抜けすぎて相手にされないでいる。こんなアホにはめったにお目にかかれない(笑)という役柄。

_16_3  そんな4人は高校時代からの親友で、”Wild Hogs”というバイク・チームの仲間。

 この作品、アメリカでは2007年7月に公開されましたが、日本での劇場公開は2008年2月でした。最近は、DVDとして発売になるのが早いですねぇ!

 全編に渡り、“ハーレー・ダビッドソン”というバイクが出てきます。日本でも人気のある外国車ですね。私もそろそろ乗ってみようかなぁ?と思いはじめているところです。因みに、数年前までは、「ホンダCB750F」、「スズキGSX-750R」、「ヤマハFZR-1000」、「カワサキZ1」などを乗り継いでいたほどバイク好きだったんですけど、家の前に駐車していて盗難にあってしまい、それ以来、また盗まれるのが辛いので、現在では「ヤマハMajesty」という250ccのスクーターに乗っています。

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「インデペンデンス・デイ / Independence Day (ID4)」

Photo1996年・アメリカ(SF)・145分 new
お勧め度: ★★★★★ happy01
監督: ローランド・エメリッヒ
出演: ウィル・スミス (スティーヴン・ヒラー大尉)  ビル・プルマン (トーマス・J・ホイットモア大統領)  ジェフ・ゴールドブラム (デヴィッド・レヴィンソン)  メアリー・マクドネル (マリリン・ホイットモア大統領夫人)  ジャド・ハーシュ (ジュリアス・レヴィンソン)  ロバート・ロジア (ウィリアム・グレイ将軍)  ランディ・クエイド (ラッセル・ケイス)  マーガレット・コリン (コンスタンス・スパーノ)  ブレント・スピナー (ブラキッシュ・オークン博士)  ヴィヴィカ・フォックス (ジャスミン・ダブロウ・ヒラー)  ハリー・コニック・Jr ジミー・ワイルダー大尉  ジェームズ・レブホーン (アルバート・ニムジッキ)  ハーヴェイ・ファイアスタイン (マーティ・ギルバート)  ジェームズ・デュヴァル (ミゲル・ケイス)  リサ・ジャクブ (アリシア・ケイス)  アダム・ボールドウィン (ミッチェル少佐)  ダン・ローリア  ジェイ・アコヴォーン  ロバート・パイン  ビル・スミトロヴィッチ

_6  地球を侵略せんとする異星人と人類の3日間の攻防を描き、世界各地で大ヒットしたSFパニック超大作。ミニチュア・ワークをはじめとする伝統的な手法と最新のデジタル技術を組み合わせたSFXを駆使し、数千人のエキストラを動員したスペクタクル場面の迫力が圧巻。古典的なプロットを現代に再生したのは、「ユニバーサル・ソルジャー」「スターゲイト」の監督ローランド・エメリッヒと製作ディーン・デヴリンのコンビで、脚本も2人の共同。エグゼクティヴ・プロデューサーはエメリッヒ、彼の実妹ウテ・エメリッヒ、「ハンテッド」のウィリアム・フェイ。撮影のウォルター・リンデンローブ、美術のオリヴァー・スコールとパトリック・タトポロス、音楽のデイヴィッド・アーノル_7ド、衣裳のジョゼフ・ポロは前作「スターゲイト」に続いての参加。世界各国の混成チームのSFX陣をまとめた視覚効果監修は、ドイツ時代からのエメリッヒの盟友で「MOON<ムーン>44」「ユニバーサル・ソルジャー」を手掛けたフォルカー・エンゲルと、「バットマン・フォーエヴァー」のダグラス・スミス。出演は「バッドボーイズ(1995)」のウィル・スミス、「あなたが寝てる間に…」のビル・プルマン、「9か月」のジェフ・ゴールドブラム、「スニーカーズ」のメアリー・マクドネル、「旅立ちの時」のジャド・ハーシュ、「アイ・ラブ・トラブル」のロバート・ロッジア、「ラストダンス」のランディ・クエイド、テレビ・シリーズ『新スタートレック』でのアンドロイドのデータ役で知られる「ジェネレーションズ」のブレント・スパイナー、「コピーキャット」のハリー・コニック・ジュニアほか多彩な顔ぶれ。

_2  宇宙からの侵略というシンプルかつストレートなテーマを、圧倒的なビジュアル・エフェクツで描き出した、紛れもなく1996年を代表するであろうメガヒット・ムービー。7月2日。何の前触れも無く世界中の上空に姿を表した直径24キロに及ぶ巨大UFO。混乱の中、元戦闘機のパイロットであるアメリカ大統領イットモア率いるアメリカ・サイドは、交流を求めるためUFOとの交信を試みる。が、UFOからの容赦ない攻撃が開始され……。

_3_2Bill_pullman_president_thomas_j_whi  7月2日。ホワイトハウスのホイットモア大統領(ビル・プルマン)は、国防総省参謀本部長グレイ将軍(ロバート・ロッジア)らと異常な巨大物体接近の報告を受ける。物体は異星人の宇宙空母であることが判明、数時間後には十数隻の宇宙船が大気圏に突入した。N.Y.では天才的なコンピューター技師のデイヴィッド(ジェフ・ゴールドブラム)が、宇宙船から発信される電波にあるパターンがあり、一種のカウントダウンの役目をしていることに気づく。シルヴァーレイクでは5歳のディランが宇宙船を発見、ダンサーの母ジャスミン(ヴィヴィカ・フォックス)に知らせた。彼女は恋人で休暇中の空軍パイロットのヒラー大尉(ウィル・スミス)と一緒にいたが、彼はエドワード空軍基地に戻った。

James_duval_miguel_casse_4   L.A.郊外では17歳のミゲル(ジェームズ・デュヴァル)が糖尿病の11歳の弟トロイの世話をしていた。14歳の妹アリシア(リサ・ジャクブ)もいたが、父ラッセル(ランディ・クエイド)は妻を亡くしてからアル中になり、宇宙人にさらわれたことがあると言っては、農薬散布の仕事にも熱中せず、ミゲルは父に怒りをぶちまけていた。デイヴィッドは老いた父ジュリアス(ジャド・ハーシュ)を連れ、ホワイトハウスに向かい、元妻の大統領補佐官コンスタンス(マーガレット・コリン)を通じて、大統領にカウントダウンまであと45分しかないことを告げる。だが、時すでに遅く、宇宙船から発射された怪光線によってL.A.やN.Y.は大爆発が起こり、市全体がたちまちのうちに破壊された。

Mary_mcdonnell_first_lady_marilyn_w_5  7月3日。ジャスミンは息子を連れ、トラックで廃墟の街を逃れてヒラーのいる基地へ向かう。途中、重傷の女性を助けるが、何とそれは大統領夫人マリリン(メアリー・マクドネル)だった。その頃、ヒラーと親友ジミー(ハリー・コニック・ジュニア)は宇宙船攻撃の選抜隊で指揮を取っていた。空中戦でただ一人生き残ったヒラーは、グランド・キャニオンで敵機を出し抜き、異星人パイロットの捕獲に成功した。彼は荒野で避難民のトレーラー・キャンプと遭遇し、ラッセル一家と出会う。ヒラーはネヴァダ州の秘密基地エリア51に向かうようミゲルに指示した。一方、大統領は国防長官からエリア51に宇宙船が極秘に隠されていることを聞かされて驚愕。デイヴィッドやコンスタンスらも専用機で現地に同行する。

PhotoBrent_spiner_dr_brackish_okun  変人の管理者ドクター・オークン(ブレント・スパイナー)の案内で、地下の基地で40年間も保管されていた小型宇宙船と異星人の死体が披露された。そこへスティーヴンが生きた捕虜の異星人を連れてきたので、オークンは狂喜する。だが、意識を取り戻した異星人が彼ら数人の科学者を殺し、基地内は騒然。異星人は射殺されたが、この時、彼らのテレパシーを感知した大統領は、はっきりと異星人の目的が地球侵略であることを知った。大統領はヒューストン上空の宇宙船への核攻撃を決断するが、攻撃は失敗に終わる。全滅したエドワード空軍基地跡で野営したジャスミンは、ヒラーも死んだものと思い悲しみに暮れるが、そこへ軍用ヘリに乗って現れた彼と感激の再会を果たす。だが、重症の大統領夫人は間もなく亡くなった。

_8_9  7月4日。一時は絶望的になったデイヴィッドだが、父の言葉から異星人撃退のヒントを得る。月の辺りを周回する異星人の母艦にコンピューター・ウイルスを侵入させれば、敵機のシールドが弱まり、彼らの防衛システムを約30秒間停止することができ、そのわずかな時間に攻撃を加えるというのだ。パイロット経験のある大統領やラッセルらも名乗りを挙げ、戦闘機に乗り込む。大統領は壮行演説会で「今日から7月4日はアメリカ一国だけではなく、人類全体の独立記念日だ」と宣言。ヒラーとデイヴィッドの乗った小型機は大気圏を飛び出すと、計画どおり母艦に収容された。ウイルスが放射されて敵機のシールドは消え、同時に地上軍の攻撃が開始された。無数の攻撃機の前に苦戦するが、ラッセルが死と引き換えに攻撃方法を残してくれた。地球軍の猛反撃が開始され、宇宙船は次々と墜落・爆発する。ヒラーとデイヴィッドも脱出に成功。全世界の残存兵力も後に続き、ついには各地で勝利の凱歌が上がった。

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「グリーンマイル / The Green Mile」

19991999年・アメリカ(ドラマ)・188分 new
お勧め度: ★★★★★ weep
監督: フランク・ダラボン  
原作: スティーブン・キング
出演: トム・ハンクス  デヴィッド・モース  ボニー・ハント  マイケル・クラーク・ダンカン  ジェームズ・クロムウェル  マイケル・ジェッター  グレアム・グリーン  ダグ・ハッチソン  サム・ロックウェル  バリー・ペッパー  ジェフリー・デマン  パトリシア・クラークソン  ハリー・ディーン・スタントン  ウィリアム・サドラー  ゲイリー・シニーズ  ポーラ・マルコムソン

_12_2
_10  奇跡の力を持つ黒人死刑囚と彼を見守る看守たちの姿を描いたヒューマン・ドラマ。スティーヴン・キングの同名ベストセラー小説(新潮文庫刊)の映画化で、監督・脚本は同じくキング原作による「ショーシャンクの空に」で一躍名を挙げたフランク・ダラボンがあたった。撮影は「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」のデイヴィッド・タッターソル。音楽のトーマス・ニューマン、美術のテレンス・マーシュ、編集のリチャード・フランシス=ブルースは「ショーシャンクの空に」に続く参加。出演は「ユー・ガット・メール」のトム・ハンクス、「アルマゲドン」のマイケル・クラーク・ダンカン、「交渉人」のデイヴィッド・モースほか。

Photo Michael_jeter_eduard_delacroix  「ショーシャンクの空に」のフランク・タラボン監督&スティーブン・キング脚本コンビが放つ感動作。アメリカ南部の死刑囚舎房を舞台に、不思議な力を持つ死刑囚と看守たちとの心の交流を描く。トム・ハンクス主演。1935年、死刑囚舎房で看守を務めていたポールのもとに、ある死刑囚が送られてくる。彼との交流を深めていった看守たちは、やがて彼の罪を疑問視するようになるが……。

_4 _6  1995年。老人ホームの娯楽室で名作「トップ・ハット」を見たポール・エッジコムの脳裏に60年前の記憶が甦る……。大恐慌下の1935年。ジョージア州コールド・マウンテン刑務所の看守主任ポール(トム・ハンクス)は、死刑囚舎房Eブロックの担当者だった。死刑囚が電気椅子まで最後に歩む緑のリノリウムの廊下はグリーンマイルと呼ばれていた。部下は副主任のブルータル(デビッド・モース)はじめ頼れる連中ぞろいだが、州知事の甥である新人パーシー(ダグ・ハッチソン)だけは傍若無人に振る舞う。そんなある日、ジョン・コーフィ(マイケル・クラーク・ダンカン)なる大男の黒人がやってきた。幼女姉妹を虐殺した罪で死刑を宣告された彼は、実は手を触れただけで相手を癒すという奇跡の力を持っていた。

_8 _11  彼はポールの尿道炎を治したのを皮切りに、パーシーに踏み潰された同房のドラクロアが飼っていたネズミのミスター・ジングルズの命を救った。ドラクロアはその翌日処刑されたが、パーシーは残酷にも
細工(通常は水に浸したスポンジを頭に乗せた上で電極をセットするのだが、水に浸した振りをして乾いた状態のスポンジを乗せた)をして彼を公開処刑中の電気椅子で焼き殺した。

Photo_2 Photo_3  コーフィの奇跡を目の当たりにしたポールらはパーシーを拘禁室に閉じ込めてコーフィをひそかに外へ連れ出し、刑務所長ムーアズ(ジェームズ・クロムウェル)の妻で脳腫瘍で死の床にあったメリンダ(パトリシア・クラークソン)の命を救わせた。房に帰ったコーフィは、拘禁室から解放されたパーシーをいきなり捕まえるや、メリンダから吸い取った病毒を吹き込んだ。すると突然狂い出したパーシーは厄介者の凶悪犯ウォートン(サム・ロックウェル)を射殺し、そのまま廃人になってしまうと精神病院に送致され、彼の前途は完全に絶たれてしまうのであった。

_7 _9  ある日、ポールはコーフィに握手を求められ、彼の手を通して脳裏に流れ込んで来た映像で真実を知る。それは、
射殺されたウォートンこそが幼女殺しの真犯人だったのだ。ポールは無実のコーフィを処刑から救おうとする。だが、彼は「もう疲れた。全てを終わらせたい……」と自ら死刑を望み、最後の望みとして映画「トップ・ハット」に見入ってから死に赴いた。それから60年。あの時、コーフィが与えた奇跡の力はポールに宿り、そしてネズミのミスター・ジングルズにも奇跡が宿っていたのだった……。

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Photo_4 Photo_5 Doug_hutchison_percy_wetmore Barry_pepper_dean_stanton Jeffrey_demunn_harry_terwilliger James_cromwell_warden_hal_mooresGary_sinise_burt_hammersmith Graham_greene_arlen_bitterbuck Harry_dean_stanton_toottoot Sam_rockwell_wild_bill_wharton Photo_7 _2 Michael_clarke_duncan_john_coffey  Bonnie_hunt_jan_edgecomb Patricia_clarkson_melinda_moores William_sadler_klaus_detterick Rebecca_klingler_wife_at_dels_execu Scotty_leavenworth_hammersmiths_son _3 _5 Eve_brent_elaine_connelly

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「青春デンデケデケデケ」

Photo_181992年・松竹(ドラマ)・110分 new
お勧め度: ★★★★★ happy01
監督: 大林宣彦
原作: 芦原すなお「青春デンデケデケデケ」
出演: 林泰文 (藤原竹良) 柴山智加 (唐本幸代) 岸部一徳 (寺内先生) ベンガル (藤原孝行) 大森嘉文 (合田富士男) 浅野忠信 (白井清一) 永堀剛敏 (岡下巧) 佐藤真一郎 (谷口静夫) 滝沢涼子 (引地めぐみ) 原田和代 (内村百合子) 梶原阿貴 (羽島加津子) 高橋かおり (石山恵美子) 根岸季衣 (藤原絹江) 日下武史 (合田浄信) 尾藤イサオ (白井清太郎) 入江若葉 (白井志乃) 水島かおり (白井美貴) 河原さぶ (吉田工場長) 天宮良 (田中和夫) 安田伸 (西村義治) 尾美としのり (藤原杉基) 佐野史郎 勝野洋

 昭和35年当時の香川県坂出市観音寺。ベンチャーズのデンデケデケデケで電気的啓示を受けたチッ君たちのバンド騒動記……。

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_5  1960年代中頃の四国の田舎町を舞台に、ベンチャーズに憧れ、ロックバンドに情熱を燃やす高校生たちの姿を軽妙でノスタルジックに描いた青春ドラマ。直木賞を受賞した芦原すなおの同名小説を、「転校生」、「さびしんぼう」の大林宣彦監督が映画化。1965年の春休み。四国・香川県坂出市の観音寺。高校入学を目前に控えた藤原竹良は、昼寝中にラジオから流れてきたベンチャーズの「パイプライン」に衝撃を受け、高校に入るや仲間を集めてロックバンドを結成する……。今を時めく「浅野忠信」も魚屋の息子役で、エレキ小僧を熱演。寺の息子役で、ベース・ギター担当の大森嘉文(関西お笑い芸人、島田伸介の従弟)は、当時から上手い役者さんでした! 自己中で、アンニュイな役所の引地めぐみ嬢(滝沢京子)も良い味を出してます。

_3_3_4_3  時は1965年3月、香川県の観音寺に住む高校進学を控えた少年・藤原竹良(ちっくん)は、ラジオから流れてきたベンチャーズの「パイプライン」の「デンデケデケデケ」というグリッサンド奏法に「電気的啓示」を受け、ロックミュージックに憧れる。高校に進学した竹良は、家業が魚屋の白井清一、寺の跡取りの合田富士男、練り物屋の息子の岡下巧といった一癖ある仲間を誘ってロックバンドを結成する。しかし彼らには楽器がなく、夏休みのアルバイトでお金を稼いで楽器を手に入れ、いざ練習となると場所の確保に一苦労……、といった苦難を乗り越え、ようやくバンド「ロッキングホースメン」の活動がスタートする。お寺、牛小屋、空き地、参道などでの練習、祖谷渓での夏休みの合宿、岡下君の初恋話、バンドの技術顧問となる「しーさん」(谷口静夫)との出会い、親しい先生との死別などを経験しながらバンドは街のスナックのクリスマスパーティーでデビューを果たす。そして三年生の文化祭のコンサートを成功させた。文化祭の後、メンバーはそれぞれの進路に向かって準備を始め、竹良は東京の大学への進学を決める。受験を控え、バンドゆかりの地をめぐる竹良。観音寺に戻ってきた彼をバンドのメンバーが出迎える。彼らが竹良に贈ったものは……。

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「異人たちとの夏」

Photo_51988年・松竹(ドラマ)・110分 new
お勧め度: ★★★★★ happy01
監督: 大林宣彦  原作: 山田太一
出演: 風間杜夫  秋吉久美子  片岡鶴太郎  名取裕子 永島敏行  川田あつ子  ベンガル  笹野高史  角替和枝  奥村公延  桂米丸  声の出演: 入江若葉

 中年のシナリオ・ライターが、幼い頃死んだはずの両親と再会する不思議な体験を描く。山田太一原作の同名小説の映画化で、市川森一が脚色。監督は「日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群」の大林宣彦、撮影は「PARIS-DAKAR 15 000 栄光への挑戦」の阪本善尚がそれぞれ担当。

Photo_6  死んだ両親(現在の自分とほぼ同年輩の姿)と再会する。同時にある女性と親しくなるが、両親との邂逅を繰り返すたび、主人公の身体はなぜか衰弱していく。人間と幽霊の間の愛と情念とを情感豊かに描き込んだ佳作。派手な特撮ではないが、幽霊のシーンに効果的に合成が使用されている。

_8   原田英雄(風間杜夫)は40歳のシナリオ・ライター。妻子と別れ、今はマンションに一人暮らしをしていた。ある日、英雄は幼い頃に住んでいた浅草に出かけ、浅草演芸場へブラリと入った。そこで後姿に見覚えのある男を見つけ、愕然とする。その男とは、死んだはずの父親であり、その父親に誘われるまま横丁のアパートへ来てしまった。

Photo_8 _2_2  両親は英雄が12歳の時に交通事故で死亡したが、なぜかその時の年齢のまま、浅草に住んでいた。英雄は懐かしさのあまり、浅草の両親アパートへ度々通うようになる。一方で、英雄は同じマンションに住む桂(名取裕子)という美しく謎めいた女性と親しくなり、愛し合うようになっていた。彼女は、「もう両親には会わない方が良い」という。異人(幽霊)と近づくと、それだけ自分の体は衰弱し、死に近づくのだ。ある日、英雄は洗面所の鏡を見て呆然とする。鏡に映っている姿は、以前の若く、逞しく、生気に充ちたそれではなく、白髪の頬や眼孔の落ちくぼんだ老人の様相を呈していたのだ。英雄はようやく両親と別れる決心をし、浅草のすき焼き屋で親子水いらず別れの宴を催した。暖かい両親の愛情に接し、英雄が涙ながらに別れを告げると、ほとんど箸を付けもせず、落ち着かない様子で英雄を見守っていた両親は、「私たち二人は、おまえの事をとっても大事に思っているよ」、「じゃぁね」、「あばよ!」……。二人の姿は消えて往った。

Photo_9 Photo_10  しかし、英雄の衰弱は止まらない。実は、桂も異人(幽霊)だったのだ。男にフラれ、初めて英雄の部屋に飲みかけのシャンパンを持って、唐突に尋ねて来た晩にもすげなく追い払われた桂は、ずっと以前に自室で自殺していたのだった。愛と憎しみに狂った異人は英雄に迫ったが、友人・間宮(永島敏行)の機転で英雄は助けられた。その後、体調の回復した英雄は間宮を誘い、両親のもとに花と線香を手向け、二人で缶ビールを飲みながら、静かな夏の日の不思議な体験を回想するのだった……。

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「プリティ・リーグ / A LEAGUE OF THEIR OWN」

Photo1992年・アメリカ(ドラマ)・127分 new
お勧め度: ★★★★★ happy01
監督: ペニー・マーシャル   
原作: キム・ウィルソン
出演: トム・ハンクス  ジーナ・デイビス  マドンナ  ロリ・ペティ  ロージー・オドネル  ジョン・ロビッツ  デヴィッド・ストラザーン  ゲイリー・マーシャル   ビル・プルマン  ティア・レオーニ  アン・キューザック  エディ・ジョーンズ  アン・ラムゼイ  ポーリン・ブレイスフォード  ミーガン・カヴァナグ  トレイシー・ライナー  ビッティ・シュラム  ドン・S・デイヴィス  グレゴリー・スポーレダー

 第二次大戦中、実在した女子プロ野球に題材を取った感動編。T・ハンクス率いる女子プロ野球チームの活躍をG・デイビスやマドンナなど、色とりどりのキャスティングで描く。1943年から1954年にかけて実在した全米女子プロ野球リーグの選手たちの奮闘を描いたドラマ。監督、エグゼクティヴ・プロデューサーは「レナードの朝」のペニー・マーシャル、製作は「ワーキング・ガール」のロバート・グリーンハットと「レナードの朝」のエリオット・アボット、脚本は「バックマン家の人々」のローウェル・ガンツとババルー・マンデル、原作はキム・ウィルソンとケリー・キャンディール、撮影は「レナードの朝」のミロスラフ・オンドリチェク、音楽は「バックドラフト」のハンス・ジマー、野球顧問はロッド・デドーが担当。 

Geena_davis Lori_petty_kit_keller  1943年、第二次世界大戦の真只中のアメリカ。プロ野球選手たちも次々と戦場へ駆り出され、大リーグの運営は危機を迎えていた。オレゴンの片田舎に住むソフトボール・リーグ選手、ドティ・ヒンソン(ジーナ・デイヴィス)とキット・ケラー(ロリー・ペティ)の姉妹のところへ、ある日プロ野球のスカウトマン(ジョン・ロビッツ)が訪ねて来て、近く発足する全米女子プロ野球リーグに参加しないかと言う。夫が出征中のドティは乗り気ではなかった。妹のキットは田舎での農場仕事にうんざりしていた。渡りに船とばかりに強引に姉のドティを説得し、“おまけ
の形ではあるが、姉と一緒に入団テストのため、2人は本拠地シカゴにPhoto_2 Rosie_odonnell_doris_murphy_3rd_bas 乗り込んだ。全米から集められた千人の中から64名の選手が選ばれ、4つのチームに振り分けられる。ドティとキットが配属されたのはロックフォード・ピーチズ。ダンサーあがりのメイ(マドンナ)や美女軍団の足を引っ張る不器量だが猛打者のマーラ(ミーガン・カバナー)、子連れのエブリン(ビティ・スクラム)など様々な選手の集まったこのチームを率いるのは、元大リーグの強打者だったが膝の故障で引退、今は酒浸りのジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)だ。

Photo_3 Jon_lovitz_ernie_capadino  最初は女子野球など馬鹿にしていた監督ジミーも、ドティたちのガッツ溢れるプレーで女子大リーグの人気が高まるにつれて、酒もやめ、真剣にコーチするようになる。チームが一丸となったかに見えたある日、投手交代のトラブルがきっかけとなってドティと口論したキットがチームを飛び出し、ラシーン・ベルズへトレードされ、姉妹の間に亀裂が生じる。そんな時、夫が戦地で負傷したため帰還して国に帰って来た。ドティはチームから去るが、ピーチズがワールド・シリーズに出場してベルズと対戦するに及んで再びマスクをかぶる。最終回のキットの活躍(実は大暴走)でベルズが優勝、これを最後にドティは家庭へと戻っていった。

 1988年、ニューヨーク州クーパーズタウンの野球殿堂で、1954年に幕を閉じた女子プロ野球リーグの殿堂入りセレモニーが行われ、元選手たちが集まってきた。ドティも懐かしいピーチズの仲間たちと再会し、長年音信不通だった妹キットとも再会できて、わだかまりを解きほぐすのだった。

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Mark_holton_older_stilwellMegan_cavanagh_marla_hooch_2nd_base Bitty_schram_evelyn_gardner_right_f Tea_leoni_racine_1st_base _4 Bill_pullman_bob_hinson Photo_4 _2 _3 _5 _6 Ann_cusack_shirley_baker_left_fieldStilwell Photo Photo_2 Photo_3 Photo_4 Photo_5 Photo_6                                         

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「てなもんや商社/萬福中国貿易商社」

19981998年・松竹/フジテレビジョン・97分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01good
監督: 本木克英
原作: 谷崎光「てなもんや商社」(文芸春秋刊)
出演: 小林聡美(ひかり) 渡辺謙(王課長) 鄭浩南(李さん) 香川照之(菅野先輩) 柴俊夫(岩田部長) 田中邦衛(ひかりの父) 波乃久里子(ひかりの母) 鶴田忍(谷部長) 金田明夫(土田課長) 柴田理恵(先輩事務員たまご) 桃井かおり(王課長の奥さん)

 日本を代表するコメディアンヌのひとり小林聡美が主演したコメディ。安易な気持ちで貿易会社に就職した女の子が思わぬトラブルに見舞われながらもたくましく奮闘するさまを描く。向上心のかけらもないひかりが、持ち前の度胸と体力だけを武器に中国との貿易会社に就職した。しかし入社してみると、その目論見はもろくも崩れ去り、日本と中国の習慣の違いでトラブルが続出。悪戦苦闘の連続ながら、何とか一つ一つ障害を乗り越えて行く様を描く……。

_2_2  やっと商社に勤めた主人公星野ひかりが、対中国貿易の最前線でメキメキと成長して行く様子をユーモアたっぷりに描いている。主演は小林聡美。この人は色気抜きの映画でもガサツにならず、実にさっぱりとした芝居を見せてくれる女優さんです。監督はこれがデビュー作の本木克英。『サラリーマン専科』シリーズの朝原雄三監督と同期入社の社員監督。松竹自身のサイトの作品リストにも掲載されていない、という不遇(?)な作品。

 現代っ子OLが、就職した中国との貿易会社の仕事を通じて逞しく成長していく姿を描いた青春コメディ。監督は本作品が初監督作となる本木克英。谷崎光の原作を、榎祐平が脚色。撮影を「虹をつかむ男 南国奮斗篇」の長沼六男が担当している。主演は「ゴジラVSモスラ」の小林聡美。

Photo_15  女性新入社員が仕事に生き甲斐を見い出して行く姿を描く爽やかなコメディ。お気楽な女子大生のひかりが、ほんの腰掛け程度のつもりで萬福中国貿易に就職する。ところがいきなり、取引先の中国での大仕事を任されて大あわて。一人異国の地でオロオロする彼女だったが、中国人のいい加減な仕事ぶりに怒りが爆発、がぜんやる気を出して大奮闘する。明るく元気なヒロインに扮する小林聡美のコミカルな演技が絶妙。上司役の渡辺謙も、飄々とした演技で笑いを誘う。

19962_2Photo_16  1987年。就職なんて結婚までの腰掛けと高をくくっていたひかり(小林聡美)は、面接22社目にしてやっと内定をもらった「萬福中国貿易商社」で働くことになった。営業部に配属になった彼女は、早速、華僑の王課長(渡辺謙)の下で中国の工場から送られてくる商品のチェックをするようになる。だが、到着した品物はいい加減な作りのものばかり。しかも、納期は平気で守らない中国側の仕事ぶりに、泣きたいやら、呆れるやら、憤慨するやら……。そんなある日、ひかりは王課長と共に突然の中国出張_3を命じられる。アパレル会社のお得意さんを連れての、現地検品を兼ねた接待出張だ。ここか らが、この映画の最も面白い場面なので、ご紹介いたしておきましょう。中国のホテル内のステージ付きラウンジで、接待客の谷部長(鶴田忍)、土田課長(金田明夫)、ひかり女史の3人は、少年隊の「仮面舞踏会」を歌って踊ります。なかなかフリも決まってますし、3人とも首には風呂敷風の布を縛り付け、まるで昔のヒーロー「月光仮面」(笑)です。間奏中に、ひかりがマイク・スタンドを蹴り倒すシーンがありますが、これが爆笑ものなんです。かく言う私も、昭和30年代(「Allways 三丁目の夕日」みたいですね)には、月光仮面の真似をして遊んだものでした。

Photo_29 Photo_30  ところが一通りの接待が済むと、王課長は検品の仕事をひかりに任せて、お得意さんと一緒に上海へ遊びに行ってしまったのである。一人残されたひかりは、中国側の公司代表の李さん(鄭浩南)と工場へ商品の検品へと赴くことに。しかし、あの手この手で検品をはぐらかそうとする工場長(NHKで放映した、「大地の子」(山崎豊子原作)でも中国訪日団団長役で出演)連中に、ペーペーのひかりは翻弄されっ放し。頼みの綱の李さんも、のらりくらりとして頼りにならない。結局、自分で頑張るしかないと悟ったひかりは、意地になって仕事を遂行しようとする。しかし、広大な中国大陸の中にあって、彼女はそんな細かなことに振り回される自分の姿が、やけにちっぽけに見えてきてしまうのだった……。

Photo_19 Photo_20  それから数年後、萬福貿易商社にはすっかり一人前に仕事をこなすひかりの姿があった。相変わらず、先輩女子社員のたまごさん(柴田理恵)は、食品部のチャン課長のファンだったが、香港返還を機に萬福貿易を退社することになる。日課になっているホワイト・ボードの「ノーリターン」の文字を見て、「もう、本当に帰って来ないのね!」と号泣(それはもう凄まじい情景)するのでした。

 中国へ出張に出かけても、堂々と渡り歩く度量もついた。そんなある日、彼女は出張先で李さんと偶然再会する。公司の仕事を辞め、夢であった会社設立を現実にした李さんは、ひかりに尋ねた。「あなたの夢はなんですか?」その質問に即答できなかったひかりは、帰国後、いつか自分の夢を持てるような仕事を見つけようと心に誓うのであった……。

Photo_21 Photo_22  主人公のキャラクターは今更言うまでもなく抜群ですが、田中邦衛演ずる父親がけっこう良い味出してます。就職がなかなか決まらない娘に、「お金を得るには、稼ぐ、盗る、貰う。この3種類しかないんだ。お前もそのどれにするか、早く決めなさい」と言う場面や、つまらない会社で3年を無駄にしたという娘に「3年無駄にしたなら、3年長生きしなさい。人生の回り道は、年をとると味になる」と言う……。こんな臭い台詞も、田中邦衛がしゃべると何故か妙に納得してしまうから不思議ですよね。

Photo_23 Photo_24  渡辺謙が演じている、主人公の上司、王(ワン)課長も実に面白い。日本に住む華僑で、中国貿易のエキスパート。仕事が出来て、部下の面倒見が良く、男女差別は一切なし。しかも愛妻家で、料理が上手。新しい仕事に対するチャレンジ精神旺盛で、どんな困難な仕事でも楽しみながらやる気構えを持っている。部下や取引先が失敗をしても、相手の面子を立てて強くは叱らない。この映画を観た人は、王課長が「理想の上司」ナンバーワンになること必至でしょう。口髭がチョット怪しいけれど、その辺は許しましょう。また、中国の湖畔でひと休みしている黄昏時、王課長は「二人でお酒を」(梓みちよ)を中国語で口ずさみますが、けっこう上手ですね。

Photo_25 Photo_26  ひかりの隣席にいる菅野先輩役の香川照之や、柴俊夫扮する岩田部長も良い感じです。岩田部長の「日本人がようやく稲作を始めた頃、中国人はシルクロードで国際貿易してたんだもんなぁ……」という嘆息は名台詞でしょうね。王課長の愛妻が桃井かおり(友情出演)という配役もゴージャス。中国側の喰えない商人振りも堂に入っており、わざとらしさがない。この映画は全編が、含蓄のある名台詞とPhoto_27 Photo_28 名場面のオンパレード。安っぽい色恋沙汰に流れることなく、バリバリ働く女性を描いたストーリーは見応えがあるし、字幕を使って時間経過を説明するテンポも良い。会話の途中にSEを使ったギャグが何ヶ所かあるのが、いまいちこなれてないとか、倉庫で商品の畳み直しをする場面のコマ落しがちょいとギャグになりきれていないなど、気になる点がないではないが、これが監督のデビュー作と考えれば「その意気や善し!」と応援したくなってしまいます。とにかく、凄く面白いので機会があったら、是非オススメ!です。

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「ストレイト・ストーリー / THE STRAIGHT STORY」

19991999年・アメリカ(ドラマ)・111分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01
監督: デヴィッド・リンチ
出演: リチャード・ファーンズワース  シシー・スペイセク  ハリー・ディーン・スタントン  ジェームズ・カダー  ウィリー・ハーカー  エヴェレット・マッギル

 1994年にNYタイムズに掲載された実話を基に、「ツイン・ピークス」のデヴィッド・リンチ監督がユーモアとペーソス溢れるタッチで描いた感動作。長年音信不通だった兄に会うため、トラクターに乗ってひとり旅に出る老人の姿を描くロードムービー。監督は「ロスト・ハイThe_straight_story_7 ウェイ」のデイヴィッド・リンチ。脚本はリンチのパートナーであるメアリー・スウィーニーが実話を元にジョン・ローチと共同で執筆と編集。製作はアラン・サルド、ニール・エデルスタインとスウィーニー。製作総指揮はピエール・エデルマンとマイケル・ポレア。撮影は「砂の惑星」「ケープ・フィアー」のフレディ・フランシス。音楽のアンジェロ・バダラメンティと衣裳のパトリシア・ノリスはリンチ作品の常連。美術は、リンチの長年の親友でもある「シン・レッド・ライン」のジャック・フィスク。出演は「グレイフォックス」「ゲッタウェイ」のリチャード・ファーンズワース、「タイムトラベラー -きのうから来た恋人-」のシシー・スペイセク(本作の美術担当ジャック・フィスク夫人)、「ストレンジャー」のハリー・ディーン・スタントン、「ツイン・ピークス」のエヴェレット・マッギルほか。

The_straight_story_13  アイオワ州ローレンスに住む73歳のガンコな老人アルヴィン・ストレイト。ある日、彼のもとに、76歳の兄が心臓発作で倒れたという知らせが入る。10年来仲違いをしていた兄に会うため、アルヴィンは周囲の反対を押し切り、たったひとりで時速8kmのトラクターに乗って旅に出ることを決意する。

Spe042_04  アイオワ州ローレンスに住む、73歳の老人アルヴィン・ストレイト(リチャード・ファーンズワース)は家で転倒、杖の世話になることに(しかも、二本なんです)。そんな矢先、十年前に喧嘩別れをして以来音信不通だった兄ライル(ハリー・ディーン・スタントン)が脳梗塞で倒れたという知らせが入る。兄が住むウィスコンシン州マウント・ザイオンまでは350マイル(約563キロ)。車なら1日の距離だが、アルヴィンは車の免許もないうえに目と足腰が不自由なのでバスにも乗れないし、兄の住む村まではバスも通っていない。頑固にも自分の力だけで兄の元を訪ねると決めたアルヴィンは、一緒に暮らす知能が未発達な娘ローズ(シシー・スペイセク)の反対を押し切り、なんと芝刈機に乗って荷車を引いて出かけるが、途中で故障してしまい、町から出ないうちに戻ったものの、再び中古の小型のトラクターを買って再出発。かくして、アルヴィンは時速5マイル(約8キロ)の歩みで、6週間の長旅を開始する。

Richard_farnsworth_alvin_straight  とうもろこし畑の中に真っ直ぐに伸びた田舎道。民家さえ見られない国道を小型トタクラーに自作トレーラーを引くアルヴィン爺さん。ヒッチハイク中の娘と出会うが、さすがに「乗せてください」とは言わず、見過ごすのだった。その日の夜、野宿をしている所へ、火を見てやって来たのは先ほどの娘だった。空腹と寒さと人恋しさに寄ってきた娘は、妊娠5ヶ月の身重で、家族に知られたくないと家出したのだが、アルヴィン爺さんに家族の大切さを諭された娘は、翌朝早く姿を消していた。

The_straight_story_9  故郷のローレンスから450キロほど来た田舎道の下り坂で、トラクターのファンベルトが切れ、ギアも壊れて制御が利かなくなり、あわや転倒かと思われたが、近くで消火演習中の人たちに助けられ、以前は農耕機の販売をしていた男の裏庭に身を寄せる。世の中には親切な人もいるんだなぁ、とほのぼのとした気分になれるシーンです。100キロくらいの距離だから車で送って行こう、という申し出を頑なに辞退し、修理が終わったトラクターで再び兄の家を目指した。

The_straight_story_10  兄の家も間近になった時、骨休めに寄った食堂で、長年絶っていたビールを一口飲む。もう一息で昔は仲の良かった兄弟が再会出来るのだ。かくして、兄弟は再会する。子供の頃はとても仲が良く、長い冬のあとの夏の夜は、二人して庭で寝転び、星を見ながらいつも話をしていたものだったのである。「あのトラクターで、ここまで会いに来たのか……」二人は夜空を見上げると、そこには満天の星が輝いていた。

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