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2008年6月

「JSA -共同警備区域- / Joint Security Area」

Jsa2000年・韓国(サスペンス)・110分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01
監督: パク・チャヌク
出演: イ・ビョンホン  ソン・ガンホ  イ・ヨンエ  キム・テウ  シン・ハギュン  キム・テウ

 南北分断の象徴である38度線上の共同警備区域(JSA)で起こった射殺事件。生き残った南北の兵士たちは何故か互いに全く異なる陳述を繰り返した。両国家の合意のもと、中立国監督委員会は責任捜査官として韓国系スイス人である女性将校・ソフィーを派遣。彼女は事件の当事者たちと面会を重ねながら徐々に事件の真相に迫っていく。そこには全く予想外の「真実」が隠されていた……。韓国で「シュリ」の記録を塗りかえ歴代興行収入No.1となったヒューマン・ポリティカル・サスペンス。

Jsa_2000_2 Jsa_9  板門店の北側警戒所で銃撃事件がおきる。若い北朝鮮警戒所兵チョン・ウジンが死んで,オ・ギョンピル中士が負傷したまま発見される。容疑者は,事件直後に南北軍事分界線上に倒れていた南の警戒所兵イ・スヒョク兵長。北朝鮮軍にら致された韓国兵士が脱出して発生した事故だと解析する韓国と,軍事分界線を侵犯した韓国軍のテロだと主張する北朝鮮が対立する。中立国監視委員会は,中立国スイス情報団の韓国系少佐ソフィに捜査任務をまかせる。生まれて初めて韓国に入国したソフィ少佐は,南と北の両被疑者の引渡し拒否と関係当局の非協調的な態度で捜査初期から困難を経験する。やっとのことで事件当事者の韓国イ・スヒョク兵長と北朝鮮オ・ギョンピル中士に会い事件の情況を聞くようになるが,お互い相反した陳述だけを反復し,捜査は迷宮に陥る。

【共同警備区域(Joint Security Area)

Jsa_2  ・そこは,1954年11月8日に国連と北朝鮮の協定により作られた。
 ・軍事境界線に建てた会談場を軸とする直径800mの円形地帯で,両側が当時南北4Kmの非武装地帯内の軍事停戦委員会本部地域を設定し,その中に共同警備区域をおくことに合意した。
Jsa_3  ・1976年までは軍事境界線がなく,両側警備兵と記者たちが自由に同行したが,1976年8月18日の有名な板門店斧蛮行事件以後後からは,両軍間の衝突を防止するために軍事境界線を表明,これを境界として両側が分割警備するようになった。
 ・現在,韓国側の地域は国連直轄共同警備区域警備隊が,北側は人民武力省直轄警備隊が警備を受け持っている。

Jsa_4_3  この作品、我々日本人は見る事はないであろう“共同警備地区で起こった兵士拉致、銃撃事件。小さな橋を挟んで、南北朝鮮軍の兵士4人が警戒に充っている。しかし、真実は拉致ではなく、お互いに“行ったり来たり”して、けっこう楽しく交流していたのだった。物資のない北の兵士にお菓子、煙草、ポルノ雑誌などをプレゼントし、お互いの家族や彼女の写真を見せ合ったりしていたのだが、ある日、北の将校が突然現れたのが原因で銃撃事件にまで発展したのだ。

 調査が難航したのは、生き残った兵士が真実を隠し、固く口を閉ざしていたのと、南の兵士が調査中に自殺してしまったのだ。現場に残された拳銃から発射された銃弾の数が合わない!という不可解な事実だった。当事者の南の兵士の一人は、常日頃から拳銃のマガジンを設置したのち、薬莢の排出口をスライドさせ、そこから更に一発を込めていた。この拳銃は、ベルギー製“ベレッタ MS-92F”という15発も発射できる優れもの。ですから、この兵士は常時16発込められたものを所持していたのである。(ちょっとマニアックだったかしら?)

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「殺人の追憶 / MEMORIES OF MURDER」

Photo2003年・韓国(サスペンス)・130分 new
お薦め度: ★★★★★ coldsweats02
監督: ポン・ジュノ
出演: ソン・ガンホ (パク・トゥマン)  キム・サンギョン (ソ・テユン)  パク・ヘイル (パク・ヒョンギュ)  キム・レハ  ソン・ジェホ  ピョン・ヒボン  パク・ノシク  チョン・ミソン  イ・ジェウン

 コピー: おまえが殺ったことを憶えているか?  1986年~1991年、韓国のある農村で10人の女性が殺された。3000人の容疑者が取り調べを受け、180万人の警官が動員されたが、たった1人の犯人はまだ捕まっていない……。

Photo Photo_2  実際に起きた未解決連続殺人事件をもとにしたサスペンス。監督・共同脚本は「ほえる犬は噛まない」のポン・ジュノ。音楽は「さよなら、クロ」の岩代太郎。出演は「JSA」のソン・ガンホ、「気まぐれな唇」のキム・サンギョン、『嫉妬は我が力』(映画祭上映)のパク・ヘイルほか。第16回東京国際映画祭アジア映画賞、第51回サン・セバスチャン国際映画祭最優秀監督賞、新人監督賞、第21回トリノ映画祭脚本賞、観客賞、第40回大鐘賞(韓国アカデミー賞)作品賞、監督賞、主演男優賞、照明賞、第2回大韓民国映画賞最優秀作品賞ほか計6部門、第24回青龍映画賞撮影賞を受賞。

_2_2  韓国で80年代後半から6年間に10人の犠牲者を出し、空前の捜査態勢にもかかわらず迷宮入りしてしまった実在の未解決連続殺人事件を基に映画化したサスペンス。事件を追う2人の刑事が次第に心理的に追い詰められていく様が乾いたユーモアを織り込みつつ緊迫感溢れるタッチで綴られる。

_4_3  1986年10月23日、ソウル南部の農村で手足を縛られた若い女性の無惨な変死体が発見される。また数日後には、同様の手口で2人目の犠牲者が出た。さっそく地元の刑事パク・トゥマンら捜査班が出動。だが、懸命な捜査も空しく、一向に有力な手掛かりが掴めず、捜査陣は苛立ちを募らせる。その上パクと、ソウル市警から派遣されたソ・テユン刑事は性格も捜査手法もことごとく対称的で、2人はたびたび衝突してしまう。こうして捜査は行き詰まり、犠牲者だけが増えていく。そんな中、ついに一人の有力な容疑者が浮上してくるのだが……。

_5  若い女性の裸死体は、無惨にも強姦されており、その後も同じ手口の殺人事件が相次いで発生。現地には特別捜査本部が設置され、地元の刑事パク・トゥマン(ソン・ガンホ)と短気な相棒のチョ・ヨング(キム・レハ)、そしてソウル市警から派遣されたソ・テユン(キム・サンギョン)は、この難事件に挑む。最初の容疑者は知的障害者で焼肉屋の息子ペク・クァンホ(パク・ノシク)だったが、証拠不充分で釈放。性格も捜査方法も違うパク刑事とソ刑事の間には、争いが耐えなかった。そんな彼らが別行動から同時につかまえた第2の容疑者は、事件現場で自慰行為に耽っていた中年男、チョ・ビョンスン(リュ・テホ)。だが彼も無実。

_9_3  女性警官ギオク(コ・ソヒ)は、雨が降る夜にラジオから『憂欝な手紙』という曲が流れた時に、また殺人が起こると……、彼女の推理が的中した。リクエストの葉書から割り出した容疑者は、パク・ヒョンギュ(パク・ヘイル)という青年。しかし確証がつかめずにいるところに、ソ刑事はクァンホが目撃者であることに思い至る。だがクァンホは証言を拒否したまま電車に跳ねられ死亡してしまった。いよいよ最後の頼み綱である、犯人とヒョンギュのDNA鑑定の結果がアメリカから届く。しかしそれは一致せず、事件は未解決のまま放り出されることに。時は流れ2003年。結婚しセールスマンとなったパク元刑事は、久しぶりに事件の村を訪れる。すると通り掛かった少女から、少し前に犯人らしき男が同所を訪れていたと聞かされるのだった。

2003 _8  事件発生地域に特別捜査本部が設置され,ク・ヒボン班長(ピョン・ヒボン)を筆頭に生え抜き刑事パク・トゥマン(ソン・ガンホ)とチョ・ヨング(キム・ルェハ),そしてソウル市警から志願してきたソ・テユン(キム・サンギョン)が配置される。

 容疑者が検挙され,事件の終わりかと思えたが,マスコミが駆せ参じた現場検証で容疑者が犯行事実を否認して,現場は血なまぐさい場所になり,ク班長は罷免される。

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「9デイズ / BAD COMPANY」

Photo 2002年・アメリカ(サスペンス)・117分 new

お薦め度: ★★★★★ happy01

監督: ジョエル・シューマカー

出演: アンソニー・ホプキンス  クリス・ロック  ガブリエル・マクト  ガーセル・ボーヴァイス  アドニ・マロピス

 ポータブル核爆弾をめぐるCIAとテロリストのアクション映画。監督は「フローレス」「評決のとき」のジョエル・シューマッカー、製作は「パール・ハーバー」のジェリー・ブラッカイマー、撮影は「ザ・メキシカン」のダリウス・ウォルスキー、音楽は「タイタンズを忘れない」のトレバー・ラビン。出演は「ハンニバル」のアンソニー・ホプキンス、「ベティ・サイズモア」のクリス・ロック、「マイノリティ・リポート」のピーター・ストーメアほか。なお、本作品はCIAのアドバイスを受けている。                                                         

Bad_company_2002  囮捜査中に一人のCIAエージェントが殺されてしまう。彼なしでは、ここまで積み上げてきた捜査が水泡に帰してしまう。ベテラン・エージェント、ゲイロードは生まれてすぐに生き別れとなった双子の弟ジェイクを見つけ出し、彼を代役として立て捜査を続行することに。高額の報酬につられて命の危険がないことを条件にこの仕事を引き受けたジェイク。ゲイロードの厳しい指導の結果、なんとかエージェントとしてのイロハは身につけるが、所詮はにわかエージェント、次々とボロが出てしまい……。                                                                               

Chris_rock_jake_hayes_kevin_pope_miKerry_washington_julie チェコの首都プラハで、一人の男が殺された。彼はCIAの諜報員、ケヴィン・ポープ(クリス・ロック)。彼は古美術商マイケル・ターナーと称しロシアン・マフィアのヴァス(ピーター・ストーメア)からアタッシュケース型ポータブル核爆弾P.N.Bを購入するという囮作戦の最中だったが、同じくP.N.Bを狙う国際的テロリスト・ドラガンによって暗殺されたのだ。P.N.Bの使用を食い止めなければならないCIAは、ケヴィンの双子の弟・ジェイク(クリス・ロックの二役)に白羽の矢を立てる。その日暮しで恋人のジュリー(ケリー・ワシントン)も見捨てるようなジェイクをターナーに仕立てるため、ヴァスとの取引までの9日間、同じく諜報員のオークス(アンソニー・ホプキンス)がターナーの性格から諜報員としてのノウハウまで叩き込む。その甲斐あって、ヴァスとの取引は成功。が、ドラガン一味に襲撃されP.N.Bを奪われてしまった。取引中にジェイクの網膜をスキャンさせ起爆装置のロックをかけていたため、ドラガンはジュリーを人質に取りジェイクをおびき出す。起爆コードがドラガンの手に渡るが、追跡調査でP.N.Bが駅に仕掛けられたのを掴む。P.N.Bを奪還し爆発寸前に起爆コードを解除。無事生還したジェイクはジュリーと結婚。オークスも姿を見せ祝福するのだった。

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Brooke_smith_officer_swansonWinter_ave_zoli_manicurist_1Bad_company_2 Peter_stormare_adrik_vasAmmar_daraiseh_assassin Daniel_sunjata_officer_carew   

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「奇跡の人 / The Miracle Worker」

Photo_31962年・アメリカ(ドラマ)・106分 new
お薦め度: ★★★★★ weep
監督: アーサー・ペン 原作: ウィリアム・ギブソン
出演: アン・バンクロフト (アニー・サリヴァン) パティ・デューク (ヘレン・ケラー) ヴィクター・ジョリイ インガー・スヴェンソン アンドリュー・プライン ビア・リチャーズ

 三重苦のヘレン・ケラー女史がサリバン教師によって人生に光明を見い出すまでの苦闘を描いたウィリアム・ギブソンの戯曲を彼自身がシナリオ化し、ブロードウェイの演出者アーサー・ペンが監督したもの。撮影はアーネスト・カバロス、音楽はローレンス・ローゼンタール、製作はペンと度々コンビを組むフレッド・コーです。出演者は「シャロンの屠殺者」などの舞台女優アン・バンクロフト、「明日に泣く」の子役パティ・デューク、舞台のヴィクター・ジョリー、インガ・スウェンスンなど。アン・バンクロフトは63年度アカデミー主演女優賞、パティ・デュークは助演女優賞をそれぞれ受賞しているが、ゴルーデン・グローブ最優秀新人女優賞(デューク)、イギリス・アカデミー外国主演女優賞(バンクロフト)のほか各種の賞も受賞している。

Kiseki8  1880年代の後半、ケラー家では7歳のヘレン(パティ・デューク)の色も音もない、感触だけを頼りに生きている姿に、大きな悩みを持っていた。最後の頼みの綱と、盲学校に依頼してその卒業生アニー(アン・バンクロフト)が少女の教育に来てくれる事になった。彼女の苦闘が始まる。手でアルファベットを綴る「手話」、行儀の躾け、だがヘレンへのそれは強制の結果でしかないことに気づき、深刻な懐疑に包まれた。ただ、何かを求めて成長しようとするヘレンの気持ちに支えられ、夫妻に自分とヘレンの 2人だけにしてくれるよう頼み、肉親の同情と燐憫の生Kiseki5 涯を説いた。2週間、アニーは与えられた猶予に全力を尽くした。森の中の小屋でアニーを嫌うヘレンもやがて慣れ、食事、散歩、手の綴りも上手くなった。2週間は過ぎ、あと1週間と、ケラー氏(ヴィクター・ジョリー)に頼んだが、両親はヘレンを家に連れ帰ってしまった。家に帰ったヘレンを再び甘やかすに違いない肉親たちを前に、アニーは自分の無力感を噛みしめた。

Kiseki1_2  夕食の帰宅祝の席、家に帰ったことを知ったヘレンは2人だけの生活の時とは逆に、あえて手掴みで食べ、水差しを倒す。家族たちの反応を探ろうとする少女の本能的な計算がそこに感じられ、今日は特別な日だから、と引き留める母親(インガ・スウェンスン)を振り切ってヘレンを井戸に引きずり出し、こぼした水を水差しに汲ませた。井戸の冷たい水、それがヘレンをとりまく壁を破った。生後6ヵ月で<水>を知り、まわらぬ舌で発音さえしたヘレンの記憶が、“Pump…, Pump…”, Water…, Water…” と、今ここに甦ったのである。理性の光が“理解"するという形で少女に初めて差し込んだ。

Kiseki6_2  当時、パティ・デュークは12歳だったそうです。日本では小学校の6年生ですね。天才子役だったデュークは7~8歳の少女を演じた訳です。アン・バンクロフト21~22歳の女性教師を演じたのです。バンクロフトは何歳だったのか、調べれば判りますけど、女性の年は伏せておきましょう。舞台でのキャストのまま映画になったので、お互いの呼吸はピッタリなんですね。

Kiseki10_2  モノクロームの映像というのも、たまには良いもんですね。何となく哀愁が漂っています。アニー先生、回復したとは言え、かなりの弱視で、丸いサングラスをいつも掛けています。端整で知的な感じを、まず受けました。また、ヘレンの傍若無人ぶりは、演技とはいえ、凄まじいものがありました。聾唖に加えて、まったくの闇の世界しか知らない少女が、あれだけ暴れるのですから、危ないですよね! ハラハラしながら観てました。アニーとビンタ合戦(?)したり、噛みついたり、物を投げたり、水差しの水を掛けたり……。

Kiseki11_2  父母はお手上げ状態。腹違いの兄は傍観してるだけ。大叔母に至っては、唖然とするばかりです。身体を張っての体当たり指導のアニーと、真っ向勝負の少女ヘレンとの大バトルは圧巻です。まず、手話から指導しますが、物に意味や言葉があることを知らないのですから、赤ちゃん言葉で話しかけたり、動物に調教しているようなものです。根気強く、自分の経験を生かしながらアニーの奮闘が続きます。

Kiseki3_2  ラストの井戸端でのシーン、ヘレンの笑顔が忘れられません。この映画の最高の場面でしたね! 1979年に、メリッサ・ギルバートとパティ・デュークでリメイクされていますが、こちらは観ている人は多いのですが、掲載写真が極端に少ないんです。原題の「奇跡の人 / The Miracle Worker」とは、三重苦のヘレン・ケラーではなく、アニー・サリヴァンの事なんです……。

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(最下段、パティ・デューク(アニー・サリヴァン)、メリッサ・ギルバート(ヘレン・ケラー)) 

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「この森で、天使はバスを降りた / The Spitfire Grill」

Photo_2 1996年・アメリカ(ドラマ)・116分 new
お薦め度: ★★★★★ weep
監督: リー・デビッド・ズロートフ
出演: アリソン・エリオット エレン・バースティン マーシャ・ゲイ・ハーデン  ウィル・パットン  キーラン・マローニー  ゲイラード・サーテイン  ジョン・M・ジャクソン  ルイーズ・デ・コーミア

 この作品、ぜひ観てみたいと思っていたのですが、やっと観る事が出来ました。ラスト近辺で、ちょっと話を急ぎすぎた感があるのが、残念です。

【コピー】: 誰にも言えない過去を抱えて、 彼女はここにやって来た……。凍てついた心を癒せるのは 傷ついた心だけ。

Spitfire_alison  さびれた町にやって来たよそ者の若い娘パーシーが、次第に人々の傷ついた心を癒していく様を描くヒューマンドラマ。監督・脚本はテレビシリーズ『探偵レミントン・スティール』で知られるリー・デイヴィッド・ズロートフで、彼の劇映画デビュー作。製作は「ボブ・ロバーツ」のフォレスト・マーレー、製作総指揮はウォレン・G・スティット、撮影は「Dr.ギグルス」のロブ・ドレイパー、音楽は「アポロ13」のジェームズ・ホーナー、美術は「ユージュアル・サスペクツ」のハワード・カミングス、編集は「フォー・ルームス」のマージー・グッドスピード、衣裳は「ユージュアル・サスペクツ」のルイーズ・ミンゲンバック。主演は「蒼い記憶」のアリソン・エリオット。共演は「キルトに綴る愛」のエレン・バースティン、「クラッシュ」のマルシア・ゲイ・ハーデンほか。96年サンダンス映画祭観客賞受賞。

Pdvd_005  パーシー(アリソン・エリオット)は5年間の刑期を終えてメイン州の小さな町ギリアドでバスを降りた。保安官事務所に立ち寄った彼女は、「ここで新しい人生を始める……」と伝える。保安官が無理に頼み込んで、ハナ(エレン・バースティン)の営む小さなレストラン〈スピットファイア・グリル〉に住み込みで勤めはじめた彼女だが、偏屈者のハナとはウマが合わず、住民たちもよそ者の彼女の過去の噂を囁き会う。パーシーは、、自分を色眼鏡で見、コソコソと話をしている店の客の前で癇癪を爆発、聞こえよがしに「ねぇ、ハナ。あたしが五年間、刑務所に居たこと話したっけ?」……。おしゃべり好きで、詮索好きな女性客は、呆然となるのだった。

Pdvd_007  仕事にも慣れた頃、ハナが腰の痙攣から、椅子から落ち、脚を骨折。病院まで運んでくれたパーシーを少しずつ信頼していくハナだったが、彼女の甥のネイハム(ウィル・パットン(ブルース・ウィリス主演「アルマゲドン」で、掘削のエンジニアとして出演))は、「パーシーは人殺しの前科者だから信用できない」と妻のシェルビー(マルシア・ゲイ・ハーデン)に店を手伝うよう命じる(しかし、パーシーはハナにも言われますが、まったく料理が出来ないんです。そのシーンがこれ!店のキッチンで注文の品を作っていPdvd_009るんです)。最初 はおどおどしていたシェルビーも次第に パーシーと心を通わせていく。ある晩、パーシーはハナから裏庭に缶詰を入れた麻袋を置くように頼まれた。夜中に袋を持ち去る人影を見た彼女は正体不明の彼のことをロックン・ロールの曲名「ジョニー・B・グッド」から取った「ジョニー・B」と名付けた。パーシーは親しくなったシェルビーにハナの哀しい過去を聞かされる。一人息子のイーライの父は、第二次大戦の英雄。息子のイーライは皆に好かれる好青年だった。町中で見送ってもらい、志願して出征したイーライだったが、ハナはベトナム戦争で最愛の息子をを失ったのだ。

Pdvd_003_3  彼女は過去の記憶を忘れるために店を売りに出しているのだが、10年たっても買い手がつかない。パーシーは以前、刑務所内のメイン州観光局(彼女ら数人の女囚たちが就役している)で経験したことのある「作文コンテスト」の事をハナに提案。応募料1件100ドルで“店への夢を語った作文を広く各地から募 集し、最優秀者に店をプレゼントする、というのだ。嬉々として募集広告の文案を練る三人。果たして彼女たちの予想を遥かに上回る手紙の山が全国から届き始めた。大金を手に入れたハナたちをやっかみ半分で批判していた町の人々も、店でハナの言い放った嫌味から審査員になってしまう。

Pdvd_1003  町の人々は老若男女、あちらこちらで“作文”の書かれた手紙を回し読みする。そんなある朝、森を散歩していたパーシーは小川のほとりに小屋を見つけた。ジョニー・Bの気配に導かれるように山々を見下ろす丘へ出たパーシー。やすらぎのひととき、歌を口ずさむ彼女の背後には、静かにジョニー・Bが立って全てを許し合うかのように頭をなでてくれるのだった。しかし、店に帰ってきたパーシーにハナは「なぜ彼を追いかけたの」と怒りをぶつける。ジョニー・Bの正体は戦争で心を病んだイーライだっ たのだ。

Pdvd_2004  次の日、店からは傷ついたパーシーの姿と共に、コンテストで集まった大金が金庫から消えた。周囲はパーシーを疑うが、シェルビーだけは彼女の無実を信じる。ふたりだけの秘密の安息所である教会に向かうシェルビー。思った通りパーシーはそこにいた。自らの辛い過去を語るパーシー(ここは見逃せませんよ!)。その頃、町の人々は森の中にパーシーの共犯者がいると思い込み、大規模な山狩りを始めた。息子の身が危ないと焦るハナ。パーシーは彼を助けるために森の中を走る。 イーライを見つけたパーシーは「逃げて!」と叫ぶ が、川の急流に飲み込まれて、あっけなく命を落としてしまった(私は、ここのシーンがあまりにも早急で、何か釈然としないと感じる部分なんですが)。 パーシーのPdvd_011_2 葬式でネイハムは、彼女が盗むのではと危惧して金を隠そうとしたことを告白する。自分は彼女のことを何ひとつわかっていなかった……。パーシーの居なくなった臨時休業中の店の窓際の席に見かけない男が座っている。ハナは男の手を暖かく握りしめる。イーライが帰ってきたのだ。森の緑が鮮やかになってきた頃、赤ん坊を背負った若い母親が町でバスを降りた。町中の人々が歓迎する。彼女が作文コンテストの最優秀者だった。

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「落ちこぼれの天使たち / STAND AND DELIVER」

Photo1987年・アメリカ(ドラマ)・104分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01
監督: ラモン・メネンデス (Ramon Menendez)
出演: エドワード・ジェームズ・オルモス (Edward James Olmos)  ルー・ダイアモンド・フィリップス (Lou Diamond Phillips)  ロザンナ・デ・ソート (Rosana de Soto)  アンディ・ガルシア (Andy Garcia)  ウィル・ゴテイ  イングリッド・オリウ  ヴァージニア・パリス  マーク・エリオット  エステル・ハリス (Estelle Harris)  マーク・フェラン  アデライーダ・アルヴァレス  パトリック・バーカ  カーメン・アルジェンツィアノ (Carmen Argenziano)  リチャード・マルティネス  マーク・エヴェレット  ヴァネッサ・マルクェス (Vanessa Marquez)


Photo_2  この作品、日本では殆ど取り上げられなかった劇場未公開作品ですが、本当に素晴らしい事と、このブログにコメントやトラック・バックをしてくださる「メル」さんにも観て頂きたくてアップいたしました。先生役のオルモスは、当然素晴らしいですが、生徒たち一人、一人の生き生きとした表情もご覧下さい。ルー・ダイアモンドフィリップスという俳優も、この作品で出会えた素敵なスターの一人です。

Edward_james_olmos_jaime_a_escalant  『デンジャラス・マインド』(1995)、『ワイルド・チェンジ』(1989)等々、実話がベースになった学校立て直しもの(?)は結構良くある設定。こういう作品では主人公を演じる先生のキャラクターや演技が重要になってくるのですが、ここでのエドワード・ジェームズ・オルモスはまさに熱演。誠心誠意、身体を張って子供たちにぶつかっていく先生役を、時にコミカルに時にクールに演じています。ただ『白昼の死角』の紳士的で派手な外交官役や『ブレードランナー』の切れ者のメッセンジャー役を演じたオルモスをご覧になった方だと、本作での彼の外見にはちょっとびっくりしてしまったことと思います。特に髪型が……。いかにもうだつのあがらない感じに仕上がっているんですよね(実話がベースという事で実際の人物を模写したのであればごめんなさい)。ちなみにオルモスは本作で1988年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。

Photo_4  実話を元に映画化。オルモスの演技は素晴らしく、アカデミー賞にノミネート(受賞は「レインマン」のダスティン・ホフマン)。実話を基にした感動学園ドラマ。荒廃した高校に赴任した熱血教師のエスカランテが、落ちこぼれだった生徒達と心を通わせ、大学終了資格試験へのチャレンジを描く。モーガン・フリーマンの『ワイルド・チェンジ』が黒人版、ニック・ノルティの『りんご白書』が白人版、そして本作がヒスパニック版、といった感じの作品です。

_8  ガーフィールド・ハイスクールに赴任したコンピューター教師エスカランテ。荒廃した学校には、現実に押しつぶされて、夢や希望をもてない生徒と教師たちしかいなかった。彼はガーフィールド校でも夢を持てることを生徒に、教師に、社会に解かってもらえるよう、必死に教えます。情熱的な彼の指導に次第に心を開く生徒たち。しかし、明日を夢見る生徒達に現実はいつも厳しい評価をくだす。『復活の日』(1980)や『白昼の死角』(1979)等の角川映画でもお馴染みのエドワード・ジェームズ・オルモス主演の学園ドラマ。荒廃した学校に赴任した一人の先生の熱意によって、不良学生たちが更正する姿を描いた物語。

_6  こういうシチュエーションのドラマでは、熱血先生VS不良生徒たちという図式のみならず、主人公以外の学校の先生たちも軒並みやる気をなくしていて、熱血先生の邪魔をするというのはお約束の筋立て。本作でもやはりそういう事態が起きます。学校の荒廃問題いうのは生徒たちだけの問題ではないのです。

_4  劇中で、家業のレストランを手伝うために学校をやめなければならない女子生徒のために、直接親を説得する、というシーンがあります。親としての気持ちも分かりますが、目先の利益を得ることではなく、人生を長い目で見てその子供に必要な努力をさせる、これが教育というものだと思います。テストであれ、生き方であれ、迷っている人に対して単純に答えを教えるのではなく、解き方、解決の方法を教えるという事。まして家業を継がせたい、なんて話は商売をしている親なら誰でも考えることだと思いますが、そこを子供のために客観的に発言するのが教師の役割。一見遠回りに思えますが、その方が大局的には本人のためになるのではないでしょうか。もちろん、その方が教える側として難しいのは言うまでもありません。こういう先生ばかりだと学校荒廃なんてほとんどなくなるでしょうけど、現実はそうはならないんですよね。

_3  主役のエドワード・ジェームズ・オルモスは、 
角川映画「復活の日」でチリ代表役で出演。『白昼の死角』にも出演し、雑誌『バラエティ』読者にはなじみのあったE・J・オルモスはこの作品で88年度アカデミー主演男優賞にノミネートされた。教育委員(試験実行委員)ラミレス役でアンディ・ガルシアも顔を出しますが、ほんとにチョイ役なのが残念ですね。

 この作品には、この手の映画にありがちな「悪」が存在しないんです。つまり、非行少年グループや、ギャングといったものを描写していません。暴力もほとんど描いていませんが、やる気のない教師や欺瞞に満ちた教育委員をやり玉に挙げています。ともすると、捨て鉢になりがちな「落ちこぼれ」たちを、それこそ命がけで導いています。努力して栄光を勝ち取る!という姿勢が成功した珍しい例だと言えるでしょう。

 学校の教科主任は、落ちこぼれの生徒たちに高等数学の微積分は最初から「無理」だと決めつけ、夏休みを返上しての「特別補習授業」に反対します。遊び呆けていた連中が、一年間頑張って受けた大学終了資格試験の結果は、全員合格!の偉業だったのですが、初歩的なミスを受験者全員が犯したため、合否発表後に教育委員会から「カンニング疑惑」の指摘を受け、合格取り消しになりそうに……。

 そこで、発奮したエスカランテ先生と生徒たちは、再試験に燃えるのです。結果、またまた全員合格! それ以来、ガーフィールド校からの合格者数はどんどん増え続けます。他人事ながら、エンディングでは「あゝ良かった!」と思えますよ。

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「スターリングラード / Enemy at the Gates」

Photo_62000年・アメリカ(戦争)・136分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01
監督: ジャン=ジャック・アノー
原作: ウィリアム・クレイグ
出演: ジュード・ロウ (狙撃兵ヴァシリ・ザイツェフ)  ジョセフ・ファインズ (政治将校ダニロフ)  レイチェル・ワイズ (翻訳部員ターニャ)  ボブ・ホスキンス  ガブリエル・トムソン  エド・ハリス (狙撃兵教育長ケーニッヒ少佐)  ロン・パールマン  ロバート・スタッドローバー  エヴァ・マッテス  マティアス・ハービッヒ

 「薔薇の名前」「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のジャン=ジャック・アノー監督が実在した第二次大戦の伝説のスナイパーの極限状況における愛と苦悩を描いた戦争ドラマ。また、伝説となった天才スナイパー同士の虚々実々の対決もみどころ。1942年9月。ナチス・ドイツの猛攻にさらされ陥落寸前のスターリングラード。そこへ送り込まれた新兵ヴァシリ。敵の銃弾が降り注ぐ中、死体に紛れて反撃の機をうかがっている時、同じように身を潜めていた青年政治将校ダニロフと出会う。ダニロフのライフルを借りたヴァシリは驚くべき正確さで敵兵を次々と仕留めていった……。

Enemy_at_the_gates_2_2  第2次世界大戦のスターリングラード戦を舞台に、実在したスナイパー、ヴァシリ・ザイツェフの生きざまを壮大なスケールで描いた作品。監督・製作・脚本は「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のジャン=ジャック・アノー。原作はウィリアム・クレイグ。撮影は「宮廷料理人ヴァテール」のロバート・フレイズ。音楽は「タイタニック」のジェームズ・ホーナー。出演は「リプリー」のジュード・ロウ、「恋におちたシェイクスピア」のジョセフ・ファインズ、「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」のレイチェル・ワイズ、「フェリシアの旅」のボブ・ホスキンス、「トゥルーマン・ショー」のエド・ハリス、「エイリアン4」のロン・パールマン、「ドイツ・青ざめた母」のエヴァ・マッテス、「ビヨンド・サイレンス」のマティアス・ハービッヒほか。

Photo_7  1942年9月、ナチス・ドイツの猛攻にさらされてきたスターリングラードは陥落寸前。凄まじい銃撃戦を生き延びた青年ヴァシリ・ザイツェフ(ジュード・ロウ)は、羊飼いの家で射撃を仕込まれた名手だった。そんな彼は共産党の青年将校ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)と親しくなり、兵士の士気を高めるため英雄を求めていた友の要請で、スナイパPhoto_8 ーとしての任務を始める。次々とドイツ人士官を倒すヴァシリの活躍を、ダニロフは、発行する機関紙を通して大々的に報じていく。ヴァシリの勇名はソ連中に広まり、彼は国民的英雄となった。その活躍でソ連軍の士気はやや盛り返したが、彼の暗殺を目的にドイツ軍きっての狙撃の名手ケーニッヒ少佐(エド・ハリス)が送り込まれてからは、再びEd_harris_major_knig_2 暗雲がたれ込めるようになる。またヴァシリとダニロフも、2人が共に愛するレジスタンスの女兵士ターニャ(レイチェル・ワイズ)をめぐり、友情に亀裂が入るようになった。そんな中、11月、スターリングラードで凄惨な激戦の火蓋が切って落とされる。ヴァシリは苦悩しながら敵を倒し、ドイツ軍が撤退するまで戦場を生き抜いていくのだった。

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「レッスン!/ Take the Lead」

Photo2006年・アメリカ(ドラマ)・117分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01
監督: リズ・フリードランダー
出演: アントニオ・バンデラス (ピエール・デュレイン)  ロブ・ブラウン (ロック)  ヤヤ・ダコスタ (ラレッタ)  アルフレ・ウッダード (校長先生)  カティア・ヴァーシラス (モーガン)  ローラ・ベナンティ (ティナ)  ダンテ・バスコ (ラモス)  ジェナ・ディーワン (サーシャ)  マーカス・T・ポールク (エディ)  ジョナサン・マレン  ジョン・オーティス  イライジャ・ケリー  ローレン・コリンズ

Take_the_lead_2006  ニューヨークの公立小学校で教育の一環に社交ダンスを取り入れ大きな実績を挙げた実在のダンサー、ピエール・デュレインのエピソードをヒントに描かれた青春ストーリー。ニューヨークの不良高校生と社交ダンスの指導者との交流を熱くさわやかに綴る。主演はアントニオ・バンデラス。

_3 ニューヨークのスラム街。社交ダンス教室を運営するピエール・デュレインは、地元高校生の荒廃ぶりを目の当たりにして、生徒たちの更正に社交ダンスで一役買いたいと自ら高校に乗り込んでくる。はじめはHIP HOPしか知らない生徒たちに相手にされなかったピエールだったが、彼の辛抱強い呼びかけに、次第に生徒たちも心を開き、いつしか社交ダンスの魅力に惹かれていく。

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「男はつらいよ」

new 全49作 一挙公開! (公開年 / マドンナ役)

第1作 「男はつらいよ」(1969 / 光本幸子)*
第2作 「続・男はつらいよ」(1969 / 佐藤オリエ)
第3作 「男はつらいよ -フーテンの寅-」(1970 / 新珠三千代)
第4作 「新・男はつらいよ」(1970 / 栗原小巻)
第5作 「男はつらいよ -望郷篇-」(1970 / 長山藍子)
第6作 「男はつらいよ -純情篇-」(1971 / 若尾文子)
第7作 「男はつらいよ -奮闘篇-」(1971 / 榊原るみ)
第8作 「男はつらいよ -寅次郎恋歌-」(1971 / 池内淳子)
第9作 「男はつらいよ -柴又慕情-」(1972 / 吉永小百合)
第10作 「男はつらいよ -寅次郎夢枕-」(1972 / 八千草薫)
第11作 「男はつらいよ -寅次郎忘れな草-」(1973 / 浅丘ルリ子)
第12作 「男はつらいよ -私の寅さん-」(1973 / 岸恵子)
第13作 「男はつらいよ -寅次郎恋やつれ-」(1974 / 吉永小百合)
第14作 「男はつらいよ -寅次郎子守歌-」(1974 / 十朱幸代)
第15作 「男はつらいよ -寅次郎相合い傘-」(1975 / 浅丘ルリ子)
第16作 「男はつらいよ -葛飾立志篇-」(1975 / 樫山文枝)
第17作 「男はつらいよ -寅次郎夕焼け小焼け-」(1976 / 太地喜和子)
第18作 「男はつらいよ -寅次郎純情詩集-」(1976 / 檀ふみ・京マチ子)
第19作 「男はつらいよ -寅次郎と殿様-」(1977 / 真野響子)
第20作 「男はつらいよ -寅次郎頑張れ!-」(1977 / 藤村志保・大竹しのぶ)
第21作 「男はつらいよ -寅次郎我が道をゆく-」(1978 / 木の実ナ)
第22作 「男はつらいよ -噂の寅次郎-」(1978 / 大原麗子)
第23作 「男はつらいよ -翔んでる寅次郎-」(1979 / 桃井かおり)
第24作 「男はつらいよ -寅次郎春の夢-」(1979 / 香川京子)
第25作 「男はつらいよ -寅次郎ハイビスカスの花-」(1980 / 浅丘ルリ子)
第26作 「男はつらいよ -寅次郎かもめ歌-」(1980 / 伊藤蘭)
第27作 「男はつらいよ -浪花の恋の寅次郎-」(1981 / 松坂慶子)
第28作 「男はつらいよ -寅次郎紙風船-」(1981 / 音無美紀子)
第29作 「男はつらいよ -寅次郎あじさいの恋-」(1982 / いしだあゆみ)
第30作 「男はつらいよ -花も嵐も寅次郎-」(1982 / 田中裕子)
第31作 「男はつらいよ -旅と女と寅次郎-」(1983 / 都はるみ)
第32作 「男はつらいよ -口笛を吹く寅次郎-」(1983 / 竹下景子)
第33作 「男はつらいよ -夜霧にむせぶ寅次郎-」(1984 / 中原理恵)
第34作 「男はつらいよ -寅次郎真実一路-」(1984 / 大原麗子)
第35作 「男はつらいよ -寅次郎恋愛塾-」(1985 / 樋口可南子)
第36作 「男はつらいよ -柴又より愛をこめて-」(1985 / 栗原小巻)
第37作 「男はつらいよ -幸福の青い鳥-」(1986 / 志穂美悦子)
第38作 「男はつらいよ -知床旅情-」(1987 / 竹下景子・淡路恵子)
第39作 「男はつらいよ -寅次郎物語-」(1987 / 秋吉久美子・五月みどり)
第40作 「男はつらいよ -寅次郎サラダ記念日-」(1988 / 三田佳子・三田寛子)
第41作 「男はつらいよ -寅次郎心の旅路-」(1989 / 竹下景子・淡路恵子)
第42作 「男はつらいよ -ぼくの伯父さん-」(1989 / 檀ふみ・夏木マリ・後藤久美子)
第43作 「男はつらいよ -寅次郎の休日-」(1990 / 後藤久美子・夏木マリ・宮崎美子)
第44作 「男はつらいよ -寅次郎の告白-」(1991 / 後藤久美子・夏木マリ・吉田日出子)
第45作 「男はつらいよ -寅次郎の青春-」(1992 / 風吹ジュン)
第46作 「男はつらいよ -寅次郎の縁談-」(1993 / 松坂慶子)
第47作 「男はつらいよ -拝啓、車寅次郎様-」(1994 / かたせ梨乃)
第48作 「男はつらいよ -寅次郎紅の花-」(1995 / 浅丘ルリ子・夏木マリ・後藤久美子)
第49作 「男はつらいよ -寅次郎ハイビスカスの花・特別篇-」(1997 / 浅丘ルリ子)

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「男はつらいよ」

Photo1969年・松竹(コメディ)・91分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: 山田洋次
出演: 渥美清(車寅次郎) 光本幸子(坪内冬子) 倍賞千恵子(車さくら) 森川信(車竜造) 三崎千恵子(車つね) 太宰久雄(梅太郎) 笠智衆(御前様) 津坂匡章(舎弟川又登) 前田吟(諏訪博) 佐藤蛾次郎(寺男源さん)
志村喬(諏訪一郎)

 日本の国民的英雄(?)フーテンの寅さん記念すべき第一作。昭和44年に封切られ、以来年間3本(正月、お盆)のペースで公開され、日本映画の風物詩にもなった作品。しかし、年間2本から晩年は1本に減りましたねぇ。お疲れ様でした。(合掌)

 「喜劇 一発大必勝」の山田洋次と「いい湯だな 全員集合!!」の森崎東が、脚本を共同執筆し、山田洋次が監督した人情喜劇の第1作。撮影は高羽哲夫。

 【プロローグ】 江戸川土手、満開の桜のシーンから始まる。
1_2 ナレーション(車寅次郎): 「思い起こせば20年前、つまらねぇ事から親父に頭から血が出るほどぶん殴られ、そのままプイっと家をおん出て一生帰らねぇと覚悟していたものでございますが・・・。二親も秀才の兄貴も死んでしまい、たった一人妹だけが生きております事は、風の便りで知っておりました・・・。私の故郷、東京・葛飾の柴又でございます。」

1_3  河川敷のゴルフ場を歩いている寅次郎、パットした球をカップの縁で拾い上げ、ポイっと投げ返す。20年ぶりに故郷の柴又へ帰って来たその時の身なりは、見慣れているダボシャツに雪駄ではなく、背広にワイシャツ、ネクタイ、白・黒コンビの革靴、お馴染みの帽子にトランクという姿でした。
 
(写真は、寅が帝釈天の祭礼で、纏を振る勇姿。ワイシャツ・ネクタイ姿ですね!)

1_12  車寅次郎は、“フーテンの寅”と呼ばれる香具師。父親と喧嘩してとびだした中学の時以来、ヒョッコリ故郷の葛飾柴又に帰って来た。というのも唯一人の妹・さくらを残して両親が死んだと風の便りに聞いたため。叔父の家へと向った寅次郎はそこで、美しく成長したさくらに会い、大感激。妹の1_2_2 ためなら何でもしようと発奮、妹可愛さの一心で、さくらの見合の席へと出かけたものの、慣れぬ作法に大失敗。縁談をこわしてしまった。いたたまれずに、また旅にでた寅次郎は、奈良でお寺巡りをしている柴又帝釈天の御前様と娘の冬子に会い、その美しさに魅せられ、故郷にと逆戻り。そん1_6 な寅次郎を待っていたのは、印刷工場の職人・博の「さくらさんが好きです」という告白だった。博の真剣さにうたれ、何とかしてやろうとしたものの、寅次郎は、もち前の荒っぽさで、またまた失敗。が、かえってこれが、博、さくらを結びつけた。さくらの結婚の後の寂しさを、冬子の優しさに慰め1_2_3 られていた寅次郎は、ある日、「寅がお嬢さんに惚れている」という噂を耳にし、冬子に迷惑がかかることを恐れて、地方での香具師商売にと、旅立つのだった。

 (第一作のマドンナは、新派の女優「光本幸子」さんでした。以来、毎作マドンナが変わります。)

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 (奈良見物中の御前様と冬子さん。写真撮影、「ハイ!チーズ」ならぬ「バタァ~」でした!)



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 【レギュラー出演者のご紹介】

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車寅次郎(通称: フーテンの寅) 渥美清

_3_1車さくら(寅次郎の異母兄妹) 倍賞千恵子 

Photo_2車竜造(寅次郎の叔父) 森川信
車つね(寅次郎の叔母) 三崎千恵子

28たこ社長こと梅太郎(とらや裏の印刷会社社長) 太宰久雄

Photo_3 源公(寅次郎を兄と慕う寺男)佐藤蛾次郎

9 川又登(寅次郎の舎弟)津坂匡章(現・秋野大作)

_2_1諏訪博(印刷会社の工員)前田吟

Photo_4御前様(寺の住職)笠智衆 
 

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「デイ・アフター・トゥモロー / The Day After Tomorrow」

Photo_22004年・アメリカ(SF)・124分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: ローランド・エメリッヒ
出演: デニス・クエイド (ジャック・ホール)  ジェイク・ギレンホール (サム・ホール)  イアン・ホルム (ラプソン教授)  エミー・ロッサム (ローラ)  ジェイ・O・サンダース (フランク)  セーラ・ウォード (ルーシー)  アージェイ・スミス (ブライアン)  タムリン・トミタ (ジャネット)  オースティン・ニコルズ (J・D)  ダッシュ・ミホク (ジェイソン)  カール・アラッキ  ケネス・ウェルシュ (副大統領)  ペリー・キング

 大ヒット作『インデペンデス・デイ』の監督ローランド・エThe_day_after_tomorrow_2 メリッヒ監督が描く、自然災害による地球の危機を描く衝撃のパニック・エンターテインメント。主演の古代気象学者に『エデンより彼方に』のデニス・クエイド。その息子役に人気上昇中の若手人気俳優ジェイク・ギレンホール。また、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイアン・ホルムも脇を固める。最新VFXとセットの融合が作りだすニューヨークを襲う巨大津波や、北半球を覆い隠す氷河はリアリティあふれ迫力満点!

Photo_3  ローランド・エメリッヒ監督が放つSFXドラマ。地球の温暖化が原因で全世界の天候が不安定となり、全土が氷河期のように凍結。その猛威を受けた後の、全人類の希望と未来を壮大なスケールで描く。

 南極で研究を続ける古代気象学者ジャック・ホール教授The_day_after_tomorrow_3 (デニス・クエイド)は調査データから地球規模の自然危機を予感する。そして、その4か月後、東京などで異常気象が発生し彼の嫌な予感は現実味を帯びてくる。二酸化炭素の大量排出で温暖化の進む地球。科学者を集め緊急会合を開き地球規模の“スーパー・ストーム”が出現すると警告する。やがてそれは現実となり、巨大な竜巻がLAを襲い、一方のニューヨークでは巨大な高波が街を呑み込もうとしていた。そこには、仲間たちとたまたま来ていたジャックの息子サムもいた。ジャックはできるだけ多くの人命を助けるため、そしてニューヨークで孤立したサムを救い出すため奔走するのだったが……。

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Dennis_quaid_jack_hall Jake_gyllenhaal_sam_hall Emmy_rossum_laura_chapman Jay_o_sanders_frank_harris Ian_holm_terry_rapson Sela_ward_dr_lucy_hall Austin_nichols_jd Dash_mihok_jason_evans Sasha_roiz_parker Tamlyn_tomita_janet_tokada _2 _3 _4 _5 _6 The_day_after_tomorrow_2004
        

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「英雄の条件 / RULES OF ENGAGEMENT」

Photo2000年・アメリカ(サスペンス)・127分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: ウィリアム・フリードキン
出演: トミー・リー・ジョーンズ (ヘイズ・ホッジス大佐)  サミュエル・L・ジャクソン (テリー・チルダース大佐)  ガイ・ピアース (マーク・ビッグス大佐)  ベン・キングズレー (ムーラン大使)  ブレア・アンダーウッド  アン・アーチャー  マーク・フォイアスタイン  フィリップ・ベイカー・ホール (H・ローレンス・ホッジス大佐)  ニッキー・カット  ロマ・マフィア  ブルース・グリーンウッド (ウィリアム・ソーカル国家安全保障局担当補佐官)

Samuel_l_jackson_col_terry_l_childe  トミー・リー・ジョーンズ、サミュエル・L・ジャクソン共演のサスペンス・アクション。究極状態で群衆に向け発砲命令を出した男と、罪を問われた彼の正義と信じる戦友の苦悩を描く。中東イエメンでアメリカ大使館包囲事件が起こる。アメリカ政府の要請で大使館員救出に向かった海兵隊は、暴徒と化した民衆に向け“銃撃”を命令。結果、一般市民百数十人に死傷者を出した。発砲命令を出した男は罪に問われ、やがて糾弾される。そんな彼に対し、かつて命を救われた戦友が弁護を引き受けるが……。

Rules_of_engagement_2000  軍事法廷で裁かれるのは、交戦規定に違反しているかどうかである。そこに世俗の価値観は入り込めないが、あれだけ発砲の結果の悲惨さが描き出されていても、 彼は殺人罪には問われない。惨劇はチルダーズを有罪にしようとする安全保障局の汚い画策によって相殺されようとしていた。交戦規定に則っていれば英雄、違反していれば 殺人者。邦題の「英雄の条件」とはその一点に尽きる。公式プログラムで三人もが主人公の行動と裁判の結果に批判的コメントを寄せている、という点でも珍し い映画だ。

Blair_underwood_capt_lee  イエメンでの攻防シーンでは、なんとかヘリに押し込んだ大使をおいて、チルダーズと部下は大使館にとって返し、弾丸の中、星条旗を下ろす。「畳んでくださ い」と渡すチルダーズ。「この恩は忘れない」という大使(すぐ忘れちゃうんだけど)。作戦行動の間に翻り続ける星条旗と、それを下ろした後の殺戮。調査の ためにイエメンを訪れたホッジスの前に落ちている、焼けこげた大使執務室の星条旗。そして軍事法廷からの帰り道、ラッパと共に下ろされる星条旗を、チル ダーズは敬礼しながら見つめ続ける。狙撃手の的として弾丸を撃ち込まれる星条旗と、それを下ろす自分、発砲する群衆を幻視しながら。自分が人生をかけた軍 隊の旗。自分を「殺戮者」として追放するかもしれない軍隊の、旗。チルダーズやホッジスにとっても、弾丸を撃ち込む「ゲリラ」にとっても、星条旗は確かに 「アメリカそのもの」である。だからこそ、旗に対する忠誠は、国家に対する忠誠なのである。

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Ben_kingsley_ambassador_mourain Anne_archer_mrs_mourain Rules_of_engagement_3_guy_pearce_ma Bruce_greenwood_national_security_a Dale_dye_gen_perry Nicky_katt_iii_hayes_hodges_iii Richard_mcgonagle_judge_col_e_warne Mark_feuerstein_tom_chandler Peter_tran_col_caos_radioman Rules_of_engagement_4 Rules_of_engagement_2_2
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「将軍の娘 / The General's Daughter」

Photo1999年・アメリカ(サスペンス)・116分
お薦め度: ★★★★★ 
punch
監督: サイモン・ウェスト 原作: ネルソン・デミル
出演: ジョン・トラボルタ  マデリーン・ストウ  ジェームズ・クロムウェル  ティモシー・ハットン  レスリー・ステファンソン  ジェームズ・ウッズ  クラレンス・ウィリアムズ三世

 ネルソン・デミルのベストセラー『将軍の娘』をジョン・トラヴォボルタ主演で映画化したサスペンス・ミステリー。ジョージア州陸軍基地で、女性士官のレイプされた全裸絞殺死体が見つかる。被害者は、次期大統領候補とも言われているキャンベル将軍の娘エリザベスだった。CID(軍犯罪捜査部)の捜査官ブレナー(ジョン・トラボルタ)とサラ(マデリーン・ストウ)のふたりは捜査を開始、内部犯行と思われる犯人を追うのだが……。

John_travolta_warr_off_paul_brenner  エリート女性軍人の変死事件の捜査に乗り出した捜査官が巻き込まれる陰謀劇を描いたサスペンス。ネルソン・デミルの同名小説の映画化。監督は「コン・エアー」のサイモン・ウェスト。脚本は「目撃」のウィリアム・ゴールドマンと新鋭クリストファー・バートリーニ。撮影は「評決のとき」のピーター・メンジーズJr.。音楽は「ハイロー・カントリー」のカーター・バーウェル。出演は「フェイス/オフ」のジョン・トラヴォルタ、「12モンキーズ」のマデリーン・ストウ、「ベイブ都会へ行く」のジェームズ・クロムウェル、「ヴァンパイア 最期の聖戦」のジェームズ・ウッズほか。

James_woods_col_robert_moore  ジョージア州陸軍マッカラム基地。陸軍CID(犯罪捜査部)のポール(ジョン・トラヴォルタ)は、基地内で全裸死体で発見された女性大尉エリザベス・キャンベル(レスリー・ステファンソン)の事件の捜査にあたる。彼女は時期副大統領候補の有力者キャンベル将軍(ジェームズ・クロムウェル)のひとり娘。レイプの痕跡はなかったが、頬にはなぜか涙の跡が。ポールは元恋人でレイプ専門の捜査官サラ(マデリーン・ストウ)とコンビを組まされて捜査を進めるうち、残されたビデオテープから才色兼備だったエリザベスが実は基地内のほとんどの男と寝ていたという隠された事実を知る。だが、サラが何者かに襲撃を受け、容疑者と目された彼女の上司のムーア大佐(ジェームズ・ウッズ)も自殺を遂げ、捜査にも圧力を加えられるなど、事態は不可解な展開をみせる。かくしてポールはエリザベスが殺された真の秘密を探るべく、背後にひそむ陰謀に立ち向かうのだった。

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「Shall We ダンス?」

Shall_we_21996年・日本(コメディ)・136分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: 周防正行
出演: 役所広司 (杉山正平)  草刈民代 (岸川舞)  竹中直人 (青木富夫)  渡辺えり子 (高橋豊子)  柄本明 (三輪徹)  徳井優 (服部藤吉)  田口浩正 (田中正浩)  草村礼子 (田村たま子)  原日出子 (杉山昌子)  仲村綾乃 (杉山千景)  松阪隆子 (服部房子)  原英美子 (服部秋子)  西野まり (高橋和歌子)  宮坂ひろし (マッチョ(倉高健)) 河内ゆり (北条まりか)  井田州彦 (金子貞二)  東城亜美枝 (本田久子)  石井トミコ (原口春子)  川村真樹 (三好栄子)  森山周一郎 (岸川良)  香川京子 (岸川恵子)  上田耕一 (熊田寅吉)  田中英和 (岡田時彦) 片岡五郎 (ブルースの丈) 石山雄大 (ジルバの浜) 大杉漣 (フロアーマネージャー・杉浦)  パラダイス山元 (ホールのダンスパンド)  東京ラテンムードデラックス (ホールのダンスパンド)  園田ルリ子 (ホールのダンスパンド)  本木雅弘 (本木弘雅)  清水美砂 (歌姫ナツコ)  田中陽子 (岸川陽子)  本田博太郎 (さよならパーティーの司会者)

Photo  「ファンシイダンス」「シコふんじゃった。」の周防正行監督が、今回は“社交ダンス”をテーマに描いた大ヒットコメディ。平凡な家庭を持ち、単調な毎日を送るサラリーマン杉山(
役所広司)は、ある日電車の中から、ビルの窓際にたたずむ美女(草刈民代)を目にする。杉山は彼女に会いたい気持ちを抑えられず、彼女の居た場所へ向かう。が、そこは杉山にはまったく縁のない社交ダンス教室だった。勇気を出して教室に足を踏み入れた杉山を待っていたのはあの美女と個性豊かな生徒たちだった……。

Photo_11  ひょんなことから始めた社交ダンスを通して、平凡なサラリーマンが人生を見つめ直す姿を描いたハートフル・コメディ。監督・原案・脚本は「シコふんじゃった。」の周防正行。撮影は「哭きの竜」の栢野直樹。音楽は、監督の従兄弟で「お墓と離婚」の周防義和が担当している。主演は「KAMIKAZE TAXI」の役所広司と、日本バレエ界を代表するプリマドンナ・草刈民代。作品完成後に、周防監督と主演の草刈が電撃結婚したことでも話題を呼んだ。文部省選定作品。96年度キネマ旬報ベストテン第1位、同読者選出ベストテン第1位のほか、主演男優賞(役所)、助演女優賞(草村)、新人女優賞(草刈)、脚本賞(周防)を獲得。他の主要映画賞でも各賞を総ナメにする圧倒的な強さをみせた。                                                      Photo_4主要ロケ地】 ダンス教室:西武鉄道池袋線の江古田駅周辺と西武101系電車。正平の自宅最寄り駅:西武鉄道池袋線狭山ヶ丘駅。正平の自宅付近にあり、ダンスを練習する公園:白井木戸公園(北総鉄道白井駅の南西)。ダンスホール:大阪市北区梅田に実際に存在していたダンスホール「ワールド」。この映画の撮影時でも日本に残っていた数少ないダンスホールの一つであったが、2001年1月31日に閉館した。ブラックプールのホール:ブラックプールタワーにあるボールルーム。ブラックプールダンスフェスティバルの会場となるウィンターガーデンのボールルームではない。ドレスコードに従い、スタッフはタキシード着用で撮影に臨んだ。

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Photo_5 Photo_6 Photo_7 Photo_8 Photo_9 Photo_10                    

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「シャル・ウィー・ダンス? / Shall we Dance?」

Shall_we_dance_22004年・アメリカ(コメディ)・106分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01
監督: ピーター・チェルソム
原作: 周防正行
出演: リチャード・ギア (ジョン・クラーク)  ジェニファー・ロペス (ポリーナ)  スーザン・サランドン (ビヴァリー・クラーク)  スタンリー・トゥッチ (リンク・ピーターソン)  ボビー・カナヴェイル (チック)  リサ・アン・ウォルター (ボビー)  オマー・ミラー (ヴァーン)  アニタ・ジレット (ミス・ミッツィー)  リチャード・ジェンキンス (ディバイン探偵)  タマラ・ホープ (ジェナ・クラーク)  スターク・サンズ (エヴァン・クラーク)  ニック・キャノン (スコット)  ジャ・ルール

Shall_we_dance_5  アカデミー賞に輝いた『シカゴ』の製作陣が再結集し、リチャード・ギアを主演に描く恋と人生の物語。共演に『ザ・セル』のジェニファー・ロペスと『デッドマン・ウォーキング』のスーザン・サランドン。オリジナル版で竹中直人が扮した青木役を演じるスタンリー・トゥッチのコミカルな演技とダンスは要チェック。
リサ・アン・ウォルターも渡辺えり子よりは遥かに見せてくれる。ダンスだけを取り上げれば、こちらの作品の方が数段上であろうが、ダンス好きの素人たちが主役のドラマですから、欲をいえば切りがないですね。                                
Shall_we_dance_7_2   弁護士の中年男性が社交ダンスを通して、生きる情熱を再生させていく様を描いたハートウォーミング・ストーリー。1996年の日本映画「Shall we ダンス?」(周防正行監督)のリメイク。監督は「フォルテ」「セレンディピティ」のピーター・チェルソム。脚本は「トスカーナの休日」のオードリー・ウェルズ。撮影は「セレンディピティ」のジョン・デ・ボーマン。美術はチェルソム監督作品をすべて担当しているキャロライン・ハナニア。編集は「ハッピー・フライト」のチャールズ・アイアランド。衣裳は「キューティ・ブロンド」シリーズのソフィー・デラコフ。振付は「ムーラン・ルージュ」のジョン・オコSusan_sarandon_beverly_clark ネル。出演は「シカゴ」「運命の女」のリチャード・ギア、「世界で一番パパが好き!」のジェニファー・ロペス、「17歳の処方箋」のスーザン・サランドン、「ターミナル」のスタンリー・トゥッチ、「ボーン・コレクター」のボビー・カナヴェイル、「ブルース・オールマイティ」のリサ・アン・ウォルター、「8Mile」のオマー・ミラー、「小さな贈り物」のアニタ・ジレット、「ディボース・ショウ」のリチャード・ジェンキンスほか。                  

Shall_we_dance_3_3  遺言書の作成を専門にするシカゴの弁護士ジョン・クラーク(リチャード・ギア)。彼は高級デパートに勤める妻と2人の子供たちに囲まれ、何不自由なく幸せに暮らしていた。だが最近では、単調な毎日を繰り返すことにどこか空虚感を抱き始めていたジョン。そんな彼はある日、帰りの通勤電車から何となく外を眺めていた時、とあるダンス教室の窓辺に佇む物憂げな美しい女性に目を留める。そして、次の日も電車の中から彼女の同じ様子を見届けたジョンは思わず途中下車、彼女が気になる一心でそのダンス教室に足を踏み入れてしまう。

Shall_we_dance_6  競技ダンスの世界で活躍していたダンス教室の講師ポリーナ(ジェジファー・ロペス)が、1年前のトーナメントで挫折を経験し、パートナーだった恋人とも破局していたことを知る。それ以来、ジョンはレッスンの日を心待ちにするようになり、日常生活では味わえない達成感をダンスにより経験していく。やがて教室には、ジョンと同じ法律事務所に勤めるリンク(スタンリー・トゥッチ)が長髪のカツラを被って現われ、彼と奇妙な絆で結ばれたりもする。しかし夫の変化に気づき、浮気を疑ったビヴァリー(スーザン・サランドン)は、私立探偵のディヴァイン(リチャード・ジェンキンス)に調査を依Richard_jenkins_devine 頼。ジョンのダンス通いは妻にバレてしまう。そんな時、ジョンは教室の主宰のミッツィー(アニタ・ジレット)の勧めで、コンテストに出場することになる。彼はポリーナからの猛特訓を受け、コンテストの当日、パートナーのボビー(リサ・アン・ウォルター)と共にダンスフロアに立つ。しかし客席に来ていた娘の声援に動揺したジョンが、ボビーのスカートの裾を踏んで引きずり降ろしてしまい、ダンスを中断させてしまう。それ以来、ジョンはダンスをやめてしまうが、仲間からの暖かい誘い、そしてビヴァリーとの和解を経て、再び踊る決心をする。そして正装したジョンは、ビヴァリーの仕事場であるデパートに出向き、彼女と共にパーティーへと向かうのだった。

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Stanley_tucci_link Lisa_ann_walter_bobbie Omar_benson_miller_vern Shall_we_dance_4 Anita_gillette_miss_mitzi Bobby_cannavale_chic Jennifer_lopez_paulina Shall_we_dance_2_2 Shall_we_dance_2004  Shall_we

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「スウィング・ガールズ」

Photo_42004年・日本(コメディ)・105分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: 矢口史靖
出演: 上野樹里 (鈴木友子・テナーサックス)  貫地谷しほり (斉藤良江・トランペット)  本仮屋ユイカ (関口香織・トロンボーン)  豊島由佳梨 (田中直美・ドラム)  平岡祐太 (中村拓雄・ピアノ)  あすか (久保千佳・アルトサックス)  中村知世 (岡村恵子・アルトサックス)  根本直枝 (大津明美・テナーサックス)  松田まどか (清水弓子・バリトンサックス)  水田芙美子 (山本由香・ベース)  関根香菜 (渡辺弘美・ギター)  辰巳奈都子 (小林陽子・トロンボーン)  中沢なつき (木下美保・トロンボーン)  前原絵理 (吉田加世・トロンボーン)  長嶋美紗 (宮崎美郷・トランペット)  あべなぎさ (下田玲子・トランペット)  金崎睦美 (石川理絵・トランペット) 竹中直人 (小澤忠彦(数学教師)) 白石美帆 (伊丹弥生(音楽教師)) 小日向文世 (鈴木泰三(友子の父)) 渡辺えり子 (鈴木早苗(友子の母)) 谷啓 (森下(音楽の先生)

_3  「ウォーターボーイズ」で男子のシンクロナイズドスイミングを取り上げた矢口史靖監督が、今度は東北の高校を舞台に、ひょんなことからビッグバンドを組んでスウィング・ジャズの演奏にハマっていく女子高生たちを描いた青春音楽ドラマ。17人の落ちこぼれ高校生たちがジャズに触れ没頭していく姿を爽やかに綴る。主演は「チルソクの夏」の上野樹里。バンドのメンバー全員が4ヵ月にわたる猛特訓の末に、劇中で演奏される楽曲すべてを吹替えなしでこなした。補習授業をサボり為の口実としてビックバンドを始めた、“やる気のない”女子高生たちだったが、次第にジャズの魅力に引き込まれ、楽器は無いが自分たちだけのバンドを結成する。

Photo_6  東北地方のとある片田舎の高校。夏休みのある日、13人の落ちこぼれ女子生徒たちは教室で数学の補習を受けていた。その時、補習組の一人、鈴木友子が高校野球予選の応援に行ったブラスバンド部の仕出し弁当が遅れて届いたことに気づき、弁当運びを口実に13人はまんまと補習を抜け出すことに成功する。だが道中、弁当は長い時間炎天下に晒されてしまい、それを口にしたブラスバンドの生徒たちは、次々と腹痛を起こして入院する事態となった。唯一難を逃れた拓雄は、次の試合までに即席のブラスバンドをつくることにするが、集まったのは補習をサボるのが目的の友子たち13人と、ちょっと変わった女子3人だけだった。そこで拓雄は、17人でも演奏可能なビッグバンドジャズをやろうと思いつくのだが…。                                                      
Photo_9  『下妻物語』では、登場人物の誰一人として、尻上がりのイントネーションが魅力の茨城弁を喋らないことだったが、同じく一面が田んぼの田舎(東北地方、撮影地は山形県)を舞台にした本作では、個性豊かな女子高生たちが東北弁を駆使。先生役の白石美帆のズーズー弁も堂に入ってかわいい。落ちこぼれ(夏休みの補習仲間)の女の子たちがひょんなことから吹奏楽部を結成することになり、さらにひょんなことからビッグバンドジャズをやることになって、猛特訓。16人の女子と男子1人からなる「スウィングガールズ」は右往左往しつつ結束を固めていき、晴れ舞台を踏む──タイトルどおり、矢口史靖監督の長編前作『ウォーターボーイズ』の、女の子ビッグバンド・バージョン。

Photo_8  コーチ役も前作同様、竹中直人だ。 大ヒットした前作では、笑うべき場面であることはわかるけれど笑えない不発のシーンが散見したが、今回は気がついたら笑ってる回数が飛躍的に増加。あえて言えば、『ウォーターボーイズ』で見られた、特訓とその成果であるお披露目部分の今ひとつ盛り上がりに欠ける感は、本作にも引き継がれている。楽器を触り始めのたどたどしい演奏のうちは、『ウェルカム・ドールハウス』の名場面、「サティスファクション」のへっぽこ演奏に匹敵する笑いを誘発するが、いつの間にか上達して滑らかな音運びになるのだ。といって、17人全員が猛特訓して吹き替えなしで演奏したラストが飛び上がるほどうまいわけでもない。結果、自分でもジャズをやりたくなるほどまでには胸高鳴らないのだが、それでも、仲間たちと一つのことに打ち込む青春の楽しさは十分に伝わり、「途中で投げ出さないでやり遂げること」などのストレートな訓話もすんなり受け止められる爽やかな青春映画。

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「スウィッチ -素敵な彼女?- / SWITCH」

Switch_19911991年・アメリカ(コメディ)・103分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: ブレイク・エドワーズ (Blake Edwards)
出演: エレン・バーキン (Ellen Barkin)  ジミー・スミッツ (Jimmy Smits)  ジョベス・ウィリアムズ  (JoBeth Williams)  ロレイン・ブラッコ (Lorraine Bracco)  トニー・ロバーツ (Tony Roberts)  ペリー・キング (Perry King)  ブルース・マーティン・ペイン (Bruce Martin Payne)  リセット・アンソニー (Lysette Anthony)  ヴィクトリア・マホーニー  ベイジル・ホフマン (Basil Hoffman)  ティア・レオーニ (Tea Leoni)  イヴェット・フリーマン (Yvette Freeman)  リリー・マライエ (Lily Mariye)  キャサリン・キーナー (Catherine Keener)

 主演は抜群のファニー・フェイスの魅力があるのに、シリアスな役どころが多く残念なE・バーキン。ここでは、女性に生まれ変わったプレイボーイ役という突飛なキャラクターを演じてキラキラ輝いています。

 殺されたプレイボーイが、女として現世に戻ることになる、という物語。シチュエーション・コメディの仕掛けの面白さにドタバタが弾け、B. エドワーズが久々に本領を発揮した、男女入れ替わりの珍種コメディで、大人版「転校生」。男装コメディの傑作「ビクター/ビクトリア」もありました。

Photo_2  彼は女友達を弄び、結局その女性たちに殺されてしまい、川に捨てられる。天国で神様から “一人の女性に真剣に愛されたなら、生き返るのを許す
と言われるが……。そこへ悪魔の横槍が入り、「男では、プレイボーイの本領を発揮して、訳なく女性を騙してしまう」と……。

Jimmy_smits_walter_stone  現世に戻り、自室で女に生まれ変わっている事に気がつく。しかも飛びっ切りイイ女に……。男物のスーツに着替え、自分を殺した張本人のマーゴたちの所へ乗り込む。見ず知らずの女に乗り込まれて右往左往するマーゴだったが、死んだはずのブルックスに間違いない!と気づかされ、マーゴのカードで好きなだけ女として生きる権利(服や靴など)を買いまくる……。

Photo_3  ブルックスの妹、という触れ込みで会社にも潜り込むが、社長は狡猾で、下心見え見えだが、親友だったウォルターとは上手くやって行く。化粧品会社のシーラを以前の調子で引っかけたつもりが、実は彼女はレズの男役だったのだ。打ちのめされたアマンダは、ヤケ酒の末、ウォルターの子供を宿してしまった。母性愛に目覚めたアマンダは、ウォルターの子供を産む決意を固め、出産を迎えたが、女の子を産むとそのまま死んでしまった……。数年後、アマンダの墓の前にウォルターとその娘の姿があった。

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「愛と青春の旅だち / AN OFFICER AND A GENTLEMAN」

Photo1982年・アメリカ(ドラマ)・124分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: テイラー・ハックフォード
出演: リチャード・ギア (ザック・メイヨ)  デブラ・ウィンガー (ポーラ・ポクリフキ)  ルイス・ゴセット・Jr (フォーリー軍曹)  デヴィッド・キース (シド・ウォーリー)  ロバート・ロジア  リサ・ブロント  リサ・アイルバッハー  ヴィクター・フレンチ  グレイス・ザブリスキー  デヴィッド・カルーソー

 士官養成学校生の友情と恋を描くドラマ。製作はマーティン・エルファンド、監督は「アイドルメイカー」(81、日本未公開)のテイラー・ハックフォード。同じような体験を持つダグラス・デイ・スチュアートが脚本を執筆。撮影はドナルド・ソーリン、音楽はジャック・ニッチェが担当している。出演はリチャード・ギア、デブラ・ウィンガー、デイヴィッド・キース、リサ・ブロント、ルイス・ゴセット・ジュニア、リサ・エイルバッチャーなど。                                          

_13_3  海軍士官学校の新入生と、町工場の娘とのロマンスを軸にし、日本でも大ヒットした青春映画。士官学校の厳しい訓練の描写は、教官であるL・ゴセット・Jrの好演(アカデミー助演男優賞受賞)もあって迫力あるものになっており、地元の女性がみんな玉の輿を狙って士官候補生に言い寄るくだりなどの興味深い描写が多い。中でも、主人公の親友が挫折の果てに自殺するシーンなどは胸に迫るものがある。

_15  シアトルに住む青年ザック。彼は元兵士の不甲斐ない父と2人で暮らしていた。母はザックが幼い頃、父の不実が原因で自殺した。ある日、ザックはかねてからの夢だったパイロットになるため、父の反対を押し切って海軍士官養成学校に入学する。そして鬼軍曹フォーリーによる厳しい指導のもと、他の士官候補生たちと共に過酷な訓練を受け始めた。やがて数週間が経ち、公に骨休めすることを許可された候補生たちは地元の盛り場へ。そこでザックは、町工場で働く女性ポーラと出会い恋に落ちるのだが……。

_5  ワシントン州、シアトル。その日の朝、ザック・メイオ(リチャード・ギア)は、全裸で寝ている父バイロンと娼婦を見ながら、少年時代を思い出していた。海軍の兵曹だった父の不実をなじって母は彼が13歳の時に自殺。ザックは父の駐屯地であるフィリピンにゆき、悲惨な思春期をすごしたのだ。目覚めた父に、彼は子供の頃からの夢だったパイロットになるため、海軍航空士官養成学校に入ると告げると、父は軍隊なんかに_3_3 入って苦労するのは馬鹿げたことだという。しかし、彼の決意は固く、シアトルの近くにあるレーニエ基地内の学校に入学する。彼を含め34人の士官候補生を 待っていたのは訓練教官の黒人軍曹フォーリー(ルイス・ゴセット・ジュニア)のしごきであった。34名の中にはケーシー(ルイス・アイルバッチャー)のような女性もいた。女性を除いて皆丸坊主にされ、ザックはオクラホマ出身の純朴青年シド(デイヴィッド・キース)、妻子持ちの黒人ペリーマンと同じ部屋を割り当てられた。13週に及ぶ過酷な訓練が始まった。フォーリーは皆を徹底して罵倒し、ザックはメイオではなくメイヨネーズとののしられる。

_2_2  4週がすぎ、候補生は市民との懇親パーティーに出席することが許された。フォーリーは「娘たちは士官候補生をひっかけようと狙っているから注意 しろ」という。ザックとシドは、パーティーでポーラ(デブラ・ウィンガー)とリネット(リサ・ブロント)と知りあう。彼女らは製紙工場の女工だった。そして何となくザツクとポーラ、シドとリネットのカップルが出来あがった。週末になると2組のカップルはデートした。ポーラはザックの内面の屈 折した影が気になりながら、彼を愛するようになる。フォーリーは、仲間と溶けあおうとしないザックを特別しごきにしごき、任意除隊(DOR)を申請せよと迫る。ついに、極限状態に達したザックは「ここ以外に行くところがない」と叫ぶ。 それを境にザックは、チームの一員として行動するようになつた。日曜日、ポーラの家に招かれたザックは、彼女の父も士官候補生だったことを聞かされる。ポーラも士官候補生をひっかけ、あわよくば玉の輿を狙っているのかも知れぬと思うザック。ザックは翌日、ポーラがかけてきた電話に出ようとしなかつた。一方、シドはリサから妊娠したと聞かされる_8_2 と、DORを申請。結婚指輪を持ってリサの所へかけつけた。だが、彼女は 士官としか結婚しないという。ショックを受けたシドは、モテルに行き、自殺する。シドのDOR(date of rank 昇級日付 <階級>)を受けつけたフォーリーに、ザックは挑戦。2人は凄絶な闘いをくり広げた。やがて、卒業式の日が来た。少尉に任官したかつての候補生1人1人に敬礼するフォーリー軍曹。「君のことは忘れない」と言うザック。彼は製紙工場に入り込むとポーラを抱きあげる。背後で拍手するリサ、ポーラの母親たちの姿があった。

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「アイ・アム・レジェンド / I AM LEGEND」

20072007年・アメリカ(SF・アクション)・101分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: フランシス・ローレンス  原作: リチャード・マシスン
出演: ウィル・スミス (ロバート・ネビル)  アリシー・ブラガ (アナ)  ダッシュ・ミホク (アルファ・メイル)  サリー・リチャードソン (ゾーイ・ネビル)  チャーリー・ターハン (イーサン)  ダッシュ・ミホック  ウィロウ・スミス  ダレル・フォスター  エイプリル・グレイス  ジェームズ・マッコーリー

I_am_legend_3  リチャード・マシスンの古典的傑作『地球最後の男』をウィル・スミス主演で映画化したSFアクション。監督は「コンスタンティン」のフランシス・ローレンス。不朽の名作であるSF小説をもとにした、3度目の映画化。ホラー、SF、アクションなど、さまざまな要素がストーリーに取 り込まれているが、これまでの作品と違うのは、主人公の繊細な人物描写に重点が置かれているところ。SFというジャンル独特の設定でありながら、観る者は 主人公に心から同情し、強く引きつけられる。そんな大役を見事にこなしたのは、主演のウィル・スミス。言葉を使うことなしに、表情や体の動きを通して考え や感情の多くを伝えている。もちろん、誰もいない荒廃したニューヨークの風景、そして肉食性の感染者たちとの戦いなど、緊迫感あふれるアクション・シーン や斬新な視覚効果も満載であるが、本作のもっともパワフルな要素は、主人公の心の動きを細やかに追っているところだろう。SFスリラー大作でありながら、 ひとりの人間の心情を丁寧に追っている二面性は興味深い。

I_am_legend_2007  2012年のニューヨーク。
人類が死滅してしまった地球で生き残った、有能な科学者のロバート・ネビルは3年前に起こった地球規模の災厄をくぐり抜け、この街で、おそらくは全世界で、ただ一人生き残った男。

I_am_legend_2  彼は、愛犬サムと無人の店舗で食料品や日用品を調達し、セントラルパークに畑を作って生き延びる日々。そして、自分以外の生存者を探して、毎日無線で呼びかけるものの、未だ生存者を見つけ出すことが出来ずにいた。それでも、人類を絶滅させた原因を取り除き、再生の道を探るため、たったひとりで奔走するロバートだったが…。 


 彼は究極の孤独と闘いながら、愛犬サムとともにほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続ける。太陽の光が消え去ると、 いっせいにうごめき出す不気味な影、“ダーク・シーカーズ”の脅威と闘いながら、途切れそうになる希望をたぐり続ける日々。そんなある日、ネビルは、ある 驚くべき事実に気づく。
     

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「ブルース・オールマイティ / BRUCE ALMIGHTY」

2003_22003年・アメリカ(コメディ)・101分
お勧め度: ★★★★★ 
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監督: トム・シャドヤック
出演: ジム・キャリー (ブルース・ノーラン)  モーガン・フリーマン (神)  ジェニファー・アニストン (グレース)  フィリップ・ベイカー・ホール (ジャック・ケラー)  キャサリン・ベル (スーザン)  リサ・アン・ウォルター (デビー)  スティーヴン・カレル (エヴァン)  ノーラ・ダン エディ・ジェイミソン ポール・サターフィールド マーク・キーリー サリー・カークランド トニー・ベネット ティモシー・ディプリ ロバート・カーティス・ブラウン

 後、先が逆になりましたが、シリーズ第1弾「ブルース・オールマイティ」をご紹介いたします。

Bruce_almighty_2003  全米で記録的な大ヒットとなったジム・キャリー主演コメディ。神様に悪態をついていた男が、ある日突然神様から一週間限定で全知全能を授かり、神様の仕事を任されて有頂天になるのだが…。監督は「エース・ベンチュラ」「ライアー ライアー」に続いてキャリーと3度目のコンビとなるトム・シャドヤック。共演はモーガン・フリーマンとジェニファー・アニストン。

Bruce_almighty_2  人生に不満を持つ男が、神に万能の力を与えられることで心の成長を遂げるヒューマン・コメディ。監督・製作は「コーリング」のトム・シャドヤック。脚本は「クン・パオ!燃えよ鉄拳」のスティーヴ・オーデカーク。撮影は「コーリング」のディーン・セムラー。音楽も「コーリング」のジョン・デブニー。衣裳も「コーリング」のジュディ・ラスキン・ハウエル。出演は「マジェスティック」のジム・キャリー、「ロック・スター」のジェニファー・アニストン、「ドリームキャッチャー」のモーガン・フリーマン、「ファミリーゲーム/双子の天使」のリサ・アン・ウォルター、「トータル・フィアーズ」のフィリップ・ベイカー・ホールほか。

Morgan_freeman_god_2  アンカーマンを目指す地方局のひょうきんレポーター、ブルース・ノーラン。ある日、彼に出世の布石となる生レポートの仕事が舞い込んでくる。だが本番直前、ライバルが次期アンカーマンに決定したことを聞いたブルースは、ショックのあまり滅茶苦茶なレポートをしたため局をクビに。さらには恋人グレースの慰めも聞かず、天に向かって文句を吐く始末。そんなある時、彼のポケベルに謎の電話番号から呼び出しが掛かる。指定の場所へ行ってみると、なんと待っていたのは神様本人。神様は“不満があるなら君がやれ”と、ブルースに全能を授けるのだった…。                                  

Eddie_jemison_bobby_2  ブルース・ノーラン(ジム・キャリー)は、ニューヨーク州バッファローのローカル・テレビ局に勤めるレポーター。アンカーマンの座を目指す彼だったが、それをライバルのエヴァン(スティーヴ・キャレル)に奪われ、ショックの余り放送禁止用語を口走ってクビになってしまう。さらにギャングから袋叩きにされ、同棲中の恋人グレース(ジェニファー・アニストン)にも不満をぶつける始末。どん底に突き落とされたブルースのポケベルに、翌朝不思議な呼び出しが。彼を待っていたのは、清掃服姿の神(モーガン・フリーマン)だった。神はブルースに自分の役割を譲り、ブルースは全能の力を身につける。彼はその力をフル活用してまずは職場復帰。そして特ダネを次々とモノにし、エヴァンを失脚させ、ついにアンカーマンの座を手に入れた。しかし、アンカーウーマンのスーザン(キャサリン・ベル)との仲を誤解して家を出て行ったグレースの心までは操れず、ブルースは神であることに疲れてくる。いよいよアンカーマン・デビューの日。だが、ブルースの勝手な力の乱用が原因で混乱に陥った大衆が暴動を起こし、放送は中止されてしまう。自分の行いを反省したブルースは、グレースに心から謝罪する。そして元のレポーターの仕事に戻って、他人を思いやる人間になるのだった。

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「エバン・オールマイティ <未> / Evan Almighty」

2007_3 2007年・アメリカ(コメディ)・96分
お勧め度: ★★★★★ 
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監督: トム・シャドヤック
出演: スティーヴ・カレル  ローレン・グレアム  モーガン・フリーマン  ジョン・グッドマン  ワンダ・サイクス  ジョン・マイケル・ヒギンズ  ワンダ・サイクス

 今回は、「ぽむ」さんご推薦の「エバン・オールマイティ」をご紹介いたします。この作品はシリーズ化された第2弾で、記念すべき(?)第1弾は「ブルース・オールマイティ」です。立て続けに参りましょうね!

327712_01_01_02  ある夜、妻と子供たちの言うとおりに神にお祈りをしたら、なんと神様が現れた!神様は「箱舟を作りなさい」とエバンに告げるが…。『ブルース・オールマイティ』のスピン・オフ作品。主演は『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル。共演はモーガン・フリーマン、ローレン・グレアムほか。

327712_01_05_02  “世界を変えよう”を公約に掲げてみごと下院議員に当選したエバン・バクスターはTVキャスターの仕事を辞め、一家でヴァージニア州の郊外へ引っ越してくる。そして、早速ベテラン議員ロングから大役を任されるなど幸先の良いエバン。ところが、公約を実現したいと神に祈った次の日から状況が一変、神がエバンの前に現われ、ノアのごとく箱船を作るよう告げられる。こうしてエバンのもとにはどこからともなく動物たちや船の材木まで集まり、否応なしに船を作るハメに。さらに、エバンはヒゲも髪も急激に伸び始め、容姿がノアそっくりになっていく。やがて、洪水が起きるという日に箱船が完成。しかし、誰もが冗談と思った矢先、ダムが決壊し、本当に洪水が発生してしまう……。

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「ウォーター・ボーイ / THE WATERBOY」

Photo1998年・アメリカ(コメディ)・89分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: フランク・コラチ (Frank Coraci)
出演: アダム・サンドラー (Adam Sandler)  キャシー・ベイツ (Kathy Bates)  ヘンリー・ウィンクラー (Henry Winkler)  フェアルーザ・バーク (Fairuza Balk)  ジェリー・リード (Jerry Reed)  ラリー・ギリアード・Jr (Larry Gilliard Jr.)  ブレイク・クラーク (Blake Clark)  トッド・ホランド (Todd Holland)  クリント・ハワード (Clint Howard)  ロブ・シュナイダー(Rob Schneider)

 いじめられっぱなしの青年がアメフト選手として大爆走するまでを描いた痛快コメディ。監督は「ウェディング・シンガー」のフランク・コラチ。脚本は「ウェディング・シンガー」のティム・ハーリヒとアダム・サンドラーが共同執筆。製作は「ウェディング・シンガー」のロバート・シモンズとジャック・ジャラプート。製作総指揮は主演も果たした「ウェディング・シンガー」のアダム・サンドラー。撮影は「ホワイトハウスの陰謀」のスティーブン・バーンスタイン。音楽は『偽証 殺人者は2度裁かれる』(V)のアラン・パスカ。美術は「ウェディング・シンガー」のペリー・アンデリン・ブレイク。編集は「ウェディング・シンガー」トム・ルイス。衣裳は『プリフォンテーン』(V)のトム・ブロンソン。出演は「ウェディング・シンガー」のアダム・サンドラー、「パーフェクト・カップル」のキャシー・ベイツほか。

Adam_sandler_robert_bobby_boucher_j  「ウェディング・シンガー」のアダム・サンドラー主演のコメディ作。ルイジアナ州の田舎町に住むボビーは、ママと2人暮らし。ママは彼を溺愛し、そのためボビーはシャイで彼女いない歴31年の独身男だった。そんな彼の唯一誇れる仕事が、アメリカンフットボールの大学チャンピオンチーム、クーガーズのウォーター・ボーイ(給水係)。しかしみんなからいじめられていた彼は、騒ぎの元凶として突然解雇されてしまう。そんな中、彼はひょんな事からある弱小チームの選手として抜擢されるが……。

Kathy_bates_helen_mama_boucher  ボビー・ブーシェ(アダム・サンドラー)は31歳。大学チャンピオンチームのウォーター・ボーイ(給水係)として18年働いていたが、突然クビに。母親(キャシー・ベイツ)は愛する息子が家にずっといることになると大喜び。一方ボビーは弱小の大学チーム、マッド・ドッグスのクライン監督(ヘンリー・ウィンクラー)に直接掛け合って給水係の仕事に返り咲く。そこでもいじめられるボビーだったが、ある日怒りのあまり選手にタックルしてしまう。これが監督の目にとまり、選手に抜擢。ボビーは自分をいじめた奴の姿を敵の選手に重ね合わせることでパワフルなタックルを次々に成功させ、学生新記録を樹立してしまう。そして決勝まで勝ち進むが相手はボビーをクビにしたチーム。

Henry_winkler_coach_klein  ところが敵チームの監督がボビーの高校卒業証明書の偽造を暴き、参加資格を剥奪してしまう。ボビーは高卒資格試験に挑戦、見事合格。やっと選手に復帰、と思ったのもつかの間、今度は大学に通ってフットボールをしていることが母親にバレてしまう。これが引き金となって彼女は入院、寝こんでしまう。マザコンのボビーは母親に付きっきりでフットボールどころではなくなるが、ボビーが皆に愛されていることを知った母は決勝戦の朝、目を覚ます。そして決勝戦。ボビーは折角出場できたのにタックルが生かせず、クライン監督まで弱腰に。そこでボビーは監督に、敵を怖くないと思えば大丈夫と励ます。すると、監督の取る作戦が次々成功しマッド・ドッグスを優勝に導く。ボビーは皆から祝福されるのだった。

Fairuza_balk_vicki_vallencourt Larry_gilliard_jr_derek_wallace Todd_holland_greg_meaney Jonathan_loughran_lyle_robideaux Blake_clark_farmer_fran Peter_dante_gee_grenouille Clint_howard_paco Al_whiting_casey_bugge Allen_covert_walter Rob_schneider_townie The_waterboy_2
The_waterboy_1998

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「S.W.A.T.」

Swat2003年・アメリカ(アクション)・117分
お薦め度: ★★★★★ 
happy01
監督: クラーク・ジョンソン
出演: コリン・ファレル  サミュエル・L.ジャクソン  ミシェル・ロドリゲス  L.L.クール・J  ブライアン・バン・ホルト  オリヴィエ・マルティネス 
ジョッシュ・チャールズ ジェレミー・レナー

 1970年代のアメリカ人気テレビドラマシリーズ『特別狙撃隊SWAT』の映画化。出演は「ジャッキー・ブラウン」のサミュエル・L・ジャクソン、「マイノリティ・リポート」のコリン・ファレルほか。

Samuel_l_jackson_sgt_dan_hondo_harr  数ヶ月前、ロス市警のS.W.A.T.隊員ストリート(
コリン・ファレル)と相棒ギャンブル(ジェレミー・レナー)は、作戦実行中のギャンブルの判断ミスによってS.W.A.T.を追放される。処分に納得できないギャンブルが警察を去る一方で、再帰を願い甘んじて左遷を受けるストリート。そして今、彼はホンド巡査部長(サミュエル・L・ジャクソン)率いる新チームのメンバーに選ばれ、過酷な訓練を乗り切り、晴れてS.W.A.T.に復帰した。やがてその新チームに麻薬王アレックス(オリヴィエ・マルティネス)護送の命令が下る。だが、アレックスが“俺を逃がしてくれた奴に1億ドル払う”とマスコミに宣言したため、街には報酬を狙う連中が溢れかえってしまう。

Cokin_farrell_jim_street  悪名高き麻薬王アレックスが逮捕された。FBIのもとへアレックスを護送するのは、ホンド巡査部長を指揮官とする、結成まもない6人のS.W.A.T.精鋭部隊。約6ヶ月前、S.W.A.T.隊員のストリートは、強盗事件にあたっていた。しかし、パートナーであるギャンブルの判断ミスから、2人はS.W.A.T.を追放される。処分に納得できず、ギャンブルは警察を去る。降格処分を受け入れ、S.W.A.T.に戻る機会を待つストリート。親友2人は別々の道を選び、この選択が運命を大きく変えるのだった。武器管理に降格されたストリートに、復帰のチャンスが訪れた。ホンドが新チーム結成の指Michelle_rodriguez_chris_sanchez 令を受けたのだ。選ばれたのはストリートのほか、女性のサンチェス(
ミシェル・ロドリゲス)、ディーク(LL・クール・J)、マイケル(ブライアン・ヴァン・ホルト)、マッケイブ(ジョッシュ・チャールズ)の5 人。しかし連行中のアレックスが、報道陣に宣言する。「俺を逃がした奴に、1億ドル払う」と。この逃亡宣言はトップニュースとして放送され、報酬を狙う者たちで、街は溢れかえる。混乱の中、6人は護送ミッションを決行する。380万人の市民が、すべて敵かもしれない混沌のロサンゼルス。しかし、敵は、ロス市民だけではなかった。ニュースを見る者の中に、ギャンブルの姿もあった。金、誇り、希望。全てを失い、残っているのはS.W.A.T.で 培った戦術。ギャンブルは、持っている力で、1億ドルを手に入れる決意を固める。今、S.W.A.T.の手の内を知り尽くすギャンブルが、最強の敵となりホンドたちを襲うのだった。

Josh_charles_tj_mccabe Olivier_martinez_alex_montel Ll_cool_j_deacon_deke_kay Jeremy_renner_brian_gamble Brian_van_holt_michael_boxer

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「L.A. コンフィデンシャル / CONFIDENTIAL」

La_21997年・アメリカ(サスペンス)・138分
お薦め度: ★★★★★ 
happy01
監督: カーティス・ハンソン  原作: ジェームズ・エルロイ
出演: ラッセル・クロウ  ガイ・ピアース  ケヴィン・スペイシー  ジェームズ・クロムウェル  キム・ベイシンガー  ダニー・デヴィート  デヴィッド・ストラザーン  ロン・リフキン  マット・マッコイ  ポール・ギルフォイル  サイモン・ベイカー=デニー

Russell_crowe  鬼才ジェイムズ・エルロイの描いた1950年代のロサンゼルス。その退廃と虚栄を、「ゆりかごを揺らす手」のカーティ ス・ハンソンがみごとに脚色、映像化。主演のラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシーが演技で火花を散らす。謎の高級娼婦リン役のキム・ ベイシンガーが、妖艶な演技でアカデミー助演女優賞に輝いた。又、脚本もアカデミー脚色賞を受賞している。

Kevin_spacey_2  50年代初期のロサンジェルスを舞台に、ある殺人事件をめぐり、警察と暗黒組織でうごめく人間模様を描いたサスペンス。ロサンジェルスを舞台にした一連のミステリーで知られる作家ジェームズ・エルロイの同名小説(邦訳・文春文庫)の映画化。監督は「激流」のカーティス・ハンソン。脚本(共同製作も)は「陰謀のセオリー」「ポストマン」のブライアン・ヘルゲランドとハンソンの共同。製作はハンソン、「ディアボロス悪魔の扉」のアーノン・ミルチャン、「心の指紋」のマイケル・ネイサンソンの共同。製作総指揮は「サバイビングピカソ」のデイヴィッド・L・ウォルパー、「セブン」のダン・コルスラッド。撮影は「ヒート」のダンテ・スピノッティ。音楽は「追跡者」のジェリー・ゴールドスミスで、50年代当時のヒット曲がスクリーンを彩る。美術は「真実の行方」のジニーン・オプウォール。編集は「ロブ・ロイ -ロマンに生きた男-」のピーター・ホーネス。衣裳は「Emma エマ」のルース・マイアーズ。出演は「真夜中のサバナ」のケヴィン・スペイシー、「クイック&デッド」のラッセル・クロウ、「プリシラ」のガイ・ピアース、「ベイブ」のジェームズ・クロムウェル、「プレタポルテ」のキム・ベイシンガー、「レインメーカー」のダニー・デヴィート、「激流」のデイヴィッド・ストラザーンほか。97年度(第70回)アカデミー賞最優秀脚色賞・助演女優賞(キム・ベイシンガー)受賞。98年度キネマ旬報ベスト・テン第 1位。

Kim_basinger_2  縄張り争いが激化する'50年代のロス。街のコーヒーショップで元刑事を含む6人の男女が惨殺される事件が発生した。殺された刑事の相棒だったバド(ラッセル・クロウ)が捜査を開始。殺された女と一緒にいたブロンド美人リン(キム・ベイシンガー)に接近する。彼女は映画スターに似せた女を集めた高級売春組織の娼婦で、同じ頃その組織をベテラン刑事のジャック(ケビン・スペイシー)が追っていた。野心家の若手刑事エド(ガイ・ピアース)も事件を追っていた。容疑者は射殺され、事件は解決したかに見えたが、彼ら3人は底なしの陰謀に巻き込まれていく。

Guy_pearce_2  53年末、L.A.。ダウンタウンのナイト・アウル・カフェで6人の男女が惨殺された。ロス市警は捜査を開始、事件の背景に、「白ユリの館」というハリウッドの有名女優に似せた娼婦たちを擁する秘密売春組織の存在が浮かぶ。女性に暴力をふるう男を許さない熱血漢バド・ホワイト刑事(ラッセル・クロウ)は、高級娼婦リン(キム・ベイシンガー)に接近するが、いつしか彼女と恋に落ちる。一方、野心家で出世のためには手段を選ばないエド・エクスリー警部補(ガイ・ピアース)は、おのれの方針に従って捜査を続けるがバドと対立。そこでエドは、『LAコンフィデンシャル』というタブロイド誌の記者シド(ダニー・デヴィート)と結託して羽振りをきかせ、刑事ドラマ『名誉のバッジ』のアドヴァイザーも務める狡猾なジャック・ヴィンセンズ刑事(ケヴィン・スペイシー)に協力を求める。捜査が進むうち、事件の背後には、街のボスだったミッキー・コーエン逮捕後の縄張りをめぐる、ヘロインをはじめとする利権争いがからんでいるのが判明。真犯人はなんとRon_rifkin_2 バドらの上司で刑事課のボス、ダドリー・スミス警部(ジェームズ・クロムウェル)だった。核心に迫ろうとしたジャックはスミスの自宅を訪ねたが、あえなく殺された。エドはリンに誘惑され情事に及ぶが、その光景をシドがカメラに収める。スミスと裏でつながる売春組織の元締め、ピアス・パチェット(デイヴィッド・ストラサーン)が仕掛けた罠だった。シドは事件の関係者としてスミスらに尋問され、それに立ち会ったバドは、エドとリンの情事を知って激怒。シドは始末された。市警の資料室にいたエドにバドは襲いかかるが、エドは事件解明のために手を組もうとバドを説得。ふたりは地方検事を締め上げ、例の殺人もスミスの手によるもので、彼の目的がコーエン亡き後、ロサンジェルスの裏社会を支配することだと知る。ピアスはすでに殺されていた。ふたりはスミスを会合場所のヴィクトリア・モーテルで待ち受け、死闘の末、スミスを倒すのだった。

Danny_devito James_cromwell Elisabeth_granliLa_1_2 David_strathairn Sandra_taylor 

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「28DAYS」

28days2000年・アメリカ(ドラマ・コメディ)・104分
お薦め度: ★★★★★ 
lovely
監督: ベティ・トーマス
出演: サンドラ・ブロック (グエン)  ヴィゴ・モーテンセン (エディ)  スティーヴ・ブシェミ (コーネル)  エリザベス・パーキンス (リリー)  アズーラ・スカイ  ドミニク・ウェスト  アラン・テュディック  イライジャ・ケリー

 監督はベティ・トーマスは『プライベート・パーツ』(1997)、『ドクター・ドリトル』(1998)。アルコールに溺れるジャーナリストの女性が、アルコール、ドラッグ中毒を治療するリハビリセンターで過ごす28日間を追った、サンドラ・ブロック主演で贈る感動のヒューマン・ドラマ。

Steve_buscemi_cornell_shaw_2  脚本のスザンナ・グラントは『エリン・ブロコビッチ』の人。スティーヴン・ソダーバーグのような才能がないと、この人の 脚本はこれだけ惨澹たる映画になってしまうというわかりやすい例。見るのが耐えがたくなる教条主義的なつまらない映画だった。サンドラ・ブロックはこの若 さでロビン・ウィリアムズ化してしまっている。

28days_6  享楽的生活を送っていた大酒飲みのグエン(サンドラ・ブロック)は、姉の結婚式の最中にふらりと出て行き、車で事故を起こした末、リハビリ・センターで28日間を過ごすことになる。最初は斜に構えていた彼女だったが、リハビリ・センターの仲間たちと心を通わせていくうちに、自分の生活が完全に崩壊していたことを認識し、やはりアル中だった母親のことを直視し、敵対していた姉リリー(エリザベス・パーキンス)との関係も修復し、付き合っていたやはり享楽的な男(ドミニク・ウェスト)と縁を切って新しい人生に踏み出すという、笑いと涙の感動物語。

28days_4  リハビリ・センターに来た野球選手の役をヴィゴー・モーテンセン。スティーヴ・ブシェミがリハビリ・センターのカウンセラー(医師)という珍しい役柄をやっている。姉の役を演じるのはエリザベス・パーキンス(『TABOO タブー』)。自堕落なボーイフレンドを演じるドミニク・ウェストはけっこう良く、そのことが映画全体の組み立てをかえって変に している。というのも、この映画は、コメディっぽくするためにリハビリ・センターの中の人々をエキセントリックに描こうとしているのだが、それに失敗している(?)ため、単なる鬱陶しい奴らにしか見えない。そして、映画としてはいちおう否定すべき人間であるドミニク・ウェストは、享楽的、刹那的な人間を驚くほどうまく演じているため、サンドラ・ブロックが彼と、彼が体現している楽しい生活を捨てて、まともな生活、禁欲的生活に移行することに説得力がなくなっているが、変化球的な見方をしないで、直球勝負で鑑賞すれば、それなりに楽しめる作品です。

28days_2 Sandra_bullock_gwen_cummings_2 Ric_reitz_father_at_gas_station Diane_ladd_bobbie_jean_2 Dan_byrd_dan_older_boy_at_gas_sta_2 Corinne_reilly_vanessa Azura_skye_andrea_2 Dominic_west_jasper_2 Elizabeth_perkins_lily_cummings 28days_2_3 Mike_omalley_oliver_2 Viggo_mortensen_eddie_boone

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「16ブロック / 16 BLOCKS」

Photo_22006年・アメリカ(サスペンス)・106分
お薦め度: ★★★★☆ 
punch
監督: リチャード・ドナー
出演:
 ブルース・ウィリス  モス・デフ  デヴィッド・モース  ジェナ・スターン  ケイシー・サンダー

 わずか16ブロック、およそ1.6km離れた裁判所に証人を送り届けるだけの簡単な仕事を任された刑事が、予想もしない事態に巻き込まれ、証人共々命を狙われるハメに陥るサスペンス・アクション。主演は「ダイ・ハード」のブルース・ウィリス、監督は「リーサル・ウェポン」シリーズのリチャード・ドナー。

16_blocks_8  NY市警のジャック・モーズリー刑事は、夜勤明けのある日、上司から証人エディを16ブロック先の裁判所まで護送してほしいと頼まれる。15分もあれば終わる仕事と説得され渋々引き受けたジャックだったが……。ジャック・モーズリー刑事は、かつて捜査中の事故で足を負傷、今では酒浸りの冴えない日々を送っていた。夜勤明けのある日、彼は上司から証人エディ・バンカーを16ブロック先の裁判所まで護送してほしいと頼まれる。15分もあれば終わる仕事と説得され渋々引き受けたジャック。ところが、車で移送する途中、エディが何者かに襲われる。間一髪でエディを助け出したジャックは、バーに身を潜め応援を要請する。しかし、そこに現れた同僚刑事フランクの口からは、意外な事実が告げられるのだった……。

16_blocks_14  覇気のない酒浸り刑事ジャックが、ある事件の証人護送という任務を命じられる。活劇好きの人ならば、クリント・イーストウッド&ソンドラ・ロックの『ガントレット』を連想するだろう。そしてこの“簡単な任務”の先に、大変な困難が待ち受けていることも容易に予想できるはず。案の定、映画はこちらの見込み通りに進行するが、証人の黒人男性エディが何者かに襲撃され、ジャックの同僚であるニューヨーク市警の悪徳刑事が牙を剥いたのだ……。ジャックが任務を渋々受諾する冒頭の朝8:00から、エディが出廷する裁判が始まる10:00までの出来事をリアルタイム感覚で活写。チャイナタウン周辺の狭い路地などを活用したアクションは爽快感に乏しいが、その“窮屈さ”が主人公の人生の“行き詰まり”を象徴しているかのようでもある。 やがて映画は、たったひとつだけ良い行いをしてこの世を去ることすら決意するジャックとエディとのバディ・ムービーへと転じていく。相棒のエディ役は人気ラッパーのモス・デフ。耳障りなまでにお喋りなエディのキャラクターが、映画のメインテーマを表現するうえで重要な役目を果たしている。『ダイ・ハード』のタフな不死身男とはひと味違うブルース・ウィリスの枯れた好演とともに、このほろ苦くも温かい“ちょっといい話”なのではないでしょうか……。

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「12人の怒れる男 / 12 Angry Men」

Photo1957年・アメリカ(サスペンス)・96分
お薦め度: ★★★★★ 
happy01
監督: シドニー・ルメット
出演: ヘンリー・フォンダ (陪審員8番)  リー・J.コッブ (陪審員3番)  エド・ベグリー (陪審員10番)  E.G.マーシャル (陪審員4番)  マーティン・バルサム (陪審員1番)  ジャック・クラグマン (陪審員5番)  ジョン・フィードラー (陪審員2番)  ジョージ・ヴォスコヴェック (陪審員11番)  ロバート・ウェッバー (陪審員12番)  エドワード・ビンズ (陪審員6番)  ジョセフ・スィーニー (陪審員9番)  ジャック・ウォーデン (陪審員7番)

Henry_fonda_juror_8  既に法廷劇の代名詞となって久しい、アメリカ映画史に輝く傑作ドラマ。元々は高い評価を受けたTV作品で、その脚本・演出コンビによる映画版だが、そのいかにもTV向きの密室劇を上手くスクリーンに転化させた手腕は見事の一言。17歳の少年が惹起した殺人事件に関する陪審員の討論が始まったが、誰が見ても有罪と思えたその状況下で、陪審員8番の男がただ一人無罪を主張した事から物語は動き始める……。

Jack_klugman_juror_5  時には感情的に、時には論理的に展開される討論が、次第に無罪判決への流れに変わっていくスリルが、12人の点描と共に丹念に描かれていく。脚本のローズと共に製作を担当したH・フォンダをはじめ役者陣の充実ぶりも良く、特に最後まで有罪を主張するリー・J・コッブが強い印象を残す。今までの密室から一転、裁判所前で皆が別れていくラスト・シーンの解放感が快い。

 陪審員一人、一人の個性が丁寧に描かれている。人種差別の殻から抜け出せない男、身内との葛藤のせいで真実が見抜けないでいる男、根っからのチャランポランな性格の男・・・、など。

Lee_j_cobb_juror_3  現場の間取り、証拠のナイフ、弱視の証言者に対する疑問、発見者が証言した時の時間的な疑問など、法廷で見逃した数々を一つ一つH・フォンダが看破して行く。「自分を納得させる何かが足りない・・・」という理由で、簡単には評決を下さないでいる
冷静・沈着な男の姿を見事に演じている。

 一人の陪審員が疑問を投げかけなければ、全員一致で「有罪=死刑判決」になってしまうのだ。なぜ、こうも簡単に一人の容疑者を有罪に出来てしまうのだろう? 有能な弁護士を付ける事の出来ない低生活者は、冤罪に苦しむのは世界共通の事のようです。国選弁護人と刑事事件専門の豊富な知識を持った弁護士とでは、雲泥の差があるのです。命を金で買うようで、ちょっと嫌な気になりますね。

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「先生のお気に入り / TEACHER'S PET」

19581958年・アメリカ(ラブ・コメディ)・120分
お薦め度: ★★★★★ 
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監督: ジョージ・シートン
出演: クラーク・ゲイブル  ドリス デイ  ギグ・ヤング  マミー・ヴァン・ドーレン  ニック・アダムス  チャールズ・レイン   ジャック・アルバートソン

 クラーク・ゲイブルとドリス・デイ共演によるラブコメディ。上司から私立大学での講演を命じられ嫌々学校に赴いた新聞記者のジムは、担当の美人教授に惹かれてしまい、生徒になりすまして学内に潜り込むのだった・・・。

 新聞社の叩き上げの社会部長が、大学からジャーナリズム講座の講師依頼を受け、学歴なんぼのものかとにべもなく断るが、上司の圧力で教授に出向くと、何とも魅力的な女の先生で、悪戯心を出した彼は、正体を隠してその講座に潜り込む・・・、と書けばパラマウントらしいスクリューボール・コメディを連想するだろうが、これは監督がG・シートンだから、そこまでのテンポはない。で、つまらないかというとその反対で、どっしりと年輪を重ねてきた主演のC・ゲイブルの醸す大人の余裕が、そっくりそのまま映画のリズムとなっており、これが堪えられない。

Teachers_pet_2  彼が扮するジム・ギャノンはドリス演じるエリカ・ストーン教授に惹かれるが、そこに彼女が夢中になっている気鋭の心理学者ヒューゴ・パインが立ちはだかって軽妙な笑いが生まれる。

 教養では敵う相手ではないと、ジムは彼に野球の記録の話題など振ってみるが、完全無欠のこの好青年には知らないことなどは無く、タジタジとするあたり、実にユーモラス。スマートなG・ヤングに最適なパートだ。エリカはジムに騙されたことに激昂するがジム、エリカ双方の恋心を知ったDr・ヒューゴがなんとか取りなそうとする。しかし事態は、ジムが彼女の父親で高名な〈ユーレカ・センティネル〉紙の社主兼主筆の理想主義を嘲ったことから、おもわぬ収束を見せる。学識と経験、その二刀流が記者に必須なのと同じように、この凸凹コンビも幸福な二人三脚で歩み出すのだ。もう少しピリリと薬味を効かせて欲しいところもあるが、テーマがテーマなだけに、こうしてのんびり見させてもらうのも、また良いかぁ!と言える佳作。

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「転校生」

Photo_2 1971年・松竹(コメディ)・112分 new
お薦め度: ★★★★★ happy01
監督: 大林宣彦  原作: 山中恒
出演: 小林聡美(斉藤一美)尾美としのり(斉藤一夫)佐藤允(一夫の父・明夫)樹木希林(一夫の母・直子)宍戸錠(一美の父・孝造)入江若葉(一美の母・千恵)
志穂美悦子(大野光子)林優枝(吉野アケミ)早乙女朋子(女子学生)柿崎澄子(川原敬子)鶴田忍(団体客の幹事)人見きよし(旅館の番頭)

 本日は、「転校生」のオリジナル版をご紹介いたします。昨年、リメイク版が公開されました。オリジナルの広島・尾道から、長野へと変わりましたし、二人が入れ替わってしまう場所も、お寺の境内から「さびしらの水場」へとリメイクされていました。

Tenkousei1   原作は山中恒の『おれがあいつであいつがおれで』(旺文社刊)。主人公たちは小学生でしたが、映画では中学生の男女の体が入れ替わる、という設定に変わっていました。“男の子と女の子の体が入れ替わってしまった"思春期の中学生の男女を描いた青春映画。脚本は「ゴキブリ刑事」の剣持亘、監督は「ねらわれた学園(1981)」の大林宣彦、撮影は「霧のマンハッタン」の阪本善尚がそれぞれ担当。

 舞台は、広島県・尾道市。斉藤一夫(尾美としのり)は8ミリ映画好きの中学三年生で、悪友たちと女子更衣室をのぞいたり悪ガキぶりを発揮するごく普通の少年である。そんな彼のクラスにある日、斉藤一美(小林聡美)という、ちょっとキュートな少女が転校して来た。一美が大野先生(志穂美悦子)に紹介された途端、一夫を見て叫んだ「もしかしてあなた一緒に幼稚園に行っていたデベソの一夫ちゃんじゃない?」二人は幼馴染みだったのだ。久しぶりに一夫と再会した一美は大喜びだが、子供の頃の自分の恥部を知られている一夫にとっては大迷惑。その日の帰り道、神社の階段の上で、一夫はつきまとう一美めがけてコーラの空缶を蹴飛ばした。驚いた一美は階段から落ちそうになり、一夫は押さえようと抱きつくが、二人はそのままころげ落ちた・・・。

Tenkousei_5  しばらくたって二人は意識をとり戻し、それぞれの家に帰るのだが、二人の体が入れ替っていることに気がつき、愕然とする。男の子の体になってしまった一美は泣き出すが、とりあえず、お互いの家族、友人の中で生活することにした。突然、男っぽくなった一美や、逆に女っぽくなった一夫にそれぞれの家族は戸惑うが、まさか入れ替っているなどとは考えてもみない。学校でも一夫が突然勉強ができるようになって周囲が驚くのだが、悪友たちがオカマっぽくなった一夫をからかうと、一美が怒って連中をのしてしまうのだ。そんなある日、一美はボーイフレンドの弘と会うことになった。一夫は一美を演じているうちに弘をからかったため、一美を怒らせてしまう。

Tenkousei_2_2  やがて、一夫が父の転勤で横浜に引っ越すことになった。いつまでたっても元に戻らぬ二人は、絶望的になっていき、特に一美は自殺を考えるまで追い込まれてしまう。が、一方で、互いの体に嫌悪感さえ覚えながらも、徐々に異性としての愛情が芽生えていく。一夫の引っ越しが間近に迫ったある日、あの神社の階段の上で、二人はふとしたハズミで再び転げ落ちてしまった・・・。気がついてみると、二人は元の一夫と一美に戻っていた。「オレ一美が大好きだ」「この世の中で誰よりも一夫君が好き」泣きながら抱き合う二人。数日後。引っ越し荷物を積んだコンテナ・トラックに一夫と両親が乗り、一美が見送りに来ている。動き出したトラックの助手席から、追って来る一美を8ミリカメラで撮る一夫。「サヨナラ、オレ」「サヨナラ、あたし!・・・」。

Photo_3Photo_4  新・旧「転校生」  




Web


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 名場面:(最下段)「さよなら、私。さよなら、俺」

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